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千禧年7542青餅00年プーアル茶
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千禧年7542青餅00年プーアル茶
千禧年7542青餅00年プーアル茶

千禧年7542青餅00年プーアル茶  1枚 約350g
2012/04/12 終了

製造 : 2000年
茶廠 : 雲南孟海茶廠
茶山 : 西双版納孟海茶区
茶樹 : 大葉種喬木
茶葉 : 3級~6級
重量 : 350g
工程 : 生茶
倉庫 : 香港乾倉

甘味
●●●●○
渋味
●●●○○
とろみ
●○○○○
酸味
●●○○○
苦味
●●●○○
香り
●●●○○ 花蜜香、煙味、蘭香
熟成度
●●○○○

「千禧年」の名のとおり、西暦2000年を記念してつくられた青餅(生茶の円盤型の固形茶)です。香港の茶商から孟海茶廠へオーダーされ、「7542七子餅茶」の配合をベースにして作られています。
甘い花蜜香と重みのある風味には、西双版納の江南の1700メートルを超える高山地域の春摘みの特徴があります。
孟海茶廠の高級茶に使用される茶葉は、1990年代までは西双版納の江北が主流でしたが、2000年に入ってから西双版納の江南の茶葉が多くなります。まさにその転換期となった頃のお茶です。

■「7542」について
孟海茶廠(メーカー)の茶号:7542は、1970年代から毎年作られている生茶の餅茶(円盤型の固形茶)です。おそらく生茶の餅茶の中では最もロングセラーのものとなります。それだけにファンも多いお茶です。
「7542」の生い立ちについては、以下のページをご参照ください。
+【7542七子餅茶の生い立ち】

■この茶葉について

千禧年7542青餅00年プーアル茶
千禧年7542青餅00年プーアル茶
千禧年7542青餅00年プーアル茶
千禧年7542青餅00年プーアル茶
千禧年7542青餅00年プーアル茶
千禧年7542青餅00年プーアル茶
「7542」の配方(等級のことなる茶葉の配置)で、表面には3級茶葉を中心に新芽が多く、裏面には4~6級の大きめの茶葉が配置され、茎の部分も含まれます。

千禧年7542青餅00年プーアル茶と紫大益7542青餅00年プーアル茶
千禧年7542青餅00年プーアル茶と紫大益7542青餅00年プーアル茶
千禧年7542青餅00年プーアル茶と紫大益7542青餅00年プーアル茶
千禧年7542青餅00年プーアル茶と紫大益7542青餅00年プーアル茶
左: 千禧年7542青餅00年 このお茶
右: 紫大益7542青餅00年
同じ年に作られた正規の 「7542」(紫大益7542青餅00年)と比較してみると、わずかに茶葉が大きく、餅面は荒っぽい感じに見え、餅身には厚みがあります。そのため七枚一組の高さを比べても、少し高くなっています。

この「千禧年7542青餅00年」の茶葉がどのような特徴をもつのか、流通をたどっていって調査してみましたが、これを孟海茶廠に直接オーダーした香港の茶商にまではたどりつけず、はっきりとは分からないままです。茶商の姓は「李」であるということですが、「李」や「張」の姓は、中華圏にはとても多く、それだけではよくわかりません。

そこで、いくつかの仮説を立ててみました。
①.茶葉の収穫地が異なるのか?
②.圧延が異なるのか?
③.陳年茶葉でつくられたのではないか?
④.7542ではないのか?

①.茶葉の収穫地の違い
「7542」は、雲南省西双版納(シーサンバンナ)孟海茶区の茶葉がブレンドされています。異なる等級の茶葉だけでなく、収穫時期の異なる茶葉もブレンドされ、多少の気候の変化で収穫に波があっても、いつも同じような「7542」の味が再現できるように作られています。そのため、年代や保存環境の近い「7542」には、共通した風味があります。
1990年代までは、西双版納の江北の茶山(旧六大茶山)の風味があり、2000年代後半からは江南の茶山(新六大茶山)の風味が強くなります。
+【西双版納の江北の茶山】
+【西双版納の江南の茶山】
香港の茶商からのオーダーで有名茶山の茶葉を指定した「7542」がいくつか作られています。例えば「黄印7542七子餅茶」がそれです。
「黄印7542七子餅茶」には「易武山」の茶葉が使用されています。易武山は歴史が古く、多くの名作が産み出されているため、とくに人気があります。
+【黄印7542七子餅茶】

千禧年7542青餅00年と黄印7542七子餅茶
千禧年7542青餅00年と黄印7542七子餅茶
左: 千禧年7542青餅00年 このお茶
右: 黄印7542七子餅茶
飲み比べをしてみました。 この二つには熟成期間がおよそ10年の差があるので、風味や茶湯の色や、葉底(煎じた後の茶葉)の色が異なるのは当然なのですが、味の系統に注目すると、香りと旨味の質の違いが見つけられます。
それはまさに、江北と江南の茶山の違いです。「黄印7542七子餅茶」の華やかに立ち上がる「樟香」や「蘭香」は、まさに「易武山」を代表とする江北の茶山のものです。
「千禧年7542青餅00年」の穏かに漂うような「花蜜香」と重みのある旨味は、江南の茶山の高山地域、巴達山や布朗山の春摘みの特徴があります。

千禧年7542青餅00年プーアル茶
千禧年7542青餅00年プーアル茶
「千禧年7542青餅00年」の葉底
茎の部分がまるまると太った様子から古茶樹であると思われます。茶葉も厚みがあります。江南の古茶樹園は江北よりも規模が大きいのですが、高級茶に使用された歴史が浅いため、製茶技術は全体的に劣ります。しかしこの「千禧年7542青餅00年」の茶葉は比較的高い技術で製茶された様子があります。

千禧年7542青餅00年プーアル茶
左: 江南 南糯山の晒青毛茶
右: 江北 易武山の晒青毛茶
江南の茶葉はやや細長く、浅黄色。江北の茶葉はやや短く幅広く、青みが強いのが特徴です。

②.圧延の違い
同じ茶葉でも圧延の強さが異なると、熟成による変化も異なります。空気の触れ具合が熟成に関係しているからです。圧延のゆるいもののほうが熟成がすすみやすく、圧延の強いものは熟成が進みにくい反面、香りがしっかりと保たれます。

3つの7542七子餅茶
左: 千禧年7542青餅00年 このお茶
中: 紫大益7542青餅00年
右: 7542七子餅茶99年無内飛
この3つは同じ「7542」ですが、七枚組みの筒の高さが異なるのが一目瞭然です。「千禧年7542青餅00年」はとくに高さがあります。ここまで違いがあるのは、意図的に「千禧年7542青餅00年」がこのように作られた可能性があります。
保存環境はどれも比較的乾燥したところに置かれている点で似ており、長期熟成による風味の違いは、この圧延の差によるところがあります。

千禧年7542青餅00年プーアル茶と紫大益7542青餅00年プーアル茶
千禧年7542青餅00年プーアル茶と紫大益7542青餅00年プーアル茶
左: 千禧年7542青餅00年 このお茶
右: 紫大益7542青餅00年
「千禧年7542青餅00年」の苦味や渋みがやわらかいのに対して、「紫大益7542青餅00年」はやや鋭く、ドライな感じになります。
「紫大益7542青餅00年」は、メーカーが毎年きまって自主的に作っている「7542」です。
+【紫大益7542青餅00年】

千禧年7542青餅00年プーアル茶と7542七子餅茶99年無内飛
千禧年7542青餅00年プーアル茶と7542七子餅茶99年無内飛
千禧年7542青餅00年プーアル茶と7542七子餅茶99年無内飛
左: 千禧年7542青餅00年 このお茶
右: 7542七子餅茶99年無内飛
「千禧年7542青餅00年」は花蜜香の甘味が、やわらかな印象を与えます。「7542七子餅茶99年無内飛」は樟香と梅香が爽やかで、軽快な印象です。圧延の差というよりは、茶葉の産地の違いかもしれません。
「7542七子餅茶99年無内飛」は、「7542」の標準的なものよりしっかりと圧延されています。
+【7542七子餅茶99年無内飛】

③.陳年茶葉
陳年茶葉は、晒青毛茶へと製茶した散茶(バラバラの茶葉)を、メーカーの倉庫にて何年か保存熟成させたものです。陳年茶葉を餅茶にする手法は1950年以前の民間の茶荘の時代からあると言われ、いくつかその手法による名作も残っています。
陳年茶葉は、水分が少なくなって柔軟性がないので、蒸して圧延加工する際にしっかりと押し固めることができません。陳年茶葉のブレンドが多くなると、おのずと圧延のゆるい餅茶となります。
1999年から2004年の孟海茶廠が民営化されるまでの間、自由化の流れで、国営の専売公社を通さずに海外の茶商(香港や台湾)が直接孟海茶廠へオーダーできた時期がありました。その頃プーアール茶ブームが到来していた台湾の茶商からは小口のオーダーメードがいくつもありました。2000年を記念するこのお茶作りに向けて、1999年以前に茶葉をオーダーし、1年以上寝かされた陳年茶葉をつかって「7542」を作ったということであれば、つじつまが合います。

千禧年7542青餅00年プーアル茶と銀大益青餅03年プーアル茶
千禧年7542青餅00年プーアル茶と銀大益青餅03年プーアル茶
千禧年7542青餅00年プーアル茶と銀大益青餅03年プーアル茶
左: 千禧年7542青餅00年 このお茶
右: 銀大益青餅03年
「銀大益青餅03年」は陳年茶葉がブレンドさている比較的新しい2003年の青餅(生茶の餅茶)です。茶葉の配方は「7542」ではありません。それよりは小さめの茶葉で構成されていますが、風味は「7542」によく似ています。しかし、味から見て陳年茶葉がブレンドされているかどうかはわかりません。陳年茶葉の保存年数が1年そこそこなのか、ブレンド量が少ないせいだと思います。

3つのプーアル茶青餅
3つのプーアル茶青餅
左: 千禧年7542青餅00年 このお茶
中: 銀大益青餅03年
右: 紫大益7542青餅00年
陳年茶葉配合である「銀大益青餅03年」と、配合されていない「紫大益7542青餅00年」とを同時に比べてみました。「千禧年7542青餅00年」に、どちらかに共通したところが見つかるかも知れません。

千禧年7542青餅00年プーアル茶と銀大益青餅03年プーアル茶
左:千禧年7542青餅00年
右:銀大益青餅03年

千禧年7542青餅00年プーアル茶と紫大益7542青餅00年プーアル茶
左:千禧年7542青餅00年
右:紫大益7542青餅00年
赤味のある茶葉が「千禧年7542青餅00年」と「銀大益青餅03年」には混じっていましたが、「紫大益7542青餅00年」にはこれほど赤味のある茶葉を見つけることができませんでした。
熟成年数が経つほどに赤味が増すので、同じ2000年の茶葉で比べると「千禧年7542青餅00年」は熟成が進んでいるといえます。

3つのプーアル茶青餅
3つのプーアル茶青餅
左: 千禧年7542青餅00年 このお茶
中: 銀大益青餅03年
右: 紫大益7542青餅00年
茶湯の色は、「千禧年7542青餅00年」の赤味がやや強く出ています。味からはとくに陳年茶葉の手がかりになるような風味を見つけることができませんでしたが、茶湯の色だけを見るとここにも熟成が進んでいる様子があります。

3つのプーアル茶青餅
PHと導電率を測定してみました。
PHと導電率については、「水が違うとお茶も違う」のページで触れています。
+【水がちがうとお茶もちがう】

千禧年7542青餅00年
PH 5.6
1600μS/cm
銀大益青餅03年
PH 5.5
1380μS/cm
紫大益7542青餅00年
PH 5.5
1470μS/cm

それぞれ同量の茶葉を同量の湯に20時間浸けっぱなしにしたので、ふだん飲む茶湯よりも何倍も濃い状態です。
「千禧年7542青餅00年」の茶湯が他に比べて濃い色をしていますが、成分の多さから見ても濃い茶湯という結果になっています。熟成がすすむにつれ、成分が抽出されやすくなります。陳年茶葉かどうかを特定はできませんが、なんらかの影響で、茶葉の熟成が進んでいることは確かです。
PHは他の2つに比べてややアルカリ性に傾いていますが、差がわずかなため、とくになにかを推測できるものではありません。

④.7542ではないのか?
他の「7542」に比べてやや茶葉が大きめであるというのが気になります。念のためもっと大きな茶葉で構成されている「8582」と比較してみました。

千禧年7542青餅00年プーアル茶と8582七子餅茶99年
千禧年7542青餅00年プーアル茶と8582七子餅茶99年
千禧年7542青餅00年プーアル茶と8582七子餅茶99年
千禧年7542青餅00年プーアル茶と8582七子餅茶99年
左: 千禧年7542青餅00年
右: 8582七子餅茶99年
餅面(餅茶の表面)も、圧延のゆるい具合も似ています。しかし煎じてみると、風味の性質は異なり7542が高音で響くような風味に対して、8582はおっとりした低音の風味です。
葉底(煎じた後の茶葉)にも差が現れ、8582は大きな茶葉です。茶湯の色と葉底の色が異なるのは、保存熟成された環境の差が少しあるためです。この8582は、やや湿度のある倉庫(当店の熟成用の倉庫)で保存されています。
+【8582七子餅茶99年プーアル茶】
ではなぜ他の「7542」に比べて大きめの茶葉かというと、これには茶葉の産地が関係していると思われます。江南の古茶樹の茶葉が全体的に大きめであることが主な原因と思われます。

■包み紙などの印刷
2000年の茶商からのオーダー品なので、包み紙の印刷デザインは、比較的自由に指定されています。したがって、1970年代モノのような鑑定の意味はありません。しかし、これをオーダーした茶商は、1980年代の包み紙のデザインを意識した様子が伺えます。

千禧年7542青餅00年プーアル茶
1994年より孟海茶廠の独自商標の「大益牌」が餅茶に採用されはじめましたが、2000年のこれには過去の「中茶牌」の「八中茶」のデザイン(中央の「茶」の字と、それを囲む「中」の八文字)が使用されています。
「雲南七子餅茶」 の 「七」の文字は、幅が狭く横棒が水平になるデザインですが、本来は1980年代までの包み紙に採用されていたデザインです。

千禧年7542青餅00年プーアル茶
内飛(茶葉に埋め込まれた紙)
このデザインは1990年代初期のものです。

■試飲について

千禧年7542青餅00年プーアル茶
千禧年7542青餅00年プーアル茶
ほのかに漂う花蜜香は、どこか懐かしさがあります。渋味と苦味は「7542」の特徴で、爽やかな刺激ですが、重みがあるため全体的にはおっとりした印象です。高級なわりにほどよく煙味が利いているのは1990年代までの主流な味ですが、それもまた旨味のひとつです。
あっさりと淹れるのがコツです。茶葉の量を少なめにして、とくに2煎めあたりの茶葉が開いた頃は、濃く出てしまうので気をつけます。
茶湯が冷えてからの風味には、清涼感と甘味のバランスがすばらしく、夏は冷やして飲むのも良いでしょう。

千禧年7542青餅00年プーアル茶  1枚  約350g

茶葉の量のめやすは以下をご参照ください。
+【5gのプーアール茶葉でどのくらい飲めるか?】

保存方法については、以下のコーナーをご参照ください。
+【プーアール茶の保存方法】

+【店長にメール】


お客様のご感想

愛知県S.Mさま
千禧年をいただきました。やっぱり美味しいです。ゆっくり時間をかけて3gで1.2リットルほどいただきました。

東京都S.Tさま
おいしいお茶でした。今すぐにでも楽しめる生茶ですね。寝かせる楽しみもあるので、1枚をゆっくり味わいたいと思います。

東京都H.Kさま
7542では千禧年7542青餅00年、紫大益7542青餅00年、7542七子餅茶99年無内飛を比べてみたのですが、2000年頃の3品の中では千禧年7542青餅00年がさわやかな香り(煙味、蘭香)が良く、若いながら落ち着きがある良いお茶だと思いました。今飲んでも美味しいですが、更に10年寝かせてみたいお茶です。


つぎにこのプーアル茶はいかがでしょうか?

紫大益7542青餅00年プーアル茶
紫大益7542青餅00年プーアル茶
+【このプーアル茶の詳細】



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