千禧年7542青餅00年プーアル茶 1枚 約350g 1枚 23,000円 30g 3,200円 航空便送料込の価格です。 2枚以上の価格は申込みフォームをご参照ください。 ⇒【申込みフォーム】 製造 : 2000年 茶廠 : 雲南孟海茶廠 茶山 : 孟海茶区 茶樹 : 大葉種 茶葉 : 3級〜6級 重量 : 350g 工程 : 生茶 倉庫 : 香港乾倉
「千禧年」の名のとおり、西暦2000年を記念してつくられた青餅(生茶の円盤型の固形茶)です。香港の茶商からのオーダーにより、孟海茶廠の「7542七子餅茶」をモデルにして作られています。しかし、正規の「7542」に比べると、ふんわりとゆるい圧延になっており、風味もまたそのような特徴をもっています。 まだ熟成半ばで、渋みや苦味が強いのですが、上手に淹れると、花のような甘い香りと、出汁のような旨味が楽しめます。 ■「7542」について 孟海茶廠(メーカー)の茶号:7542は、1970年代から毎年作られている生茶の餅茶(円盤型の固形茶)です。おそらく生茶の餅茶の中では最もロングセラーのものとなります。それだけにファンも多いお茶です。 「7542」の生い立ちについては、以下のページをご参照ください。 ⇒【7542七子餅茶の生い立ち】 ■この茶葉について
「7542」の配方(等級のことなる茶葉の配置)で、表面には3級茶葉を中心に新芽が多く、裏面には4〜6級の大きめの茶葉が配置され、茎の部分も含まれます。
左: 千禧年7542青餅00年 このお茶 右: 紫大益7542青餅00年 他の「7542」と比較してみると、わずかに茶葉が大きく、餅面(餅茶の表面)は荒っぽい感じに見えます。餅形(円盤型の形)には厚みがあります。そのため七枚一組の竹の皮の包みの高さを比べても、少し高くなっています。 この「千禧年7542青餅00年」の茶葉がどのような特徴をもつのか、流通をたどっていって、当店なりに調査してみましたが、これを孟海茶廠に直接オーダーした茶商にまでたどりつけず、はっきりとは分からないままです。茶商の姓は「李」であるということですが、「李」や「張」の姓の人は、中華圏にはやたらと多く、それだけではよくわかりません。 そこで、いくつかの仮説を立ててみました。 @.茶葉の収穫地が異なるのか? A.圧延が異なるのか? B.陳年茶葉でつくられたのではないか? C.7542ではないのか? @.茶葉の収穫地の違い 正規の「7542」の場合は、雲南省西双版納(シーサンバンナ)孟海茶区の茶葉がブレンドされています。いくつか異なる場所で採取された茶葉だけでなく、収穫時期の異なる茶葉もブレンドされ、多少の気候の変化で茶葉の出来に波があっても、「7542」の味を再現できるように作られています。そのため、年代や保存環境の近い「7542」には、共通した風味があります。 特別なものとして、茶商からのオーダーによって、有名茶山の茶葉を使用した「7542」が作られています。例えば「黄印7542七子餅茶」がそれです。 ⇒【黄印7542七子餅茶】 「黄印7542七子餅茶」には「易武山」の茶葉が使用されています。易武茶区は、孟海茶区に含まれますが、茶葉の栽培の歴史が古く、この茶山から多くの名作が産み出されているため人気があります。風味には特徴があり、長年熟成されると、お香のような独特の芳香をもちます。
左: 千禧年7542青餅00年 このお茶 右: 黄印7542七子餅茶 飲み比べをしてみました。 この二つには熟成期間がおよそ10年の差がありますので、風味や茶湯の色や、葉底(煎じた後の茶葉)の色が異なるのは当然なのですが、味の系統が似ているか違っているかをみることはできます。 「7542」の風味として共通はしていますが、香りに差が大きく感じられます。 「黄印7542七子餅茶」の重く響くような香りは独特で、他の「7542」にはありません。 このことからみて、「千禧年7542青餅00年」は、正規の茶葉がブレンドされている「7542」に近いと考えられます。特定の茶山が選ばれているような、個性のある風味は見つかりませんでした。 A.圧延の違い 同じ茶葉でも圧延の強さが異なると、熟成による変化も異なってきます。茶葉の表面の空気の触れ具合が、熟成に関係しているからです。圧延のゆるいもののほうが、熟成がすすみやすいのですが、圧延の強いものは香りがしっかりと保たれます。
左: 千禧年7542青餅00年 このお茶 中: 紫大益7542青餅00年 右: 7542七子餅茶99年無内飛 この3つは「7542」ではありますが、七枚組みの筒の高さが異なるのは一目瞭然です。「千禧年7542青餅00年」はとくに高さがあります。ここまで違いがあるのは、意図的に「千禧年7542青餅00年」がこのように作られた可能性があると見ることができます。 保存環境はどれも比較的乾燥したところに置かれている点で似ており、長期熟成による風味の違いは、この圧延の差によるところがあります。
左: 千禧年7542青餅00年 このお茶 右: 紫大益7542青餅00年 「千禧年7542青餅00年」の苦味がやわらかいのに対して、「紫大益7542青餅00年」はやや苦味が鋭く、風味も尖った感じになります。 「紫大益7542青餅00年」は、メーカーが毎年きまって自主的に作っている「7542」です。圧延は「7542」の標準的なものよりやや厚めです。 ⇒【紫大益7542青餅00年】
左: 千禧年7542青餅00年 このお茶 右: 7542七子餅茶99年無内飛 この2つの味の差はわずかですが、あっさりと淹れて、香りや風味の微妙なところを比べてみると、「千禧年7542青餅00年」のほうの香りには花香の甘味が強く、蘭香のような軽快さもあります。「7542七子餅茶99年無内飛」は樟香から梅香に変化してゆく過程にあり、風味にやや重みが加わってきております。 「7542七子餅茶99年無内飛」は圧延は「7542」の標準的なものよりしっかりと圧延されています。台湾の倉庫で長期熟成され、餅面(餅茶の表面)の色は、「7542七子餅茶99年無内飛」のほうが赤みが強くなっています。 ⇒【7542七子餅茶99年無内飛】 B.陳年茶葉 陳年茶葉は、製茶して散茶(バラバラの茶葉)の状態のまま、メーカーの倉庫に保存熟成された茶葉です。陳年茶葉をブレンドして餅茶をつくる手法が、1970年代から試されており、いくつかその手法による名作もあります。 陳年茶葉は、水分が少なくなって柔軟性がないので、蒸して圧延加工する際にしっかりと押し固めることができません。陳年茶葉のブレンドが多くなると、圧延のゆるい餅茶となります。 近年の雲南の茶葉の取引の自由化の流れで、1999年から国営の貿易会社を通さずに、孟海茶廠が直接茶商からのオーダーメイドを受け付けるようになっています。それまでは大手茶商の扱う大量注文でなければオーダーメードは難しかったのですが、このときから小口のオーダーメードが開始されています。2000年のこのお茶作りに向けて、1999年に茶葉をオーダーし、1年間寝かされた陳年茶葉をつかって「7542」を作ったということであれば、つじつまが合います。
左: 千禧年7542青餅00年 このお茶 右: 銀大益青餅03年 「銀大益青餅03年」は、陳年茶葉がブレンドさている比較的新しい2003年の青餅(生茶の餅茶)です。茶葉の配方は「7542」ではありません。それよりは少し小さめの茶葉で構成されていますが、風味は「7542」によく似ております。しかし、味から見て、陳年茶葉がブレンドされているとわかるものではありません。陳年茶葉の保存年数が1年そこそこなのか、それともブレンド量が少ないのかだと推測できます。
左: 千禧年7542青餅00年 このお茶 中: 銀大益青餅03年 右: 紫大益7542青餅00年 陳年茶葉配合である「銀大益青餅03年」と、配合されていない「紫大益7542青餅00年」とを同時に比べてみました。「千禧年7542青餅00年」に、どちらかに共通したところが見つかるかも知れません。
左:千禧年7542青餅00年 右:銀大益青餅03年
左:千禧年7542青餅00年 右:紫大益7542青餅00年 赤味のある茶葉が「千禧年7542青餅00年」と「銀大益青餅03年」には混じっていましたが、「紫大益7542青餅00年」にはそこまで赤味のある茶葉を見つけることができませんでした。 赤味のある茶葉が陳年茶葉であるとは言い切れないのですが、その可能性がないとも言えません。多くの茶葉に少しだけ混じるわけですが、全体的に変色するのではなく、一部の茶葉だけが赤いのには、異なる茶山の茶葉がブレンドされているためか、熟成具合の異なる茶葉、つまり陳年茶葉がブレンドされているためかの2つの理由が考えられます。
左: 千禧年7542青餅00年 このお茶 中: 銀大益青餅03年 右: 紫大益7542青餅00年 茶湯の色は、「千禧年7542青餅00年」の赤味が強く出ています。味からは、とくに陳年茶葉の手がかりになるような風味を見つけることができませんでした。「銀大益青餅03年」の陳年茶葉はそれほど年数が経っていないものが使用されていると思われ、他の2つとの3年間の熟成年数の差を埋め合わせるほど熟成はしていません。それが茶湯の色にも表れています。 ![]() PHと導電率を測定してみました。 PHと導電率については、「水が違うとお茶も違う」のページで触れています。 ⇒【水がちがうとお茶もちがう】
「千禧年7542青餅00年」の茶湯が他に比べて濃い色をしていますが、成分の面でも濃いことになっています。茶葉の熟成がすすむにつれ、成分が抽出されやすくなるので、他の2つよりは熟成がすすんでいると推測できます。陳年茶葉かどうかを特定はできませんが、なんらかの影響で、茶葉の熟成が進んでいることは確かです。 PHは他の2つに比べてややアルカリ性に傾いていますが、差がわずかなため、とくになにか推測できるものではありません。 C.7542ではないのか? 他の「7542」に比べてやや茶葉が大きめであるというのが気になります。念のためもっと大きな茶葉で構成されている「8582」と比較してみました。
左: 千禧年7542青餅00年 右: 8582七子餅茶99年 餅面(餅茶の表面)も、圧延のゆるい具合もそっくりです。しかし煎じてみると、風味の性質は異なり、7542の風味と8582の風味と差が現れます。7542が高音域で響くような風味に対して、8582はおっとりした低音域の風味です。 葉底(煎じた後の茶葉)には差が現れ、8582のほうが大きな茶葉がたくさん含まれています。茶湯の色と葉底の色が異なるのは、保存熟成された環境の差が少しあるためです。この8582は、やや湿度のある倉庫(当店の熟成用の倉庫)で保存されています。 ------------------------------------------ ■包み紙などの印刷 2000年の茶商からのオーダー品なので、包み紙の印刷デザインは、比較的自由に指定されています。したがって、1970年代モノのような印刷のデザインによる年代鑑定の意味はありません。しかし、これをオーダーした茶商は、1980年代の包み紙のデザインを意識した様子が伺えます。
1994年より孟海茶廠の独自商標の「大益牌」が餅茶に採用されはじめましたが、2000年のこれには過去の「中茶牌」の「八中茶」のデザイン(中央の「茶」の字と、それを囲む「中」の八文字)が使用されています。 「雲南七子餅茶」 の 「七」の文字は、幅が狭く横棒が水平になるデザインですが、本来は1980年代までの包み紙に採用されていたデザインです。
内飛(茶葉に埋め込まれた紙) このデザインは1990年代初期のものです。 ■試飲について
「7542」特有の渋味と苦味がありますが、やわらかく、バランスは良く、口にまろやかです。尖った感じが少ないので、「7542」のこの年代のものにしては、おっとりとした印象があります。 あっさりと淹れるのがコツです。茶葉の量を少なめにして、とくに2煎めあたりの茶葉が開いた頃は、濃く出てしまうので気をつけます。 茶湯が冷えてからの風味には、清涼感と甘味のバランスがすばらしく、夏は冷やして飲むのも楽しめるでしょう。 千禧年7542青餅00年プーアル茶 1枚 約350g 1枚 23,000円 30g 3,200円 航空便送料込の価格です。 2枚以上の価格は申込みフォームをご参照ください。 ⇒【申込みフォーム】 茶葉の量のめやすは以下をご参照ください。 ⇒【5gのプーアール茶葉でどのくらい飲めるか?】 保存方法については、以下のコーナーをご参照ください。 ⇒【プーアール茶の保存方法】 ⇒【店長にメール】 お客様のご感想 つぎにこのプーアル茶はいかがでしょうか? ![]() 紫大益7542青餅00年プーアル茶 ⇒【このプーアル茶の詳細】 |