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8582七子餅茶99年プーアル茶

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8582七子餅茶99年プーアル茶
8582七子餅茶99年プーアル茶

8582七子餅茶99年プーアル茶 1枚 約340g
2013年04月18日 終了

製造 : 1999年
茶廠 : 雲南孟海茶廠
茶山 : 西双版納孟海茶区
茶樹 : 大葉種喬木
茶葉 : 3級~8級
重量 : 340g
工程 : 生茶
倉庫 : 香港常温乾倉-上海常温乾倉

甘味
●●○○○
渋味
●●●●○ おっとりした渋味
とろみ
○○○○○
酸味
●●●●○ リンゴのような酸味
苦味
●●●●○ おっとりした苦味
香り
●●●○○ 花蜜香、桂皮香、煙味
熟成度
●○○○○ 常温乾倉

茶商の倉庫に入らず、緩慢な変化をしてきた大葉青餅です。
おっとりした渋みと苦味、やわらかな酸味を花蜜香でつつむ、親しみやすい生茶に仕上がっています。かすかなシナモン(桂皮)の香りがスパイスになっています。

茶号「8582」については、初代「8582」である「厚紙8582七子餅茶」の照会ページをご参照ください。
+【厚紙8582七子餅茶プーアル茶】

このお茶は1999年の「8582」ですが、風味は過去の1985年の「8582」とは異なります。原料となる茶葉の産地の違い、製茶技術の違い、倉庫保存の違いなどが関係しています。
初代の「8582」を知っていると、まったく別のお茶のようにも感じますが、大きな茶葉のもつ素質が別の方向へと、新しい魅力を持ちつつあります。

■このお茶の茶葉について

8582七子餅茶99年プーアル茶
8582七子餅茶99年プーアル茶
8582七子餅茶99年プーアル茶
8582七子餅茶99年プーアル茶
8582七子餅茶99年プーアル茶

表面には小さめの茶葉、裏面には大きめの茶葉と、異なる等級を配置する「配方」で作られています。
初代の「8582」のように陳年茶葉が使用されたかどうかは定かではありませんが、裏面のところどころに色違いの茶葉が見つかります。
ブレンドされている茶葉には、手作業による揉捻の跡があります。全体的に変色はしているものの、ところどころにまだ鶯色の緑が残り、約10年の歳月を比較的乾燥した環境で保存されたことがわかります。

左:8582七子餅茶99年 右:7582青餅94年
左:8582七子餅茶99年 右:7582青餅94年
左: 8582七子餅茶99年  (このお茶)
右: 7582青餅94年

茶号「7582」の製造年の近いものと比べました。「7582」と初代「8582」は同じものではないかという説が出ているように、使われている茶葉の等級や「配方」はほぼ同じです。
「7582青餅94年」は茶商の倉庫での保存熟成で、全体的に赤味が増しています。
茶葉の質感が異なるのは製茶の技術の違いです。「7582青餅94年」が肉厚で立体感があるように見えるのは、手作業による揉捻がよりしっかりしているからです。それが圧延にも影響して、「8582七子餅茶99年」は固く圧延され、餅身はやや薄くなっています。
+【7582青餅94年プーアル茶】

8582七子餅茶99年プーアル茶
8582七子餅茶99年プーアル茶

葉底(煎じた後の茶葉)
色の違い、よじれ具合の違い、茶葉の形を留めているのや切れ切れになったの、新芽、一芯二葉で茎の部分までついているものなど、様々な等級の茶葉が配合されます。孟海茶廠の1970年代からはじまった伝統的な餅茶作りの手法です。

8582七子餅茶99年プーアル茶

質感の異なる2つの茶葉があります。
左: ザラザラした表面で厚みがあるタイプ
右: スベスベした表面で薄いタイプ
陳年茶葉と新しい茶葉の違いと思われます。陳年茶葉がどの程度の期間を保存されてきたものかわかりませんが、質感の違いが生じるほどの期間となると少なくとも1年以上は経っています。

8582七子餅茶99年プーアル茶

なかには大きく厚手の、あきらかに喬木の茶葉があります。樹齢200年以上の古樹のタイプです。風味の観点から見ると同じ茶山の茶葉と思いますが、その同じ茶山の中でもいくつかのタイプの茶樹があり、それらの茶葉がブレンドされているのかもしれません。

7582青餅94年の葉底

「7582青餅94年」の葉底
1994年の「7582青餅94年」の葉底をみると、等級の違いはあっても、茶葉の質はほぼ同じもので構成されています。表面はザラザラしていて厚みがあり、茶葉の端のギザギザが大きめな、古茶樹の特徴があります。
+【7582青餅94年プーアル茶】

■このお茶の試飲について



自然な滋味のあるアップルシナモンティーといったところです。
もちろん渋味や苦味の刺激はありますが、あくまでもおっとりとやさしいものです。西双版納の野性味ある茶葉が用いられ、茶商の倉庫熟成なしで10年しか経っていない生茶ながらも美味しく飲めるのは、孟海茶廠の職人のブレンドが技が冴えているのだと思います。


左: 8582七子餅茶99年  (このお茶)
右: 7582青餅94年

倉庫熟成の違いが大きく現れています。
「8582七子餅茶99年」は、口に含んでから喉を通るまでに、風味が変化します。甘い香りからはじまり、煙味につつまれながら旨味や苦味が複雑にからみながら舌を刺激し、甘味が後から出てきて、また最後に渋みが残ります。
その点、倉庫熟成でまろやかになった「7582青餅94年」は、全ての味がひとつにまとまり、はじめから終わりまで一本調子です。まろやかで渋みや苦味は口に残りません。

■包み紙について


紙質、デザインともに1990年代のもので、特に鑑定にかかわるポイントはありません。中国土産畜産・・・の「中」の「口」は上下に狭い。雲南七子餅茶・・・の「七」は、幅広で横棒が斜めに入るデザインは、1990年代のデザインです。

紙にはところどころ汚れがありますが、それは茶葉の成分が外に出てきてつくものです。あらかじめご了承ください。
上海の当店での保存は、常温ではありますが室内よりもやや湿度のある管理された保存環境に置いています。お客さまのご注文に備えて、室内の乾燥したところへ移して1週間以上経った乾燥したものを用意して発送しております。

8582七子餅茶99年プーアル茶 1枚 約340g

茶葉の量のめやすは以下をご参照ください。
+【5gのプーアール茶葉でどのくらい飲めるか?】

保存方法については、以下のコーナーをご参照ください。
+【プーアール茶の保存方法】



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