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鳳凰金毫沱茶05年プーアル茶

feng huang jin hao tuo puer cha

鳳凰金毫沱茶05年プーアル茶
鳳凰金毫沱茶05年プーアル茶

鳳凰金毫沱茶05年プーアル茶 1個 約100g
2010/03/12 終了

製造 : 2005年
茶廠 : 南澗茶廠 (大理)
茶山 : 無量山茶区
茶樹 : 大葉種
茶葉 : 1~4級
工程 : 熟茶
倉庫 : 上海常温2年ー当店倉庫

甘味
●●●○○
渋味
●●○○○
とろみ
●○○○○
酸味
●●●○○
苦味
●●●○○
香り
●●●○○ 参香、桂皮、棗香、煙味
熟成度
●●●●○ メーカー熟成強め、保存熟成弱め

無量山の春摘みの茶葉をつかった熟茶です。
メーカーでの「渥堆」発酵が強すぎるくらいの仕上がりで、焦げたように黒い茶葉は、鈍い酸味と苦味とスパイシーな香りがあります。
2007年2月からの当店独自の倉庫熟成により、甘味や旨味が増して、少し飲みやすくなっています。

■土林牌鳳凰沱茶について

鳳凰金毫沱茶05年プーアル茶
鳳凰金毫沱茶05年プーアル茶

「土林」の商標の雲南省大理の南澗県茶葉公司でつくられる「鳳凰沱茶」シリーズは、もともと国内向けに作られていたため、海外に販売されるようになった現在でも比較的廉価なお茶ですが、その割には美味しいので人気があります。1980年代末期頃のものから香港の大手茶商が倉庫熟成をさせるようになり、一部の年代モノには高い価値がついています。
当店でも過去にいくつかの年代の「鳳凰沱茶」を扱いました。

+【鳳凰沱茶93年プーアル茶】
+【鳳凰沱茶94年プーアル茶】
+【鳳凰沱茶96年プーアル茶】
+【鳳凰沱茶97年プーアル茶】

南澗県茶葉公司について
+【メーカー紹介/南澗県茶葉公司】
+【メーカーの歴史/南澗県茶葉公司】

■無量山と鳳凰の名前の由来について
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むかしむかし、無量山の山頂付近に「茶樹王」と呼ばれる大きな木がありました。春になると、茶樹王の枝にはいろ いろな鳥がさえずり、歌声を競っていました。
ある日、山に入った男が、夕日の余光に1対の鳳凰(不死鳥)の影を見つけました。太陽が沈みきって暗くなるまでの間、鳳凰は茶樹王の上をぐるぐると旋回しました。その後に、鳥たちは茶樹王の果実を食べたり、茶樹王の枝に巣を作るようになりました。その鳥たちが無量山のいたるところに茶樹王の種子を運んでゆき、無量山全体に茶樹が増えました。そのため無量山の茶樹は「鳳凰」という名前がつき、その名前がひろまりました。

無量山またの名は大圍子山、古くは「蒙楽山」と呼ばれます。北は大理市下関から、南は西双版納の東部国境一帯にまで連なる無量山の山脈は、その距離260キロメー トル余り、幅10~50キロメートル。北部は狭く細長く、海抜2500メートルの高地。南部はやや低く広がり、海抜約1500メートル。山脈の中で一番高い山は、海抜3291メートル。
山脈の中央部は原生代変成岩から成り、両側は中生代紫色砂岩から成っています。無量山の東側は急で険しく、西側は緩いカーブを描いています。そこからさらに西南方面には、プーアル、思茅、普文、小孟養、小孟倉、カンラン(土貝)、孟臘、景洪など、熱帯や亜熱帯地方の盆地を望みます。
高い山は温度が低いため、茶樹の生長もゆっくりで、太陽の光で十分に光合成した無量山茶葉には、特別な香りがあります。

参照: 南澗県茶葉公司のホームページより
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■この茶葉の特徴

鳳凰金毫沱茶05年プーアル茶
鳳凰金毫沱茶05年プーアル茶
鳳凰金毫沱茶05年プーアル茶
鳳凰金毫沱茶05年プーアル茶
全体的に黒々としていて、「渥堆」発酵が強すぎくらいの仕上がりです。鳳凰金毫沱茶の「金毫」は、熟成加工のされていない段階は白銀色で、「白毫」や「銀毫」と呼ばれている細い毛を持った新芽です。発酵によって、その色が金色になり、「金毫」になります。
写真で見るように、「金毫」は混ざってはいますが、決して多くありません。大衆価格にするために、大きめの粗い茶葉と混ぜられています。また、新芽には香りがありますが、熟茶になると舌に残る苦味が強いため、味のバランスを考えたブレンドというわけです。
ちなみに、新芽だけで固めた実験的な試みのお茶があります。1970年代の初期の「7562磚茶プーアール茶」です。しかし、その後に同じような配合の固形茶は少ないです。近年の「7562磚茶」には、どちらかというと、この鳳凰金毫沱茶と同じようなバランスの良い配合がされています。
+【7562磚茶プーアール茶】

鳳凰金毫沱茶05年プーアル茶
鳳凰金毫沱茶05年プーアル茶
葉底(煎じた後の茶葉)
大きさの異なる茶葉1~4級とまんべんなくブレンドされて、茎の部分も適度に混ざります。茎の部分は、メーカーでの熟成や保存熟成によい働きをします。発酵のための菌類の活動に栄養をあたえたり、保存のときの空気のとおりを良くします。また糖分があるため、味に甘味を加えます。

■当店の倉庫熟成
この「鳳凰金毫沱茶05年プーアル茶」は、2007年2月に入荷した後に、温度と湿度を管理した当店の倉庫で熟成させています。

鳳凰金毫沱茶05年プーアル茶
温度湿度計
鳳凰金毫沱茶05年プーアル茶
当店の倉庫の環境は、香港や広州の茶商の倉庫ほどには温度や湿度はありません。茶葉が湿って表面に成分が浮き出た状態になる「白露」や、包み紙の汚れはほとんどありません。しかし、上海の常温環境に置いたものよりもずっと変化は大きくなります。
当店から出荷する前には、常温の乾燥した室内にしばらく置いて、十分に乾燥させてありますが、お客様の手元で保存されるときには、くれぐれも常温で室内の湿度の少ない場所に置くようにしてください。
お客様の手元で保存しているうちにも、ゆっくりと熟成は進み、さらにまろやかになるでしょう。

以下のページもご参照ください。
保存について
+【プーアール茶を保存して美味しくする】
茶商の倉庫熟成について
+【茶商の倉庫がプーアール茶の味をつくる】

■飲み比べ

左:倉庫熟成 右:室内保存
左:倉庫熟成 右:室内保存
左:倉庫熟成 右:室内保存
左:倉庫熟成 右:室内保存
左:倉庫熟成 右:室内保存
左: 当店の倉庫熟成
右: 当店の室内保存
写真ではわかりにくいのですが、まず沱茶の表面の茶葉の色は、倉庫熟成のほうがやや白っぽく見えます。
また、倉庫のほうは、茶葉の結合が少しゆるくなっているため、手でも崩せるほどです。
茶湯の色は、倉庫熟成のものがやや暗い色をしています。室内熟成のものは透明感があり、明るく見えます。
葉底(煎じた後の茶葉)には、ほとんど差が見られません。

味は、見た目よりも大きな差があります。
倉庫のはまろやかで、甘味が強く出ています。室内保存のものには、とくに鈍い酸味が強く感じられます。
香りは、室内保存のほうは樟香や煙香がツンとしているのに対して、倉庫のほうはそれらがやわらかで、桂皮(シナモン)や棗の香りが楽しめます。

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熟成の変化 2008年4月~
倉庫熟成を経たものと、はじめから室内保存のものとでは、その後の熟成の変化も異なってきます。茶湯の色の違いとともに、ここにその変化を記録してゆきます。このお茶が品切れするまで続けます。

左: 倉庫熟成  右: 室内保存
左: 倉庫熟成  右: 室内保存
2008年4月25日
左: 倉庫熟成  右: 室内保存
2008年10月11日
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近年の熟茶は、メーカーでの発酵が強なってきている傾向がありますが、この熟茶はすこしやり過ぎと思えるくらいに強く仕上がっています。そのために鈍い酸味、舌に残る苦味、桂皮のようなスパイシーな香りの個性が際立ちます。しかしながら、半年、1年と保存するほどに甘味や旨味が増してきて、なんとも魅力的な風味になりつつあります。
最低2個からの販売となりますので、1個はお手元に保存して、忘れた頃に飲んでみてはいかがでしょうか。

また新しい情報があれば、ここに文章を追加してゆきたいと思います。

鳳凰金毫沱茶05年プーアル茶 1個 約100g

+【5gの茶葉でどのくらい飲めるか?】

保存方法については、以下のコーナーをご参照ください。
+【プーアール茶の保存方法】

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