
製造 : 1996年ごろ
茶廠 : 南澗茶廠 (大理)
茶山 : 無量山茶区
茶樹 : 大葉種
茶葉 : 2~4級
工程 : 熟茶
重量 : 1個約100g
倉庫 : 広州乾倉(期間不明)
1996年につくられた熟茶です。その後、広州の茶商の倉庫で保存熟成されていました。1994年につくられた同じ「鳳凰沱茶」の熟茶を過去に紹介しておりますが、それは香港の茶商の倉庫のものでした。倉庫がちがうと、また風味も異なります。
+【鳳凰沱茶94年】
+【茶商の倉庫が味をつくる】
このお茶は、甘味とほろ苦味が絶妙で、華やかな印象があります。香港に比べると、広州の茶商の倉庫はやや乾燥しており、しっかり熟成していながらも、軽めの風味に仕上がっています。人を選ばない美味しさで、食事や、お菓子と合わせるもの難しくありません。
鳳凰沱茶は、雲南省大理にあるメーカー「南澗茶廠」の製品です。南澗は茶葉の故郷とも言われるほど、茶樹を植える歴史が長く、お茶産業で支えられてきた土地です。南澗県の特徴をいくつか挙げてみます。
1.茶葉の生態環境が良い
南澗県の茶園は海抜の高い亜熱帯山地にあります。茶の樹の生長周期が長く、時間をかけて育つために、茶葉の中に含まれる有機物が豊富であるとされています。
雲南県景東と南澗の二つ県にまたがる無量山自然保護区は、総面積が約30938ヘクタール。森林面積は91パーセント。椿などの山茶科の木が多く、珍しい鳥獣36種が生活しています。こうした環境のもと、有機栽培の茶葉が生産されています。
+【無量山と鳳凰の名前の由来】
2.茶の樹を植える歴史
南澗の山地では「唐代(618-907年)」の頃に茶樹の栽培がはじまった記録があります。1964年以前までは地元の人々が自由にお茶を植えて育てていました。その後、農業改革の政策により、国の管理となり、組織的に管理される茶園へと発展します。
3.茶の産業化
2001年以降、お茶の産業は市場経済モデルに沿って進化します。南澗県の茶園の面積は約6.8万ムー(中国の1ムーは6.667アール)、茶の農家2.1万戸、茶廠78戸 生産量266万キロ 生産額3021万元。この78戸の茶廠はすべて民営化され、企業組織となりました。
4.茶の研究機関
茶の産業をささえる技術の研究機関を設置し、お茶専門技術人員101人が、県、郷、村での技術指導をしています。日本でいうところの農協みたいなものでしょうか。
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南澗茶廠の歴史
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「鳳凰沱茶94年」との比較をしてみました。
同じ3gの茶葉を煎じてみました。
左;「鳳凰沱茶96年」
右:「鳳凰沱茶94年」
湯の色は、96年が小豆色に近く濃く、94年のは飴色で明るくなります。煎じる時間が同じならこうなりますが、96年のほうが若干早く色が出るので、色が濃くなります。
風味は、96年のものは甘味のなかに少しの渋みと苦味がバランスよくあり、さっぱりしています。それに比べて94年のものは全体的に重厚で、干し柿のような甘味が特徴ですが、酸味もあり、だれることなく引き締まっています。
左:鳳凰沱茶96年
右:鳳凰沱茶94年
葉底(煎じた後の茶葉)の比較
上:「鳳凰沱茶96年」(このお茶)
下:「鳳凰沱茶94年」
96年の茶葉は、2~4級。94年のは1~2級と、茶葉の大きさがやや異なります。94年のものは、96年のものよりも熟成が強く、萎びて見えます。また、色も黒々としています。これは、2年の期間の差によるものではなく、メーカーでの渥堆熟成の強さが異なることと、保存熟成の温度や湿度の違いによります。鳳凰沱茶94年は香港の茶商の倉庫。鳳凰沱茶96年は広東の茶商の倉庫です。一般的に香港の茶商の倉庫での熟成は強く、そいいった風味が、香港や東南アジアの華僑に好まれています。
「金花」と呼ばれる一種のカビの跡があります。
黄色い粉のようなものがそれです。
すべての茶葉についているわけではありませんが、今回当店が仕入れたものの中には、これが着いているものがありました。 この「金花」カビは、麹菌の仲間で、良性のカビと言われており、栄養や旨味を含んでいますので、このまま煎じて飲んでも問題はありません。
金色の黴菌中には何種類もの酵素が分泌されており、この酵素は茶葉の有機成分を分解して、多糖類、蛋白質、脂肪など人の体に吸収される栄養素にします。
安徽省の黒茶の「六安茶」にもこの「金花」カビがあります。
+【六安茶70年代後期】
すぐに飲む場合は、あらかじめ崩しておいて、 「醒茶」することをお勧めします。 「醒茶」とは、熟成の年数が短くて、まろやかになりきっていないプーアル茶をおいしく飲むためのひとつの工夫です。
このお茶は熟茶ですので、強い渋みはありませんが、これをすることでいっそうまろやかな風味を楽しめます。
写真のように沱茶を崩してホコリよけの布巾などをかけ、他の匂いがないのところに1~2週間おきます。崩すときは、茶葉の形まで壊してしまわないよう、細かく崩しすぎないのがコツです。
当店では包のまま棚に置いて寝かせてあります。
茶葉以外のものが混じります。写真は髪の毛?かそれともシュロの木など植物の繊維?なのかわかりません。その他にも、小石、籾殻など、3個に1個くらいの割合で混入しています。茶葉を崩すときに取り除くことができますので、いっしょに煎じてしまうことはありません。そして茶葉は熱湯で洗茶するので、衛生的な問題はないと判断しておりますが、ご理解のうえお求めいただければと存じます。
茶葉の量のめやすは以下をご参照ください。
+【5gの茶葉でどのくらい飲めるか?】
保存方法については、以下のコーナーをご参照ください。
+【プーアール茶の保存方法】
つぎにこのお茶はいかがでしょうか?

鳳凰沱茶97年プーアル茶
+【このプーアル茶の詳細】
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