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7562磚茶プーアール茶

7562 zhuan cha

表面 7562磚茶プーアール茶
裏面 7562磚茶プーアール茶
茶湯7562磚茶プーアール茶

7562磚茶プーアール茶 1枚 約230g
2006/12/01 終了

製造 : 1975年
茶廠 : 雲南孟海茶廠+下関茶廠
茶樹 : 臨滄茶区 大葉種 潅木
茶葉 : 2級の茶葉を主とする
重量 : 230~245g
工程 : 三分熟茶 (生茶)
倉庫 : 香港乾倉16年、香港常温倉8年、台湾常温倉6年

甘味
●●●●○ 穀物のような甘味
渋味
●○○○○
とろみ
●●●●○ 強いとろみ
酸味
●○○○○
苦味
●●○○○
香り
●●●●● チョコレート、梨香、糯米香
熟成度
●●●○○

「茶号」 (製品番号)が包装紙に印刷された最初のプーアール茶です。「茶号」はそれまでは孟海茶廠(メーカー)内で使われていた製品番号で、商品名にされていたわけではありません。
「茶号」が生まれたのは1970年代です。その当時の社会情勢を反映したお茶作りが、製品番号で銘柄をわける「茶号」となっています。「七子小緑印圓茶7542の散茶」のページにて、その経緯を紹介しておりますので、そちらもご参照ください。
+【7542七子餅茶の生い立ち】

7562磚茶プーアール茶の茶号
裏面の包装紙に青いインクの「7562」。

7562の「75」は1975年に初めて製造されたことを表わします。
7562の「62」の「6」は、茶葉の等級、「2」は雲南孟海茶廠(メーカー)を表わします。
壷中天地雑誌社『普シ耳茶』作者:鄧時海氏を参照

しかしこの「7562磚茶」をつくったのは、下関茶廠であり、茶葉は下関茶廠の手配したもの(おそらく臨滄茶区)であるということが、台湾で出版された「深邃的七子世界」五行圖書出版有限公司 作者:陳智同氏 2005年10月初版に書かれています。
当時は雲南のお茶は国の専売制で、国営だった茶廠が技術交流を目的に合作で作っているお茶がいくつもあります。この「7562磚茶」は、孟海茶廠の監修によって、下関茶廠でつくり、孟海茶廠から販売されました。
このような例は他にもあり、例えば、「昆明鉄餅」は、下関茶廠で作られ、昆明茶廠が販売を担当しています。
はじめは間違いではないかと思い、念のために「五行圖書出版」の編集者に問い合わせてもらいましたが、やはり下関茶廠で間違いないということでした。

7562磚茶プーアール茶
現在のプーアール茶の圧延の型は、小さなお椀型の「沱茶」、円盤型の「餅茶」、四角いブロック型の「磚茶」と大きく3つに分けられます。
1967年までは、柔らかい新芽の小さな茶葉が多く使われるのが「沱茶」、もう少し大きめの茶葉が混じるのが「餅茶」、そして大きな粗い茶葉は、キノコ型をした「緊茶」に加工されていました。1967年から 「緊茶」にかわって四角いブロックの「磚茶」がはじまりました。

金色の茶葉7562磚茶プーアール茶
この 「7562磚茶」はちょっと例外で、小さな2級の茶葉を主にブレンドしているため、磚茶にしては小さな茶葉で密度が濃く、新芽の部分をたくさん混ぜています。表面の金色をした茶葉がそれです。
磚茶は一般的には粗い大きな茶葉が使用されますので、新芽や若葉が多くブレンドされた最初の磚茶であるといわれています。

裏面の質感7562磚茶プーアール茶
裏の表面には、圧延のときの布の跡形と、かすかにポツポツとした丸い跡、鉄の押し型の跡が残っています。

他の磚茶と外見を比べてみました。

左から、「7581後期文革磚80年代」、「下関茶磚80年代」、「早期7562プーアル磚茶」
左:「7581後期文革磚80年代」
中:「下関茶磚80年代」
右 :「7562磚茶」 このお茶

重量はほぼ同じ240g前後ですが、大きさが異なるのは、茶葉の大きさや圧延の違いです。鉄の押し型で強く圧延されている「下関茶磚80年代」よりも小さいのは、茶葉が小さく細いためです。

きっちり茶葉がつまっている7562磚茶プーアール茶
茶葉の間には隙間がなく、30年経った今でもカチカチに固まっています。茶葉を崩すのがちょっと苦労です。

茶葉の質量手前が7562磚茶プーアール茶。奥は沈香老散茶
崩してからも、同じ5gの重量の大葉種の散茶を横に並べると、ずいぶん少なく見えます。手前が 「7562磚茶」です。

湯の色は透明感がある7562磚茶プーアール茶
独特のチョコレートのような風味を感じます。何煎もすると、それは米のような風味に変化してゆきます。色は薄くなっても、口の中から鼻に抜けるような香りは持続するので、何煎めでも味があるかのように感じられます。

水色はとてもきれい7562磚茶プーアール茶
湯の色は透明度が高く、明るい栗色で、見とれるほど綺麗です。

■7562磚茶プーアール茶は熟茶か生茶か?
現在市場に多く出回っている磚茶の多くが熟茶であることと、現在多く見かける「7562磚茶」の複製品は熟茶であることから、そのためこの第一作目の「7562磚茶」も熟茶と思われがちですが、実はこれは「生茶」です。
生茶と熟茶を分けるときに、当店では渥堆(ウォードゥイ)加工された茶葉か、それがされていないかで分類しています。
この「7562磚茶」は、渥堆がされていません。渥堆技術については、その製法で初めて量産された「73厚磚茶」のページをご参照ください。
+【73厚磚茶/プーアール茶の渥堆技術について】

第一作目の「7562磚茶」は渥堆加工されていないのに熟茶のような印象を持たれています。そのひとつの理由は、曖昧な風味にあります。
熟成した風味を持つのは、茶山から収穫されて製茶された天日干し緑茶の状態(晒青毛茶)の茶葉を、倉庫にしばらく寝かせ、陳年させたことによる風味です。


この写真は、雲南省西双版納のあるメーカーの倉庫にある「陳年茶葉」です。

陳年茶葉の熟成スピードは遅く、1年ほど前の茶葉を使うくらいでは、新しい茶葉との大差はありませんが、数年寝かせられた茶葉は違ってきます。緩慢な熟成のため「軽発酵」と呼びます。第一作目の「7562磚茶」の茶葉がどのくらいの期間倉庫に寝かされていたかはわかりませんが、その間の成分変化によって、他の同年代のプーアール茶の生茶には共通したものが見つからないほど独特の風味を持つに至っています。そのためこれを「三分熟茶」と言い分けることもあります。

「小黄印圓茶80年代初期の散茶(プーアール茶)」 も実はこれと同じように、メーカーの倉庫に放置されて自家発酵による成分変化の進んだ茶葉で作られたものです。熟成具合から「二分熟茶」と呼ばれていますが、やはりこれも当店では渥堆のされていない茶葉であるため、「生茶」と分類しています。
+【小黄印圓茶80年代初期の散茶(プーアール茶)】

独自の風味を持つことになった理由がもうひとつ考えられます。それは、「陳年茶葉」段階で、湿度の高いところに置かれる「潮水発酵」と呼ぶ試みがされたかもしれないことです。渥堆のように茶葉に直接水をまくほどではないにしても、茶葉が水分を多く含むことになり、乾燥したところで保存される陳年茶葉とは少し異なる変化が起こります。これに菌類による発酵があるのか、それとも水分を含んだ茶葉の成分変化がより促進されるのかは、いまのところわかりません。

熟茶の製造が始まって間もない1975年当時の、このような実験的な試みのある茶葉は、すでに製造技術が確立されてしまった現代では見つからないため、希少な風味となっており、高く評価されています。

また新しい情報があれば、ここに文章を追加してゆきたいと思います。

茶葉の量のめやすは以下をご参照ください。
+【5gのプーアール茶葉でどのくらい飲めるか?】

保存方法については、以下のコーナーをご参照ください。
+【プーアール茶の保存方法】

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