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下関銷法沱茶90年代プーアル茶
Xia guan xiao fa tuo puer cha

下関銷法沱茶90年代プーアル茶
下関銷法沱茶90年代プーアル茶

下関銷法沱茶90年代プーアル茶 1個 約230g
1個  5,900円
200g 5,500円
100g 3,000円
航空便送料込
2個以上の価格は申込みフォームをご参照ください。
【申込みフォーム】

製造 : 1990年代末期(1998年前後)
茶廠 : 下関茶廠
茶山 : 臨滄茶区ブレンド
茶樹 : 大葉種
茶葉 : 2〜4級
工程 : 熟茶
倉庫 : 香港乾倉ー広州乾倉

甘味
渋味
とろみ
酸味
苦味
香り
熟成度
●●●●○
●●○○○
●●●○○
●●○○○
●●●●○ ビターチョコレート
●○○○○ 穀物のような優しい香り
●●●●○ メーカー熟成弱め、保存熟成強め

厚みがあり、甘味が強いながらも、ほろ苦味が効いた、ビターチョコレート風味です。穀物を軽く炒ったようなやさしい香りにはクセがなく、飲む人を選びません。広州の茶商の倉庫で保存熟成されているのを”倉出し”してきました。

■茶商の倉庫について

当店のプーアール茶の多くは、茶商の倉庫での長期保存熟成を経たものなのですが、各お茶の紹介ページには特別には触れてはいません。保存環境の経歴のところに、「香港乾倉」、「広州乾倉」などと記しているのみです。その違いについては、以下のページにまとめております。
【茶商の倉庫がプーアール茶の味をつくる】
今回は、このお茶が眠っていた倉庫の写真を撮影してきたこともあるので、少し詳しく触れてみます。
このお茶「下関銷法沱茶90年代プーアル茶」の倉庫は、広州にあります。広州は中国で三番目に大きい河の「珠江」のデルタ地帯北部に位置し、亜熱帯に属する気候で、一年を通して温暖で、雨量が多く、気温の変化も少なく、プーアール茶の熟成には適した環境です。
広州市の南西部にある「芳村区」には、茶葉市場があります。中国でも最大級のお茶市場です。茶葉を大量消費する「飲茶」の本場でもあります。現在ではプーアール茶の流通量も一番多く、保存熟成のための倉庫も、芳村区あたりに点在しています。プーアール茶の保存熟成でもっとも歴史と実績のある香港から近いことと、香港に比べると土地代が安いこともあり、香港の老舗の茶商の多くも、ここに倉庫を移しています。

茶商の倉庫
茶商の倉庫
沱茶の熟茶
上の写真の倉庫は、もとは穀物貯蔵庫だった大規模なものです。そこをいくつかの茶商が共同で借りて、プーアール茶の熟成用の倉庫にしています。すぐ隣には運河があり、川風が吹くので、湿度は高いながらも、風通しが良い環境にあります。
倉庫の中には、各茶商ごとのスペースがあり、普通に倉庫として使っている茶商と、保存熟成をさせるために使っている茶商があります。保存熟成の茶商のスペースには、倉庫の中にさらに小さな部屋が作られており、生茶の部屋と熟茶の部屋に分けられています。生茶の部屋に入ると生茶の香りが、熟茶の部屋に入ると熟茶の香りがします。保存熟成にも技術があり、美味しいお茶をつくれる古い茶商の倉庫の香りは、独特の「老味」がありますが、近年は古いプーアール茶を大きな倉庫に大量に保有しているところはないので、生茶にしても熟茶にしても新しい香りです。
加湿をしない「乾倉」と呼ばれるタイプの倉庫です。部屋の壁や天井には、温度を安定させるための保温の工夫がされていますが、厳密なものではありません。それでも4月〜6月の雨季から9月頃までは、湿度が90%に達する日が続くことがあります。そのときには、隅のほうに置かれた茶葉が水分を吸収しすぎないように、扇風機をつかって、倉庫内の空気を攪拌するなどの対策がとられています。この時期には、お茶を美味しくする麹菌の類である「金花」なども、一部の茶葉に確認できます。
また、雨季の4月ー6月は、茶虫が発生することもあります。茶虫は蛾の幼虫なので、夏にはお茶から抜けて旅立ちます。(この下関銷法沱茶90年代は、紙の包みがしっかりしているので、茶虫はついていません。)
【プーアール茶と茶虫】

下関銷法沱茶90年代プーアル茶
下関銷法沱茶90年代プーアル茶
下関銷法沱茶90年代プーアル茶
下関銷法沱茶90年代プーアル茶
湿度が高いため、お茶の成分が表面に出てきて、うっすらと白くなっています。「白露」と呼ばれる現象です。強く圧延されて固められた茶葉は、すこしゆるんで崩れやすくなっています。鼻を近づけると、倉庫の茶葉特有の、麹っぽい香りがかすかにします。夏の夕立の直後の地面の香りにも似ています。
この「下関銷法沱茶90年代プーアル茶」は、広州の倉庫に入る前に、香港の倉庫にて2年か3年ほど熟成されています。その香港の倉庫は、広州の倉庫よりもやや湿度が高く、熟成が早く進みやすい環境ですが、クセのある風味もつきやすいのが特徴です。香港でしっかりと熟成味をつくっておいてから、比較的乾燥した広州の倉庫に移して、じっくりと時間をかけて香りも味もまろやかに仕上がってゆきます。このパターンは、香港→広州、香港→台湾などにあります。
1990年代中頃までは、雲南の茶葉は国が管理しており、輸出向けのプーアール茶はいったんすべて香港に出されていたので、古いお茶は香港の茶商の倉庫を経由していますが、その後の自由化と、プーアール茶の需要の拡大により、現在は香港を経由しないで、広州や台湾の倉庫に入るものもあります。さらに、現在もっとも多くのプーアール茶は、茶商の保存熟成の倉庫には入らないで、メーカーから出荷されたそのままで、店頭で売られています。倉庫熟成のしっかりした少し古いプーアール茶は、ごく少数の店でのみ扱われます。例えば、上海にはプーアール茶を置く店は数百軒もありますが、倉庫熟成のある茶葉があるのは、私の知る限りでは数店です。それにもかかわらず、多くのお店で10年モノ20年モノが売られているという矛盾があります。

■銷法沱茶について

「銷法」(フランスに売り出すという意味)の名前がついているように、もともとはフランスへ輸出されていた銘柄のお茶です。
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下関茶廠では、1975年から熟茶の試験製造がはじまり、1976年から輸出向けの熟茶を出荷しています。 香港の貿易会社の「天生行」が独占的にフランスへ輸出し、徐々にヨーロッパ各国へ輸出先を拡大してゆきました。1990年代初期に、天生行はお茶の輸出を終了し、その後は、ヨーロッパ向けの特定の代理店はありません。
参考文献: 『雲南茶葉名廠系列下関茶廠』 向日癸出版社
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推測になりますが、「天生行」は専門の茶商ではないので、フランス向けに出荷されていた「下関銷法沱茶」は、メーカーから出荷されて、茶商の倉庫での熟成のないものと思われます。香港の茶商が「銷法沱茶」を扱ったのは、天生行が撤退した1990年代初期より後のものがほとんどでしょう。

下関銷法沱茶90年代プーアル茶
4個が一組で、紙の包みです。1990年代後半から、竹の皮の包みから紙の包みに変更されています。1個ずつ紙箱に入ったタイプのものがあります。下関茶廠の紙箱のデザインにはセンスがよいものが多く、年代モノはコレクション価値を持っているので、紙箱入りのものはさらに価値がつきます。

下関銷法沱茶90年代プーアル茶
下関銷法沱茶90年代プーアル茶
フランス語で「茶」の「THE」、「沱茶」は「Taocha」と記されています。

下関銷法沱茶90年代プーアル茶
下関銷法沱茶2005年
上: 下関銷法沱茶90年代 100g
下: 下関銷法沱茶2005年 100g
下関茶廠は2004年に国営から民営となっていますが、それと同時に、包み紙のマークが変わっています。真ん中に「茶」の字を八つの「中」の字が囲む「八中茶」マークは、雲南省の国営の貿易会社「中国土産畜産進出口公司」のマークです。2004年からは下関茶廠の独自マークである「松鶴牌」のデザインが使用されています。

下関銷法沱茶2006年
下関銷法沱茶90年代と下関銷法沱茶2006年
上: 下関銷法沱茶2006年 250g
下: 下関銷法沱茶90年代と下関銷法沱茶2006年
大きさは100gと250gのものがありますが、250gの大きさの1990年代のものはやや小さく、実際には230gほどです。保存熟成が長くなると、少し軽くなってくるものですが、90年代のものは、実はもともと240gもなかったと思われます。また、つくりが大雑把なので、重量に最大20g近くの差があります。近年のものほど、その差は少なくなっています。

■飲み比べ

下関銷法沱茶90年代と下関銷法沱茶2006年
下関銷法沱茶90年代と下関銷法沱茶2006年
下関銷法沱茶90年代と下関銷法沱茶2006年
下関銷法沱茶90年代と下関銷法沱茶2006年
左: 下関銷法沱茶90年代 (このお茶)
右: 下関銷法沱茶2006年
茶葉は、90年代(このお茶)のは、保存熟成によって表面が白っぽくなっています。右の2006年のは、倉庫熟成がされていませんので、黒々としています。
香りは弱く、包み紙を開けて鼻を近づけないとわかりにくい程度ですが、かすかに倉庫熟成の熟茶特有の香りがします。2006年のほうは、包み紙を開けるだけで、メーカーでの「渥堆」発酵の茶葉特有の、焼き芋の焦げたような香りが漂ってきます。どちらも同じ等級の茶葉がブレンドされているはずですが、90年代のほうが全体的にやや小さく見えます。
茶湯の色は、90年代のがやや暗く、栗色がかっています。味は、2006年のものは渋みと酸味が強く、香りには「煙味」とよばれるスモーク臭があります。90年代のものは、それらのクセがほとんどなく、甘味やほろ苦味の美味しいところをストレートに味わえます。もしも、フランス人の方たちが、保存熟成のない「下関銷法沱茶」を輸入していたとしたら、それほど美味しくもないのを飲んでいた可能性があります。
葉底(煎じた後の茶葉)は、90年代のほうが栗色で明るく、2006年のが黒っぽくなります。煎じる前の茶葉は90年代のほうが小さく見えましたが、葉底のほうはやや大きく見えます。90年代の茶葉には新芽や若葉の部分をよじった茶葉が多いめに混ざっており、それが膨らんで大きくなるためです。また、等級の異なる茶葉や茎の部分のブレンド比率は同じようですが、よく見ると、90年代のほうが茎が太く、茶葉は厚みがあります。茎が細く茶葉が薄くなるのは、2000年以降の雲南の茶葉全体的な傾向です。おそらく、茶葉の収穫率を上げるための工夫が影響していると見ています。

下関銷法沱茶90年代と大益甲級沱茶98年
下関銷法沱茶90年代と大益甲級沱茶98年
下関銷法沱茶90年代と大益甲級沱茶98年
下関銷法沱茶90年代と大益甲級沱茶98年
下関銷法沱茶90年代と大益甲級沱茶98年
左: 下関銷法沱茶90年代 (このお茶)
右: 大益甲級沱茶98年
どちらも茶商の倉庫熟成がされており、熟成の仕上がり具合は似ています。配合されている茶葉の大きさは、全体的に「大益甲級沱茶」のほうが大きめです。そのため、表面がボコボコと粗く見えます。
茶湯の色はほぼ同じで、やや「大益甲級沱茶」が暗くて赤味があるように見えるのみですが、味は全く異なります。「大益甲級沱茶」は、いわゆるお茶の渋みが強く、濃く淹れて飲むと、思わず歯をかみしめます。「下関銷法沱茶」は、同じように濃くしても、強い渋みは感じられず、苦味と甘味のバランスは崩れません。
味は好みの問題ですが、価格と味と、熟成の仕上がり具合のバランスをみて、「下関銷法沱茶90年代」を当店では選びました。
葉底(煎じた後の茶葉は)、「下関銷法沱茶」のほうが黒く焦げた感じです。これはメーカーでの「渥堆」発酵の差です。茶葉の形はどちらも崩れた茶殻で、それは沱茶の標準的なものですが、やや「大益甲級沱茶」のほうが大きな茶葉が崩れた格好になっています。
「沱茶の下関茶廠、餅茶の孟海茶廠」といわれるように、下関茶廠はもともと沱茶の製造に力を入れています。ちなみに、現在の下関茶廠の正式な社名には「沱茶」の文字が入ります。
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1959年 「雲南省下関茶廠」に改名
1999年 「雲南下関茶廠沱茶(集団)公司」に改名
2002年 「雲南下関茶廠沱茶(集団)股分有限公司」に改名
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1950年代からの国の政策によって、下関茶廠は沱茶を多く作り、国内の四川やチベットなどの辺境地向けにお茶を供給してきたこともありますが、そもそもの違いは、原料の茶葉の性質の違いにあります。
下関茶廠の原料とする雲南省の西南部の臨滄茶区ブレンド茶葉は、比較的小ぶりな茶葉に、甘い香り、ほろ苦味が効いているのが特徴で、沱茶作りに適しています。
生茶を飲み比べるとわかりやすいのですが、雲南省の最南端の西双版納の孟海茶廠の原料とする茶葉は、メコン川上流を挟んだ深い山々の孟海茶区ブレンドで、大ぶりな茶葉に、樟香のある強い香り、強い渋みが特徴です。もちろんそれ以外にもそれぞれに特徴がありますが、言葉で表現するのが難しいので、その特徴の楽しめる生茶を以下にご紹介します。
下関の茶葉を知るには、こちらの生茶。
【83鉄餅プーアル茶】
孟海の茶葉を知るには、こちらの生茶。
【千禧年7542青餅00年プーアル茶】

下関銷法沱茶90年代プーアル茶
下関銷法沱茶90年代プーアル茶
クセのないまろやかな風味は、薄くなっても濃くなっても、バランスが崩れることがなく楽しめますので、大きめのポットに茶葉を適量放り込んで、入れっぱなしにしても、それなりに美味しく飲めます。
人が集まるときのお茶として、あるいは個人で仕事中のお茶として、使い勝手の良いお茶です。本格的な倉庫熟成の旨味があるわりには、値ごろ感のある価格です。このような味と価格のバランスの良い熟茶に出会うチャンスは多くありませんので、迷ったら買いです。
最後に、これと共通する味で、過去に当店で扱った熟茶を挙げておきます。このうちのいずれかをお気に入りいただいたお客様は、是非お求めください。
【大益茶磚96年プーアル茶】
【厚紙黄印七子餅茶プーアル茶】
【鳳凰沱茶96年プーアル茶】
【後期宝焔牌班禅緊茶】

下関銷法沱茶90年代プーアル茶
下関銷法沱茶90年代プーアル茶
茶葉は、崩しどころによって、白露と呼ばれる成分の浮き出て白いところがあり、その部分のあるところを煎じると、茶湯の表面に灰汁が出ます。そのまま飲んでも問題ありませんが、気になる場合は、洗茶をしっかりとしてください。

また新しい情報があれば、ここに文章を追加してゆきたいと思います。

下関銷法沱茶90年代プーアル茶 1個 約230g
1個  5,900円
200g 5,500円
100g 3,000円

航空便送料込
2個以上の価格は申込みフォームをご参照ください。
【申込みフォーム】

【5gの茶葉でどのくらい飲めるか?】

保存方法については、以下のコーナーをご参照ください。
【プーアール茶の保存方法】

お客様の感想

東京都A.Kさま
家族にまずは鎖法沱茶を振る舞って、その魅力を伝えている所です。どうも気に入ったらしく、気が付くと煎が終わっていて苦笑しています。まだ十分余裕があ りますが、嬉しいような、なんとも言えない感じです。

東京都S.Yさま
はじめは冷え性対策で、価格も手頃なこのお茶を選んだのですが、後にデパートなどで買ったのと比べみて、このお茶がすごく美味しいってことに気付きました。今では毎朝かかさず飲んでから出勤しています。

静岡県H.Cさま
「下関銷法沱茶90年代」早速崩していただいてみました。
前回と同じく、洗茶後30秒で淹れて試飲。 以前にいただいた熟茶のような大地の香りでなく、日本の玄米茶とかほうじ茶のような香ばしさを感じました。
口に入れると香りがより強く感じられ、甘味とあいまって、まるでたんぽぽコーヒーのような優しい風味。水色もコーヒーのようなやや濃い色味ですが透明で、とてもキレイだと感じました。
2煎目は濃く淹れてしまったようなのですが それがかえって良かったみたいで、穀物を炒ったような香りと甘味がより濃厚に感じられました。
前に購入した生茶と全く違う香り・味ですが、とても飲みやすいと感じました。生茶が「贅沢したいときに飲みたいお茶」なら、このお茶は「日常で嬉しいことがあった時に飲みたいお茶」でしょうか?

山口県K.Sさま
洗茶・・・・1回目・・・独特の香り・・森林の落ち葉のような。2回目・・・本当にきれいな澄んだ色が出ました。
まだ詳しい表現はできません、まろやかで酷のある味 満足でした。

神奈川県A.Kさま
まろやかでクセがなく、とても飲みやすいです。水の影響なのか、若干おとなしすぎる感じもしますが、甘味も渋味もちゃんと感じられ、気持ちを落ち着けるにはちょうど良いお茶です。多めに買って正解でした。
しばらく飲んでいて、じっくり煎れた頃になると、香りと味がじんわり出て来て、それなりの主張をしてくれるようです。気のせいの気もしますが。なかなか深みのある品のようです。

広島県I.Yさま
今日は職場に崩した下関銷法沱茶90年代を5g持参し、大きめの茶漉付き陶器マグで一日飲み続けていました。湯沸かしポットの汲み置きでかなり雑な飲み方では有りますが、それなりにしっかりした味わいが有りながら飲み疲れしないのが好印象です。
特筆するような個性には欠けますが、素直で嫌みのない良いお茶だと思います。 案外、今回のようなスタイルがかなり合っているのではないでしょうか。

【店長にメール】

次にこのプーアール茶はいかがですか?


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