紅絲帯プーアル青餅96年
qi wu si er hon si dai puer-cha

紅絲帯プーアル青餅96年 1枚 約350g
製造 : 1996年
茶廠 : 雲南孟海茶廠
茶山 : 孟海地区のもの
茶樹 : 大葉種 喬木
茶葉 : 3級ー6級
工程 : 生茶
倉庫 : 広州乾倉
甘味
渋味
とろみ
酸味
苦味
香り
熟成度
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●●●○○ やさしく上品な甘味
●●●○○
●○○○○
●●●○○
●●○○○
●●●●○ 爽やか
●●○○○ 倉庫での熟成やや弱め |
香港の茶商からのオーダーにより、孟海茶廠でつくられた生茶の餅茶のプーアル茶です。茶葉の様子から、1975年ごろから毎年作られている「7542七子餅茶」がベースになっていると思われますが、とりわけ上質な茶葉が使用されています。
広州の茶商の倉庫で数年間保存熟成されており、まだ若い生茶ながらも、しっかりとした旨味があります。
孟海茶廠(メーカー)の茶号:7542は、1970年代から毎年作られている生茶の餅茶(円盤型)です。おそらく生茶の餅茶の中では最もロングセラーのものとなります。それだけにファンも多いお茶です。
「7542」の生い立ちについては、「七子小緑印圓茶7542の散茶」のページをご参照ください。
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【7542七子餅茶の生い立ち】
「7542七子餅茶」は、メーカーが毎年きまってつくる「常規茶」です。一年で何度かつくられ、出荷されています。それとは別に、茶商が「7542」をベースにして、独自のアレンジを加えてオーダーする品があります。この「紅絲帯プーアル青餅96年」もそのひとつです。その他にも、「73青餅」や「黄印7542七子餅茶」などがあります。
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【73青餅7542七子餅茶】 1984年
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【黄印7542七子餅茶】 1990年頃
「紅絲帯プーアル青餅96年」は、1996年から1998年の2年間だけつくられています。当店のあつかうこの「紅絲帯プーアル青餅96年」は、1996年の第一批(初回の出荷)モノです。これに人気が出たため、追加生産されたようで、第二批、第三批のものもあります。
左: 第二批以降のもの
右: 第一批(このお茶)
インクの色が少し異なります。
このような場合、第一批のものが高く評価され、価値もあるのですが、同じ茶葉、同じ製法で作られているにもかかわらず、味も第一批のほうが美味しく感じるものが多いのが事実です。
第一批モノは、その良し悪しで今後の取引量が決まるので、茶商は丁寧に保存熟成したものを出しますが、第二批以降は、注文が入り次第、熟成半ばでも出荷することになり、味に差が生じるのと推測しています。
第一批の在庫がなくなると、茶商は第二批以降のものでも、第一批として売ることがありますので、茶商のオーダー品による第一批や第二批の見分けは、プロにでも鑑定の難しいものとなります。
内飛茶葉に埋め込まれた紙のそばに、このお茶の名前にもなっている赤い紐「紅絲帯」が埋め込まれています。「紅帯」と呼ばれることもあります。
「紅帯」のある代表的なプーアル茶
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【七子紅帯青餅プーアル茶】
もしかすると、この名作を意識して作られたかもしれませんが、「七子紅帯青餅プーアル茶」は茶葉の配合が「7532七子餅茶」であり、「7542七子餅茶」のこのお茶よりもさらに小さな茶葉を中心にブレンドされています。
茶葉の色は変化して、出来立ての緑茶に近い色から変色してゆき、うぐいす色を通り越して、赤味が増し、黒っぽく見えるところもところどころにあります。表面にはかすかな光沢があり、熟成具合の良さが伺えます。
一見20年くらいの熟成期間があるかのうように思えますが、煎じるとすぐにこれが若いものであるとわかります。
生茶で熟成年数が10年に満たない若いお茶や、茶商の倉庫での熟成がされていないものは、辛いと呼ばれるほど渋味や苦味が強く、飲み頃の遠いものがありますが、この「紅絲帯プーアル青餅96年」は、茶商の倉庫での保存熟成により、発酵がすすんでおり、まろやかで、旨味が増しています。
3〜4級の小さめの茶葉がメインで強く圧延されているので、厚みがなく、7枚一組の竹の皮の包みの状態になると、他のもっと大きな茶葉でブレンドされている七子餅茶に比べて、背が低くなります。圧延の強い具合も、「7542七子餅茶」によく似ています。
竹皮は針金で縛られています。1990年以降の製造のものには、このタイプが多くなります。

上: 「後期紅印圓茶90年代」
下: 「紅絲帯プーアル餅茶96年」 このお茶
「後期紅印圓茶90年代」と厚さを比べてみると、1.5倍ほどの差があります。ちなみに、「後期紅印圓茶90年代」は約370gあり、「紅絲帯プーアール餅茶」との差は30gありますが、それだけではここまで差が出ません。
「後期紅印圓茶90年代」の茶葉は、3〜6級のブレンドですが、5級くらいのやや大きめの茶葉が多いことと、圧延がゆるいため、1枚1枚に厚みがあります。

カチカチに固められているので、茶葉を崩したときに、固まりが残ります。固まりを残したまま煎じても結構ですが、固まりのところは、意外と茶葉の量が多いため、重量に注意します。一度に煎じる量は3gほどで十分です。

煎じた茶湯の色です。
洗茶を軽く済ませてから、1煎め、2煎め、3煎め、4煎めと写真が並んでいます。10年モノのまだ若い生茶の場合、1、2煎めには水面に泡が浮きます。また、茶葉は水分を吸収するのが早く、4、5煎めあたりには、茶葉が開いて形を見せます。これが20年、30年と経過して、熟成が強くなるほど、茶葉が開くのに時間がかかります。開かないままになる茶葉もあります。
この2つは、煎じる時間が異なるだけですが、一見、下の赤味のある茶湯のほうが美味しそうに見えます。しかし、若いプーアル茶の生茶の場合は、ここまで濃く煎じると、苦味や渋味が、「辛い」と表現されるくらいに強く出ますので、要注意です。あくまでもサラッと、昆布や鰹で「一番だし」をとるような感覚で、あっさりと淹れるのがコツです。色は薄くとも、十分に茶葉の味は抽出されます。
もしも、煎じる時間が長くなって、濃くなりすぎた場合、白湯を足して薄めます。色が明るくなるまで湯を足します。
サラッと淹れるのに成功すると、茶湯の色は明るく、やまぶき色になります。渋みと甘みが絶妙のバランスとなり、若いお茶の風味として楽しめます。3〜4煎めを超えてくると、色の出がゆっくりとなり、味もおだやかになりますので、少しずつ煎じる時間を長くしてゆきます。
葉底(煎じたあとの茶葉)です。
しっかりした形で、弾力があり活き活きとしています。まだ緑の面影のある鶯色ありますが、ところどころ赤味も増して、栗色になった茶葉も見られます。よい熟成状態です。
このお茶は、自宅で保存熟成をこころみられるお客様も多いと思います。常温で乾燥状態を保って、ゆっくりと熟成させてください。過去に一度は茶商の倉庫に入ったものですので、まったく倉庫に入っていないものよりも変化は早く、それが楽しめることでしょう。
保存方法については、以下のコーナーをご参照ください。
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【プーアール茶の保存方法】
倉庫での味の変化の違いについては、以下のページをご参照ください。
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【茶商の倉庫がプーアルの味をつくる】
茶葉の量のめやすは以下をご参照ください。
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【5gの茶葉でどのくらい飲めるか?】
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【店長にメール】
お客様からの感想
千葉県N.Aさま
生茶のプーアール茶がはじめてなもので、コレを飲んだときに「烏龍茶?」と思ってしまいました。何煎もするほどに味が染み出てきて、プーアール茶の生茶ってすごいですね。次はもうちょっと年代モノにトライしてみます。
新潟県 I.Tさま
早速紅絲帯プーアールいただきました。香りが大変よく、とても気に入りました。うちにある5年ものの7542のような大量生産の茶葉とはまったく違いますね(当たり前か。。。その内、何枚かまとめて購入します。
北海道 I..KIさま
下関乙沱茶と同様の若い茶の華やかな香りと渋みです。しかしやや
平板に感じ、積極的に飲みたいと思うお茶ではありませんでした。まだ
初心者の私にはプーアル茶に対して熟茶的なイメージを持ちすぎるので
しょうか。紅茶の一種と思って飲めばいいのかもしれません。このお茶が
将来どのような風味に熟成していくのかとても興味があります。
京都府 N.Aさま
まろやかで、香ばしい香りのする、じつに美味しいお茶でした。渋みも気になるほどではなく、バランスのよさを感じました。蓋椀と茶壷で淹れてみましたが、蓋椀で淹れたほうが香が引き立ってよかったです。
つぎにこのプーアール茶はいかがでしょうか?

92紅帯青餅プーアル茶
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【このプーアール茶の詳細】