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七子紅帯青餅プーアル茶 約290〜310g 1枚 158,000円 10g 5,900円 ⇒【申込みフォーム】 製造 : 1973年〜1980年代初期 茶廠 : 孟海茶廠 茶山 : 孟海茶区 茶樹 : 大葉種 喬木 茶葉 : 3-5級 3級が主体 工程 : 生茶 重量 : 288−325g 倉庫 : 香港乾倉
新芽がふんだんに配合された絶妙な風味。 高級茶としてのプーアル茶の魅力が、このお茶にはあります。 ■このお茶の由来 1960年頃からの「大躍進」政策や、1970年前後の文化大革命の影響で、農産物の効率化を求められ、当時国営であった孟海茶廠(メーカー)はそれに応えた「標準化」したお茶作りの技術を研究しました。収穫場所や時期の異なる茶葉を、等級別に分け、それを再構成して1枚の餅茶作りに使用する、「配方」の技術の製品づくりが始まります。餅茶の表面、裏面、内側に、それぞれ異なる大きさの茶葉を配置します。その効果には、餅茶の表面を美しく仕上げる。長期保存熟成による味の変化を安定させる。茶葉の不作や豊作の波を調整する。などがあります。 その結果、1970年代中頃から、「標準化」に成功した製品ができました。そして、7542、7532、8582、など「茶号」と呼ばれる四桁の数字がつけられました。 このお茶「七子紅帯青餅プーアル茶」は、「配方」の実験段階のお茶で、まだ「茶号」のついていないものです。1960年〜1970年末頃の餅茶には、「茶号」のついていない製品がいくつかあります。 「緑字黄印七子餅」(緑字七子黄印) 1960年〜1970年代末期 「黄字黄印七子餅」(黄字七子黄印) 1960年〜1970年代末期 「大藍印七子餅」(七子大藍印) 1970年代中期 「水藍印七子餅茶」(七子水藍印) 1970年代中期 この「七子紅帯青餅」は、別名を「73紅帯青餅」や「大口中小緑印圓茶」と呼ばれます。 「73紅帯青餅」や「七子小緑印圓茶」は、「7542七子餅茶」の前身であるとも言われますが、現在の「7542七子餅茶」に比べると、「加重萌芽」(芽の部分を多く加えてある)されており、その点で、もう少し小さな茶葉が配合がされた「7532七子餅茶」の前身というほうが正しいという説もあり、ファンの間でも意見が分かれるところです。
「七子紅帯青餅プーアル茶」の特徴は、お茶の表面に紅帯が埋め込まれていることと、内飛(茶葉に埋め込まれた小さな四角い紙)がもとから無いことです。 包み紙や印刷デザイン、あるいは茶葉の様子からして、1970年代中期につくられたとする説が有力ですが、文献によっては、1980年代初期としているものもあります。 1970年代とする文献 ■『深邃的七子世界』 196ページ 著者:陳智同氏 五行圖書出版有限公司 ■『七子餅茶事典』 (国際版)119ページ 著者:張弘陸氏 五行圖書出版有限公司 1980年代初期とする文献 ■『「普「シ耳」茶続』 62ページ 著者:ケ時海氏 耿建興氏 雲南科技出版 この文献には、2つのエピソードが書かれています。 ------------------------------------------ エピソード1. 香港のある茶商が、フランスに輸出するつもりで、1980年代初期に孟海茶廠(メーカー)にオーダー。しかし、包装がヨーロッパの輸入基準から外れ、香港から輸出されず、香港にて長い間在庫となった。(香港の茶商の話) エピソード2. 香港の貿易商であり茶商の南天公司が、1980年代初期に孟海茶廠にオーダーし、「紅帯」を茶葉に埋め込むことを要求した。(孟海茶廠の古い職員の話) ------------------------------------------ ■包み紙などの印刷について ![]() 包装紙は「画仙紙」が使用されています。 薄い紙で、透けて見えることと、縞があるのが特徴です。
「雲南七子餅茶の字」 外包みの印刷、「雲南七子餅茶」の「七」の字です。 やや縦に細長くデザインされています。また「七」の字のヨコ棒の「一」は水平です。1990年代からの「七」の字は、ヨコに広く、ヨコ棒の「一」は斜めになります。
「八中茶」マーク 外包みの印刷の中央にある「茶」の字。 「八中茶」商標の緑色の「茶」の字は手押しの印鑑です。 そのため、ひとつひとつインクの乗りが異なります。また、茶の字の外側に、印鑑の枠の部分の線が入ることもあります。
「出口」の「出」の字。 外包みの印刷、「中国土産畜産進出口公司雲南省茶葉分公司」の「出」の 「山」の部分は上下で大きさが異なります。
「大口中」字版 「中国」の「中」の字の「口」の部分が、タテに長い文字のデザインになっています。これを 「大口中」字版と呼びます。1960年代末期〜1980年代中期まで使用されたデザインです。茶商のオーダーがはじまった1980年代中期から後の、「73青餅」や「黄印7542七子餅茶」(1989〜1993年代)など一部例外はあります。 「大口中」字版には、その他にも印刷の特徴がありますので、文献をもとに取り上げておきます。写真は当店の所有品を撮影したものです。 「大口中」字版について ---------------------------------------- 五行圖書出版有限公司 【深邃的七子世界】 156ページ参照 著者:陳智同氏 内票について
「七子紅帯青餅プーアル茶」の内票 「長逗点」(楷書体製版)
「7542七子餅茶80年代中期」の内票 「短逗点」(楷書体製版) 「大口中」字版の「七子紅帯青餅プーアル茶」の文字や符号のほうが、「大口中」字版ではない「7542七子餅茶80年代中期」よりもやや太文字になっています。 内飛(nei fei)について 「七子紅帯青餅プーアル茶」には、内飛はありませんが、内飛のある「大口中」版の七子餅茶の例を挙げておきます。
「美術字尖出内飛」 (73青餅7542七子餅茶)
「平出内飛」 (7542七子餅茶80年代中期) 「大口中」字版の内飛には、 「美術字尖出内飛」が採用されています。「孟海茶廠出品」と書かれている「出」の字の「山」の大きさが上下で違います。 一方、大口中版ではない「7542七子餅茶80年代中期」の内飛の「孟海茶廠出品」と書かれている「出」の字の「山」の大きさは上下で同じです。 ---------------------------------------- ■茶葉について
側面の茶葉
表面の茶葉
![]() 裏面の茶葉 表面に比較的小さな茶葉や新芽に近い部分が多く配置され、裏面にはやや大きく、茎のところが混じる茶葉が配置されています。若い茶葉には苦味が効いており、茎には甘味が多くあります。プーアル茶の熟成には、この茎の部分がかかせません。発酵を促す栄養素が多く、空気を通しやすいため、熟成具合がよくなると考えられています。 近年の茶葉の「配方」の餅茶に比べると、やや茶葉の等級分けが甘い気がします。
![]() 湯は栗色で、年代モノにしては赤味が強くありません。 香港で長期保存された生茶の中では、比較的乾燥状態で保存されていたことが、この茶湯の色から伺えます。 味には程よい酸味が利いており、明るい風味です。香りも軽快で、晴れた春の日のように爽やかです。
葉底(煎じた後の茶葉) 小さめの茶葉が多く、形がはっきりとしています。色は薄い栗色のものが多く、やや鶯色に見える部分もあります。また手で触った感触は弾力があります。このことからも、比較的乾燥した状態で保存されたことが伺えます。 若い葉や新芽が多く配合されて、カチカチに固められたものは、空気の通りが悪いため、保存環境の湿度が強いと熟成の具合が悪くなります。 そのようなことから、このタイプの年代モノで美味く残っているのは、他のものよりも貴重なのです。 ■7542七子餅茶か?7532七子餅茶か? 孟海茶廠の生茶の餅茶のなかで、もっともロングセラーの「7542」と「7532」。この前身のひとつとされる「七子紅帯青餅」ですが、「7542」と「7532」では、配合された茶葉の等級が少し異なります。それのため味も異なり、同じ保存環境にあっても、熟成の仕上がりも違ってきます。 そこで、「7532」の初期の製品である「雪印青餅7532」。おなじく「7542」の初期の製品である「73青餅7542七子餅茶」とを同時に比べてみました。 ⇒ 【雪印青餅7532プーアル茶】 ⇒ 【73青餅7542七子餅茶】
左 : 「七子紅帯青餅プーアル茶」 右 : 「雪印青餅80年代7532」
写真を見ての通り、湯の色も茶葉の様子も非常に似ています。味もほとんど同じ系統のものでした。口から鼻に抜ける花のような香りと、しっかりした苦味に、共通するものがあります。「七子紅帯青餅プーアル茶」のほうが香りが強く、まろやかで、やや甘味も強いため、より熟成していると言えます。
左 : 「七子紅帯青餅プーアル茶」 右 : 「73青餅7542七子餅茶」
色の違いがはっきりと現れています。右の「73青餅7542七子餅茶」のほうが濃い色となっておりますが、これは茶葉の違いだけではなく、熟成の違いもあります。同じ保存環境の場合も、「7542」は茶葉が大きな分、空気の通りがよいせいか、「7532」よりも熟成がすすみやすい傾向にあります。 熟成の違いを差し引いても、味は大きく異なるものでした。「73青餅7542七子餅茶」の香りはおだやかで、甘味が強く、味に厚みがあり穀物のような風味も感じます。全体的に重い印象があり、軽い印象の 「七子紅帯青餅プーアル茶」とは対照的です。 このことから 「七子紅帯青餅プーアル茶」は「7532」の茶葉の配合に近いと推測できます。 また、餅茶の表面の茶葉の質感からも、「7532」的な配合が伺えます。
上:「7542七子餅茶80年代中期プーアル茶」 中:「厚紙7532七子餅茶プーアル茶」 下:「七子紅帯青餅プーアル茶」 この3つの写真を比べると、あきらかに1つめの「7542」の茶葉の質感は粗い感じがします。とくに餅茶の円盤の側面の部分は、大きめの茶葉が浮き出ています。それに比べて下の2つは茶葉がきめ細かく、側面は比較的整っています。 ■入手経路 2004年に香港の茶商から上海のコレクターが入手していました。2004年以降は上海の乾燥した室内の環境で保存されています。 ![]() また新しい情報があれば、ここに文章を追加してゆきたいと思います。 七子紅帯青餅プーアル茶 約290〜310g 1枚 158,000円 10g 5,900円 ⇒【申込みフォーム】 茶葉の量のめやすは以下をご参照ください。 ⇒【5gの茶葉でどのくらい飲めるか?】 保存方法については、以下のコーナーをご参照ください。 ⇒【プーアール茶の保存方法】 ⇒【店長にメール】 お客様のご感想 東京都K.Yさま 最初から軽やかな飲み口で喉にすっと入ってゆく感じは、まことに気持がいいです。味は軽めで、しかし鼻に抜ける香りは何度も煎れても薄れることがなく続きます。焙じ茶のような軽い苦み、お香とベリーの混合したようなうす甘い熟成香とがマッチしていてとても高貴な感じがします。 東京都M.Sさま 香港の管理された倉庫にほとんど入っていないと思われる、熟成具合でした。そのおかげで香りは、いわゆる樟香といわれている香りがはっきりと認識でき、口に含むとその香りが口の中でも漂いさっぱりとした気持ちになれます。しかも、どんなに水色が薄くなっても香り(味?)だけはしっかりとついてくるところが、このお茶がすごいという事を示していると思います。ただ、若干渋さが残るのはしょうがないですね。今後ゆっくりと飲みながら寝かすのが楽しみなお茶です。 つぎにこのお茶はいかがでしょうか? ![]() 92紅帯青餅プーアル茶 ⇒【このプーアル茶の詳細】 |