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七子紅帯青餅プーアル茶

qi zi hong dai qing bing

七子紅帯青餅プーアル茶
七子紅帯青餅プーアル茶

七子紅帯青餅プーアル茶 1枚 約290~310g
2010/09/08 完売

製造 : 1973年~1980年代初期
茶廠 : 孟海茶廠
茶山 : 西双版納旧六大茶山
茶樹 : 大葉種喬木古樹
茶葉 : 3-5級 3級が主体
工程 : 生茶
重量 : 288-325g
倉庫 : 香港乾倉

甘味
●●●○○ 軽快な甘味
渋味
●●○○○
とろみ
●○○○○
酸味
●●○○○ さっぱり
苦味
●●●○○ 軽快な苦味
香り
●●●●○ 香草(バニラ)、梅香、蘭香、橙香
熟成度
●●●○○ 比較的弱い熟成

選び抜かれた最高の茶葉と職人の技。
ビンテージプーアール茶の歴史に残るお茶のひとつです。
西双版納江北の古茶樹の春の若葉3級を選り分けた極上品です。

■このお茶の由来
1960年頃からの「大躍進」政策や1970年前後の「文化大革命」の農業改革の影響により、当時国営であった孟海茶廠(メーカー)は、生産効率を上げるための「標準化」したお茶作りを研究しました。収穫場所や時期の異なる茶葉を、等級別に分け、それをブレンドして1枚の餅茶にする「配方」の手法でのお茶作りが始まります。
餅茶の表面、裏面、内側に、それぞれ異なる等級の茶葉を配置します。高級品から大衆品までを作り分けることができたり、餅茶の表面を美しく仕上げることができたり、長期保存熟成による味の変化を安定させたり、茶葉の不作や豊作の波を調整することができます。
「標準化」に成功した製品に、7542、7532、8582、など「茶号」と呼ばれる四桁の数字がつけられました。
このお茶「七子紅帯青餅プーアル茶」は、「配方」がまだ確立していない実験段階のお茶で、「茶号」のついていないものです。1960年~1970年末頃の餅茶には、「茶号」のついていない製品がいくつかあります。

この「七子紅帯青餅」は、別名を「73紅帯青餅」や「大口中小緑印圓茶」と呼ばれます。 「73紅帯青餅」や「七子小緑印圓茶」は、「7542七子餅茶」の前身であるとも言われますが、現在の「7542七子餅茶」に比べると、「加重萌芽」(芽の部分を多く加えてある)であり、もう少し小さな茶葉が配合がされた「7532七子餅茶」の前身というほうが正しいという説もあり、専門家の間でも意見が分かれるところです。

七子紅帯青餅プーアル茶
七子紅帯青餅プーアル茶
「七子紅帯青餅プーアル茶」の特徴は、お茶の表面に紅帯が埋め込まれていることと、内飛(茶葉に埋め込まれた小さな四角い紙)がもとから無いことです。
包み紙や印刷デザイン、あるいは茶葉の様子からして、1970年代中期につくられたとする説が有力ですが、文献によっては、1980年代初期としているものもあります。

1970年代とする文献
■『深邃的七子世界』 196ページ
著者:陳智同氏 五行圖書出版有限公司
■『七子餅茶事典』 (国際版)119ページ
著者:張弘陸氏 五行圖書出版有限公司

1980年代初期とする文献
■『「普「シ耳」茶続』 62ページ
著者:鄧時海氏 耿建興氏 雲南科技出版
この文献には、2つのエピソードが書かれています。
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エピソード1.
香港のある茶商が、フランスに輸出するつもりで、1980年代初期に孟海茶廠(メーカー)にオーダー。しかし、包装がヨーロッパの輸入基準から外れ、香港から輸出されず、香港にて長い間在庫となった。(香港の茶商の話)
エピソード2.
香港の貿易商であり茶商の南天公司が、1980年代初期に孟海茶廠にオーダーし、「紅帯」を茶葉に埋め込むことを要求した。(孟海茶廠の古い職員の話)
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■包み紙などの印刷について

七子紅帯青餅プーアル茶
包装紙は「画仙紙」が使用されています。
薄い紙で、透けて見えることと、縞があるのが特徴です。

七子紅帯青餅プーアル茶
「雲南七子餅茶の字」
外包みの印刷、「雲南七子餅茶」の「七」の字です。
やや縦に細長くデザインされています。また「七」の字のヨコ棒の「一」は水平です。1990年代からの「七」の字は、ヨコに広く、ヨコ棒の「一」は斜めになります。

七子紅帯青餅プーアル茶
「八中茶」マーク
外包みの印刷の中央にある「茶」の字。
「八中茶」商標の緑色の「茶」の字は手押しの印鑑です。 そのため、ひとつひとつインクの乗りが異なります。また、茶の字の外側に、印鑑の枠の部分の線が入ることもあります。

七子紅帯青餅プーアル茶
「出口」の「出」の字。
外包みの印刷、「中国土産畜産進出口公司雲南省茶葉分公司」の「出」の 「山」の部分は上下で大きさが異なります。

七子紅帯青餅プーアル茶
「大口中」字版
「中国」の「中」の字の「口」の部分が、タテに長い文字のデザインになっています。これを 「大口中」字版と呼びます。1960年代末期~1980年代中期まで使用されたデザインです。茶商のオーダーがはじまった1980年代中期から後の、「73青餅」や「黄印7542七子餅茶」(1989~1993年代)など一部例外はあります。
「大口中」字版には、その他にも印刷の特徴がありますので、文献をもとに取り上げておきます。写真は当店の所有品を撮影したものです。

「大口中」字版について
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五行圖書出版有限公司 【深邃的七子世界】 156ページ参照
著者:陳智同氏

内票について
七子紅帯青餅プーアル茶
「七子紅帯青餅プーアル茶」の内票
「長逗点」(楷書体製版)

7542七子餅茶80年代中期
「7542七子餅茶80年代中期」の内票
「短逗点」(楷書体製版)

「大口中」字版の「七子紅帯青餅プーアル茶」の文字や符号のほうが、「大口中」字版ではない「7542七子餅茶80年代中期」よりもやや太文字になっています。

内飛(nei fei)について
「七子紅帯青餅プーアル茶」には、内飛はありませんが、内飛のある「大口中」版の七子餅茶の例を挙げておきます。

73青餅7542七子餅茶
「美術字尖出内飛」 (73青餅7542七子餅茶)

7542七子餅茶80年代中期
「平出内飛」 (7542七子餅茶80年代中期)

「大口中」字版の内飛には、 「美術字尖出内飛」が採用されています。「孟海茶廠出品」と書かれている「出」の字の「山」の大きさが上下で違います。
一方、大口中版ではない「7542七子餅茶80年代中期」の内飛の「孟海茶廠出品」と書かれている「出」の字の「山」の大きさは上下で同じです。
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■茶葉について

七子紅帯青餅プーアル茶
側面の茶葉

七子紅帯青餅プーアル茶
七子紅帯青餅プーアル茶
表面の茶葉
新芽の開いていない状態の若葉は春の茶葉の中でも極上です。餅面(餅茶の表面)のきめの細かさにそれが現れています。

七子紅帯青餅プーアル茶
七子紅帯青餅プーアル茶
裏面の茶葉
表面に比較的小さな茶葉や新芽に近い部分が多く配置され、裏面にはやや大きく、茎のところが混じる茶葉が配置されています。若い茶葉には苦味が効いており、茎には甘味が多くあります。プーアル茶の熟成にはこの茎の部分がかかせません。発酵を促す栄養素が多く、空気を通しやすいため、熟成具合がよくなると考えられています。
「配方」の手法が成熟した1980年代の餅茶に比べると、1970年代のこれはやや茶葉の等級分け方が甘いと思います。

七子紅帯青餅プーアル茶
七子紅帯青餅プーアル茶
湯は栗色で、年代モノにしては赤味が強くありません。
香港で長期保存された生茶の中では、比較的乾燥状態で保存されていたことが茶湯の色から伺えます。
味には程よい酸味が利いており、明るい印象をもつ風味です。香りは軽快で甘い花のような香りがあり、その特徴は、西双版納の旧六大茶山の易武山の春摘みの新芽であることを証明しています。

七子紅帯青餅プーアル茶
七子紅帯青餅プーアル茶
葉底(煎じた後の茶葉)
小さめの茶葉が多く、形がはっきりとしています。色は薄い栗色のものが多く、やや鶯色に見える部分もあります。また手で触った感触は弾力があります。とくに新芽の茶葉は、茶山で採取した後に火入れするときの火加減が難しく、このお茶作りに携わった職人の技術の高さが伺えます。また、長年の保存環境が比較的乾燥した状態であることも茶葉の弾力から推測できます。
若い葉や新芽が多く配合されて、カチカチに固められたものは、空気の通りが悪いため、保存環境の湿度が強いと、熟成の具合が悪くなりやすい性質があります。そのようなことから、このタイプの年代モノで美味く残っているのは、他のものよりも貴重です。

■7542七子餅茶か?7532七子餅茶か?

孟海茶廠の生茶の餅茶のなかで、もっともロングセラーの「7542」と「7532」。この前身のひとつとされる「七子紅帯青餅」ですが、「7542」と「7532」では配合された茶葉の等級が少し異なります。それのため味も異なり、同じ保存環境にあっても熟成具合が違ってきます。

そこで、「7532」の初期の製品である「雪印青餅7532」。おなじく「7542」の初期の製品である「73青餅7542七子餅茶」とを同時に比べてみました。
+ 【雪印青餅7532プーアル茶】
+ 【73青餅7542七子餅茶】

七子紅帯青餅プーアル茶と、雪印青餅80年代7532の飲み比べ
七子紅帯青餅プーアル茶と、雪印青餅80年代7532の飲み比べ
左 : 「七子紅帯青餅プーアル茶」
右 : 「雪印青餅80年代7532」

■七子紅帯青餅プーアル茶
香り
●●●●
甘味
●●●
渋味
●●
苦味
●●●●

■雪印青餅80年代7532
香り
●●●
甘味
●●
渋味
●●
苦味
●●●●

写真を見ての通り、湯の色も茶葉の様子も非常に似ています。味もほとんど同じ系統のものでした。口から鼻に抜ける花のような香りと、しっかりした苦味に、共通するものがあります。「七子紅帯青餅プーアル茶」のほうが香りが強く、まろやかで、やや甘味も強いため、より熟成していると言えます。

つぎに「7542」の茶葉との比較です。
七子紅帯青餅プーアル茶と、73青餅7542七子餅茶の飲み比べ
七子紅帯青餅プーアル茶と、73青餅7542七子餅茶の飲み比べ
左 : 「七子紅帯青餅プーアル茶」
右 : 「73青餅7542七子餅茶」

■七子紅帯青餅プーアル茶
香り
●●●●
甘味
●●●
渋味
●●
苦味
●●●●

■73青餅7542七子餅茶
香り
●●●
甘味
●●●●
渋味
●●
苦味
●●●

色の違いがはっきりと現れています。右の「73青餅7542七子餅茶」のほうが濃い色となっておりますが、これは茶葉の違いだけではなく、熟成の違いもあります。同じ保存環境の場合も、「7542」は茶葉が大きな分、空気の通りがよいせいか、「7532」よりも熟成がすすみやすい傾向にあります。その熟成の違いを差し引いても、味は大きく異なるものでした。「73青餅7542七子餅茶」の香りはおだやかで、甘味が強く、味に厚みがあり穀物のような風味も感じます。全体的に重い印象があり、軽い印象の 「七子紅帯青餅プーアル茶」とは対照的です。
このことから 「七子紅帯青餅プーアル茶」は「7532」の茶葉の配合に近いと推測できます。

また、餅茶の表面の茶葉の質感からも、「7532」的な配合が伺えます。

7542七子餅茶80年代中期プーアル茶
厚紙7532七子餅茶プーアル茶
七子紅帯青餅プーアル茶
上:「7542七子餅茶80年代中期プーアル茶」
中:「厚紙7532七子餅茶プーアル茶」
下:「七子紅帯青餅プーアル茶」
この3つの写真を比べると、あきらかに1つめの「7542」の茶葉の質感は粗い感じがします。とくに餅茶の円盤の側面の部分は、大きめの茶葉が浮き出ています。それに比べて下の2つは茶葉がきめ細かく、側面は比較的整っています。

■入手経路
2004年に香港の茶商から上海のコレクターが入手していました。2004年以降は上海の乾燥した室内の環境で保存されています。



七子紅帯青餅プーアル茶

また新しい情報があれば、ここに文章を追加してゆきたいと思います。

七子紅帯青餅プーアル茶 約290~310g

茶葉の量のめやすは以下をご参照ください。
+【5gの茶葉でどのくらい飲めるか?】

保存方法については、以下のコーナーをご参照ください。
+【プーアール茶の保存方法】

+【店長にメール】


お客様のご感想

東京都H..Kさま
今までに飲んだ中では一番はやはり、プーアールインペリアル 七子紅帯青餅プーアル茶でした。まろやかさと深さなどバランスの良いお茶だと思いました。

東京都K.Yさま
最初から軽やかな飲み口で喉にすっと入ってゆく感じは、まことに気持がいいです。味は軽めで、しかし鼻に抜ける香りは何度も煎れても薄れることがなく続きます。焙じ茶のような軽い苦み、お香とベリーの混合したようなうす甘い熟成香とがマッチしていてとても高貴な感じがします。

東京都M.Sさま
香港の管理された倉庫にほとんど入っていないと思われる、熟成具合でした。そのおかげで香りは、いわゆる樟香といわれている香りがはっきりと認識でき、口に含むとその香りが口の中でも漂いさっぱりとした気持ちになれます。しかも、どんなに水色が薄くなっても香り(味?)だけはしっかりとついてくるところが、このお茶がすごいという事を示していると思います。ただ、若干渋さが残るのはしょうがないですね。今後ゆっくりと飲みながら寝かすのが楽しみなお茶です。


つぎにこのお茶はいかがでしょうか?

92紅帯青餅プーアル茶
+【このプーアル茶の詳細】


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