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厚紙7532七子餅茶プーアル茶

hou zhi qi wu san er

厚紙7532七子餅茶プーアル茶
厚紙7532七子餅茶プーアル茶

厚紙7532七子餅茶プーアル茶 1枚 約350g
2007/06/10 終了

製造 : 1986年
茶廠 : 雲南孟海茶廠
茶山 : 西双版納孟海茶区
茶樹 : 大葉種 喬木
茶葉 : 3級ー6級 新芽を含む
工程 : 生茶
倉庫 : 香港乾倉(期間不明)

甘味
●●○○○
渋味
●●●○○ 軽快な渋味
とろみ
●●●●○
酸味
●●●○○ 柑橘類の酸味
苦味
●●○○○ 軽快な苦味
香り
●●●○○ 橙香、梅香、蘭香、樟香、花蜜香
熟成度
●●○○○ 倉庫での熟成やや弱め

西双版納の若葉や新芽が多用された、キリッと引き締まった酸味のある生茶です。茶商の倉庫でほどよく熟成され、まろやかでもあり、春のような華やかさのあるお茶です。

孟海茶廠(メーカー)の茶号:7532は、1970年頃から茶葉のブレンドを研究されています。「75」は1975年ごろから作り始められたことを表し、「3」は3級茶葉を中心に配合されていること、つまり小さめの若葉で作っていることを表し、「2」は孟海茶廠に国が割り当てた番号を表します。

小さめの若葉でブレンドされる生茶の餅茶(円盤型の固形茶)を、「小葉青餅」とも呼びます。「7532」と、それより少し大きめの茶葉で作られる「7542」が、小葉青餅の代表的です。
「7542」は、孟海茶廠で毎年作り続けられる常規茶となりますが、「7532」は、茶商からのオーダーをもとに作られます。そのため、「7542」よりは、市場での数はやや少ないと言えます。
「7542」の生い立ちについては、「七子小緑印圓茶7542の散茶」のページをご参照ください。
+【7542七子餅茶の生い立ち】

「7542」の前身となったのが「七子小緑印圓茶」ですが、「7532」の前身となったのは、「七子紅帯青餅」ではないかと見ています。茶葉の配合具合といい、試飲した風味といい、共通するものが感じられます。
+【七子紅帯青餅プーアル茶】

その他にも、「7532」の配方のプーアル茶を紹介しています。
+【雪印青餅80年代7532七子餅茶】
+【大益7532七子餅茶06年】
+【7532七子餅茶薄紙80年代】


包み紙が厚紙タイプのものです。「7532」は茶商からのオーダーにより作られますが、ちょうどこの年の茶葉が良かったか、それとも良質な茶葉が選ばれたか、数の多い薄紙タイプのものよりも、市場での評価は高くなっています。近年の製紙技術の向上により、薄紙が丈夫になってからは、厚紙はあまり使われなくなりました。厚紙は、包んだときにシワが目立ち、美しく見えにくい欠点があります。

厚紙7532七子餅茶プーアル茶
厚紙7532七子餅茶プーアル茶
表:3級を中心に新芽の混ざる若い茶葉が配置されています。
裏:4~6級くらいまでの大きめの茶葉が配置されています。
原料となっている「晒青毛茶」は、手作業による「揉捻」がされていて、茶葉は湾曲し捻れています。それが餅面に流れのような美しい模様となって現れています。

全体的に小さめの茶葉が多く使用されている 「7532」は、保存の難しい生茶の餅茶のひとつです。小さめの若葉や新芽が圧延によってカチカチに固まると、きっちり詰まりすぎて、茶葉と茶葉の隙間がなくなり、空気の通りが悪くなります。温度や湿度の高い茶商の倉庫に入ると、茶葉に湿気が溜まりやすく、お茶の味を悪くする原因になります。

餅面の中央あたりはとくに、小さな茶葉が使用されて、圧延がもっとも強くなる部分のため、茶葉がきっちり詰まっています。
この「厚紙7532七子餅茶」は、比較的乾燥した香港の茶商の倉庫に保存されていたため、かすかに白露と呼ばれる、茶葉が湿ったときに成分が浮き出て白くなるところがありますが、全体的な茶葉の熟成具合はとても良い状態です。

厚紙7532七子餅茶プーアル茶
厚紙7532七子餅茶プーアル茶
上: 「7532七子餅茶」1980年代末期
下: 「厚紙7532七子餅茶」このお茶
ほぼ同じ年代の「7532」の裏面の写真です。
上の写真のものは、当店では仕入れなかった「7532七子餅茶」です。保存環境の湿度が強すぎて、失敗しています。餅面は全体的にくすんで見えます。それに対して 「厚紙7532」は、餅面にツヤがあります。見かけはほんの少しの差ですが、味の差は大きく現れます。上の写真のは、かび臭く、油っぽい風味があります。それに比べて「厚紙7532」は、熟成の具合はほどよく、「7532」の独特の軽快な風味が損なわれていません。

厚紙7532七子餅茶プーアル茶
厚紙7532七子餅茶プーアル茶
上:、「7542七子餅茶」1991年
下: 「7532七子餅茶」このお茶
「7542」の茶葉の配合は全体的には3級ー6級と、「7532」とほぼ同じなのですが、「7542」のほうがやや大きめの茶葉で構成されています。上の2つの写真を見比べると、茶葉の大きさの違いから、「7542」の表面は荒っぽいデコボコした質感、「7532」はそれに比べてきめが細かく、整った質感に見えます。
「7542」のほうが通気性が良いため、比較的湿度の高い環境でも、具合よく熟成することができます。
「7532」は、通気性が悪くなるため、 やや乾燥した環境で保存されたもののみが、美味しく仕上がります。そのため、上手に熟成された「7532」の数は市場に少なく、「7542」に比べると希少です。

厚紙7532七子餅茶プーアル茶
餅茶の端のほうは、大きめの茶葉が多いこともあって、年数を経ると、すきまが多きくなり、手でもカンタンに崩せます。茶葉の形を傷めないように崩すのがコツです。茶葉が傷まないないほうが、雑味が少なく、澄んだ風味が楽しめます。


厚紙7532七子餅茶プーアル茶

厚紙7532七子餅茶プーアル茶
煎じるとゆっくりと色が出てきます。明るい栗色をした透明な湯は、比較的乾燥した環境で保存されていたことを証明しています。

厚厚紙7532七子餅茶プーアル茶
厚紙7532七子餅茶プーアル茶
厚紙7532七子餅茶プーアル茶
葉底(煎じた後の茶葉)
茶葉の色や形から、やわらかな新芽や若葉が多いのがわかります。
小さめで尖ったように細く、金色をしているのが新芽です。鶯色や栗色に変色した少し大きめの茶葉が3~4級の若葉で、もっとも多く配合されています。茎の部分は、「7542七子餅茶」と比べるとやや少なめです。

厚紙7532七子餅茶プーアル茶
「梅香」と呼ぶ、 ほのかに梅の木のような香りがします。上品な甘味、キリッと引き締まった酸味、軽くサラッと口の中を過ぎてゆく苦味と渋み。バランスの絶妙な生茶です。

厚紙7532七子餅茶プーアル茶

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安いお茶ではありませんので、
少しでも迷われたら、お気軽に質問などください。
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