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醸香老茶頭散茶90年代プーアル茶

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醸香老茶頭散茶90年代プーアル茶
醸香老茶頭散茶90年代プーアル茶

醸香老茶頭散茶90年代プーアル茶
2010/06/07 終了

製造 : 1990年代中期
茶廠 : 昆明第一茶廠(推定)
茶山 : 景谷茶区
茶樹 : 大葉種潅木
茶葉 : 4~8級
工程 : 熟茶
倉庫 : 香港ー広州乾倉

甘味
●●●●●
渋味
●●○○○
とろみ
●●○○○ サラッとしている
酸味
●●●○○ やや鈍い酸味
苦味
●●●○○
香り
●●○○○ 棗香、荷香、糯米香
熟成度
●●●○○ 保存熟成適度

渥堆発酵で粒状に固まった熟茶が「老茶頭」です。醸し出される独特の芳香とまろやかな口当たりが特徴です。
透明感のあるキレの良い後味とかすかな荷香から、景谷茶区の茶葉が使用されており、時代背景から考えて「昆明第一茶廠」の作ったお茶ではないかと推定しました。

■このお茶の茶葉について

焼鵞
焼鵞
まるで岩を砕いたようなゴツゴツした茶葉です。茶頭と呼ばれるかたまりは、熟茶作りの過程で生まれます。

老茶頭プーアル茶磚06年
老茶頭を固形茶にした製品を過去に紹介しています。
+【老茶頭プーアル茶磚06年】

このお茶「醸香老茶頭散茶90年代」は散茶です。
当店が見つけたときは、1990年代の茶葉ということは分かっていましたが、雲南のどのあたりの茶葉で、どのメーカーが加工したのかは謎でした。散茶にはそういった謎の茶葉が多いのです。
散茶は業務用が多く、飲茶レストランなどに供給する目的で、麻袋に30kg単位で出荷されます。1990年代までの海外向けはまず香港の茶商に卸され、茶商がそれを小分けして販売します。飲茶レストランはどのメーカーの何年モノといった情報にこだわりません。安くて美味しければそれで良いのです。倉庫に保存されたり転売されたりしているうちに、いつのまにかメーカーのや製造年の情報が消失してしまいます。散茶の履歴が残らないのはこのためです。
ただし、 香港を経由していることからメーカーを絞ることが出来ます。1990年代までの輸出向けのお茶を作れるメーカーは限られていて、

■孟海茶廠 雲南省西双版納
■下関茶廠 雲南省下関
■昆明第一茶廠 雲南省昆明

この3社がほとんどです。もっとも例外はあります。これらのメーカーから下請けの小さな茶廠に委託されて作られるお茶もあります。また別の地域向けのお茶、例えば「鳳凰沱茶」などはもともと四川省向けですが、一部は香港に流れていました。
メーカーはそれぞれ地域の異なるところにあり、基本的にはその土地の茶葉を使っているので、熟茶としての製法は同じでも仕上がる風味にはそれぞれに特徴があります。
そこで、3つのメーカーの茶葉と比べてみました。

醸香老茶頭散茶90年代プーアル茶
左:醸香老茶頭散茶90年代(このお茶)
右:大益甲級沱茶98年 
孟海茶廠の「大益甲級沱茶98年」は、少し灰色がかった黒っぽい色に仕上がっています。西双版納の軽快な風味が特徴です。
+【大益甲級沱茶98年】

醸香老茶頭散茶90年代プーアル茶
左:醸香老茶頭散茶90年代(このお茶)
右:下関銷法沱茶90年代
下関茶廠の「下関銷法沱茶90年代」は、赤黒い色に仕上がっています。臨滄茶区のおっとりした風味が特徴です。
+【下関銷法沱茶90年代】

醸香老茶頭散茶90年代プーアル茶
左:醸香老茶頭散茶90年代(このお茶)
右:7581後期文革磚80年代
昆明第一茶廠の「7581後期文革磚80年代」は後味のキレの良さと香りが少し似ているところがあります。原料の茶葉の産地が同じではないかと思われます。
+【7581後期文革磚80年代】

茶葉の色は明るいオレンジ色をしたところがあります。

醸香老茶頭散茶90年代プーアル茶
醸香老茶頭散茶90年代プーアル茶

醸香老茶頭散茶90年代(このお茶)

醸香老茶頭散茶90年代プーアル茶
7581後期文革磚80年代
この色の出具合が共通していることから、渥堆発酵の技術に共通点があると推測することができます。孟海茶廠や下関茶廠の熟茶にはこれほど極端なオレンジ色は見つかりません。

醸香老茶頭散茶90年代プーアル茶
孟海茶廠の新芽を中心に使った熟茶は、このように、新芽の部分だけがオレンジ色になるケースはあります。醸香老茶頭散茶90年代(このお茶)は、新芽とは関係なく全体的にオレンジ色が出ています。 発酵のときに麹菌類が活動して何らかの成分変化をさせた跡のように見えます。

醸香老茶頭散茶90年代プーアル茶
安徽省の黒茶、「六安茶70年代後期」で紹介している金花カビ(麹菌の一種)の死活した部分にも似ています。
+【六安茶70年代後期】

醸香老茶頭散茶90年代プーアル茶
醸香老茶頭散茶90年代プーアル茶
醸香老茶頭散茶90年代プーアル茶
葉底(煎じた後の茶葉)
老茶頭の塊りは、小さな崩れた茶葉が渥堆発酵でくっついて出来るものと、大きめの茶葉が何枚かいっしょに丸められて出来るものとがあるようです。
大きめの茶葉は厚みがあり、表面がザラザラしたりブツブツしたイボのような質感が現れています。これは栄養分の豊富な昔ながらの茶葉の特徴です。
色は、ウグイス色、赤栗色、黒色と3つに分けられます。3つは茶葉の等級も異なります。渥堆発酵の結果3つに分かれるのか、それとも発酵度の異なる茶葉がブレンドされるのか不明です。
ただし、同じ散茶の「樟香青散茶90年代」のように、後から茶商がブレンドしたものではないと思います。熟茶はメーカーから出荷される時点ですでにまろやかな風味なので、後から風味を変える必要はないはずです。
+【樟香青散茶90年代プーアル茶】

■試飲について

醸香老茶頭散茶90年代プーアル茶
醸香老茶頭散茶90年代プーアル茶
茶湯は透明感があります。
熟茶のわりに色の出がゆっくりです。しっかりと旨味をたたえているわりに、口当たりは意外とサラッとしており、濁りのない綺麗な味の熟茶です。
当店の手元にある熟茶をいくつか飲み比べてみましたが、これが近いというお茶は見つかりませんでした。あえて言うと「7581後期文革磚80年代」がやや後味や香りが近いですが、茶頭による発酵の醸し出す風味は、どれにも共通しないところがあります。
孟海茶廠の「老茶頭プーアル茶磚06年」は、作り方に共通するところがありますが、原料の茶葉の産地も違えばメーカーの技術も違うせいか、やはり別モノといえます。

■美味しい飲み方

醸香老茶頭散茶90年代プーアル茶
老茶頭となった茶葉が開きにくいためゆっくり煮出せる茶葉なので、大きめのポットに入れて、じわじわ飲むのが似合います。逆に急ぐ場合は火にかけて煮出すと良いでしょう。

醸香老茶頭散茶90年代プーアル茶
醸香老茶頭散茶90年代プーアル茶
醸香老茶頭散茶90年代プーアル茶
雨の日の濃い熟茶。どういうわけか、雨の日の体が重いようなときには、熟茶が沁みるように美味しいと感じます。

醸香老茶頭散茶90年代プーアル茶
発酵の風味のあるお茶は特濃ミルクティーが格別に旨くできます。真っ黒になるくらいに濃く煮出したお茶を、ミルクに注いでください。

醸香老茶頭散茶90年代プーアル茶
茶湯の表面に粉が浮きます。これは老茶頭になった茶葉の性質で、問題ではありませんので、あらかじめご理解ください。

また新しい情報があれば、ここに文章を追加してゆきたいと思います。

醸香老茶頭散茶90年代プーアル茶

+【5gの茶葉でどのくらい飲めるか?】

保存方法については、以下のコーナーをご参照ください。
+【プーアール茶の保存方法】


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