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大益甲級沱茶98年プーアル茶

Da yi jia ji tuo cha 98s puer cha

大益甲級沱茶98年プーアル茶
大益甲級沱茶98年プーアル茶

大益甲級沱茶98年プーアル茶 1個 約235g
2013年05月10日完売

製造 : 1998年
茶廠 : 孟海茶廠
茶山 : 西双版納孟海茶区
茶樹 : 大葉種
茶葉 : 2~5級
工程 : 熟茶
倉庫 : 香港乾倉ー広州乾倉

甘味
●●●●○
渋味
●●○○○
とろみ
●●○○○
酸味
●●●○○
苦味
●●○○○
香り
●●○○○ 樟香、花蜜香、煙香
熟成度
●●●○○ メーカー熟成弱め、保存熟成強め

かすかな煙味の効いた爽やかな風味の熟茶です。
10年の倉庫熟成を経たやわらかな口当たりは、融けるようになじみます。

■茶商の倉庫
2009年1月に広州の「芳村区」の茶商の倉庫から蔵出しました。
当店で過去に紹介した『下関銷法沱茶90年代』と同じ倉庫で保存熟成されたお茶です。
+【下関銷法沱茶90年代プーアル茶】

大益甲級沱茶98年プーアル茶
大益甲級沱茶98年プーアル茶
大益甲級沱茶98年プーアル茶

このお茶『大益甲級沱茶98年』は、2008年3月の時点ですでに広州の茶商から確保していましたが、あとひと夏は寝かせてから出品したいと考え、温暖湿潤な広州の茶商の倉庫にそのまま置いて、2009年1月に蔵出ししました。
広州の乾倉は、半年置くだけも風味が変わります。
芳村区のこの倉庫は、内部に小部屋をつくって、各茶商がそれぞれの考え方で温度や湿度を調整しています。そのため、それぞれに風味の異なるお茶ができます。
1990年代から老舗の香港の茶商の多くも、ここ広州の芳村区へ倉庫を引越しさせて、新しいお茶を寝かせています。
+【茶商の倉庫がプーアール茶の味をつくる】

■包み紙について
1998年の大益甲級沱茶には100gと250gのサイズがあります。
大益甲級沱茶98年プーアル茶
左: 250gの大益甲級沱茶 (このお茶)
右: 100gの大益甲級沱茶

このお茶は250gのサイズです。熟成でやや重量が減っているため、実際のところは235g前後です。 沱茶4つで一組になる筒型の紙の包装に入っています。4つまとめてお求めになった場合は、この紙をお付けします。

大益甲級沱茶98年プーアル茶

大益甲級沱茶98年プーアル茶

孟海茶廠(メーカー)の「大益」商標は、1989年から輸出可能な商標となり、ちょうどその頃から『大益甲級沱茶』が作り始められました。近年は毎年作られる「常規茶」のひとつに選ばれています。
+【大益牌について/紫大益7542青餅】

年代によって包み紙のデザインが異なります。
『大益普耳茶大辞典1994-2007』 (著者:楊凱氏および編集部  五行圖書出版有限公司)には、1994年から後の大益甲級沱茶が記録されています。
そのうちの『天字沱茶90年代初期』は銘茶で、1990年頃の大益甲級沱茶をベースにしてあります。当店でも過去に紹介しています。

左:大益甲級沱茶98年  右:天字沱茶90年代
左: 大益甲級沱茶98年  (このお茶)
右: 天字沱茶90年代

大益甲級沱茶98年
天字沱茶90年代
上: 大益甲級沱茶98年  (このお茶)
下: 天字沱茶90年代

「大益」マークのところが、「天」マークになっているのが「天字沱茶90年代」です。その他の文字の「PUERTUOCHA」や、「中国」の文字のデザインは同じです。1990年代のデザインとして共通しています。
+【天字沱茶90年代初期プーアル茶】

2000年からの文字のデザインは変わります。

左:大益甲級沱茶98年  右:大益甲級沱茶02年
左: 大益甲級沱茶98年 (このお茶)
右: 大益甲級沱茶02年



上:大益甲級沱茶98年  (このお茶)
下:大益甲級沱茶02年
「PUERTUOCHA」と、「中国」の文字のデザインが異なります。1990年代に作られたものと2000年代につくられたものの区別ができます。

■このお茶の茶葉について

大益甲級沱茶98年プーアル茶
大益甲級沱茶98年プーアル茶
大益甲級沱茶98年プーアル茶
大益甲級沱茶98年プーアル茶

西双版納孟海茶区のブレンド茶葉です。他のメーカーの沱茶製品に比べると茶葉の形がはっきりと残っています。熟茶は廉価品として誕生した歴史があるため、通常は季節はずれの大きく育った茶葉を茎の部分も含めて使われます。それが発酵ムラにならないよう裁断されることもありますが、この『大益甲級沱茶98年』には、新芽や小さな若葉もふんだんに使用されており、それらの形が残っています。

■年代による茶葉の色のちがい
熟茶の量産は1970年頃から始まり、70年代、80年代、90年代と徐々に発酵における熟成度が強くなっていった形跡があります。とくに2002年頃を境にして、熟成の強めに仕上げられた製品が多くなっています。


天字沱茶90年代
大益甲級沱茶98年
大益甲級沱茶02年
上: 天字沱茶90年代
中: 大益甲級沱茶98年 (このお茶)
下: 大益甲級沱茶02年

1990年、1998年、2002年を並べて見ると、2002年の色がとくに赤黒いのがわかります。「渥堆」の仕上げ具合に変化があり、色にそれが現れています。
雲南のお茶の販売が自由化される動きのあった1990年代末ごろから、このお茶をつくった当時まだ国営メーカーだった孟海茶廠も、専売公社に頼らずに自力で販路を広げるようになります。2007年のプーアール茶バブルといわれる中国全土にブームがひろがるまで、とくに中国国内に向けたお茶が作られました。それまでは海外向けの多かった孟海茶廠ですが、北京や上海などプーアール茶になじみの薄い地域へ販売するためには、茶商の倉庫で何年も保存熟成させるやり方ではコストがかかって競争に勝てません。買ってすぐに美味しく飲めるように、メーカーで熟成を強めに仕上げる製品が増やされました。茶葉の色の差はそれが原因です。
しかし、メーカーで短期間に熟成させるのと、茶商の倉庫で長年熟成させるのとでは、やはり風味は異なるものになります。

■飲み比べ
大益甲級沱茶シリーズの1990年(天字沱茶90年代)、1998年(大益甲級沱茶98年)、2002年(大益甲級沱茶02年)の3つを比べてみます。

左:天字沱茶90年代 中:大益甲級沱茶98年 右:大益甲級沱茶02年
左:天字沱茶90年代 中:大益甲級沱茶98年 右:大益甲級沱茶02年
左 :天字沱茶90年代
中:大益甲級沱茶98年 (このお茶)
右:大益甲級沱茶02年

左:大益甲級沱茶98年 右:天字沱茶90年代
左:大益甲級沱茶98年 右:天字沱茶90年代
左:大益甲級沱茶98年 (このお茶)
右:天字沱茶90年代
茶湯の色の差はありませんが、風味は異なります。『天字沱茶90年代』は、倉庫での熟成が強いもので、倉味と呼ばれる特別な風味を持ちます。葉底は枯れて焦げたように変質しています。
このことから、倉庫熟成の熟茶の茶葉は、外から見た表面的な茶葉には違いはなくとも、内側の質感には違いがあることがわかります。

追記:2011年6月
西双版納にて自ら手配した茶葉で熟茶の渥堆発酵を経験した、『版納古樹熟餅2010年プーアル熟茶』のお茶づくりからわかったことですが、『天字沱茶90年代』の茶葉は渥堆発酵のときの熟成が強く仕上がっているために、葉底が黒く変質しているようです。香港の茶師がお茶づくりにかかわった『天字沱茶90年代』は、特別な製法が試みられたのかもしれません。
+【版納古樹熟餅2010年プーアル熟茶】
+【天字沱茶90年代初期プーアル茶】



左: 大益甲級沱茶98年 (このお茶)
右: 大益甲級沱茶02年

2002年の新しい大益甲級沱茶は、渋み、苦味、酸味が強く、口や喉に強い刺激をあたえます。飲んだ後も舌や喉にその印象が残ります。
1998年のこのお茶は、熟成の年月が角の尖ったところを削り、まるみを与え、甘味を加え、軽快な印象を残しながらも、口に溶けるようになじんでゆきます。
外から見た表面的な茶葉の色は2002年のほうが強く熟成しているように見えても、内面的には1998年のこのお茶のほうがずっと熟成がすすんでいます。

左: 大益甲級沱茶98年 右: 下関銷法沱茶90年代
左:  大益甲級沱茶98年 (このお茶)
右:  下関銷法沱茶90年代

この2つは、同じ1998年頃のお茶で、同じ倉庫での熟成ですが、メーカーが異なります。原料の茶葉は「孟海茶区」と「臨滄茶区」で、産地が異なります。
味は『下関銷法沱茶90年代』はかなり濃く淹れてもバランスは崩れませんが、『大益甲級沱茶98年』はデリケートで、濃くすると渋みが強くなり、バランスが崩れます。
『下関銷法沱茶90年代』の紹介ページにも、この二つのお茶の飲み比べを記録しています。
+【飲み比べ/下関銷法沱茶90年代】

大益甲級沱茶98年プーアル茶
大益甲級沱茶98年プーアル茶
大益甲級沱茶98年プーアル茶

煎を重ねるほどに甘味が出てきます。ローソクの火やアルコールランプでゆっくりと煮出すようにすると、いっそう甘味が滲み出ます。
西双版納孟海茶区の「晒青毛茶」(プーアール茶の原料の茶葉)は、樟香、蘭香、橙香などの爽やかな刺激のある香りが特徴です。生茶はそのままの風味のお茶になりますが、熟茶は「渥堆」(麹菌や酵母による発酵)の風味に変わります。しかしそれでも孟海茶区特有の爽やかな風味は残ります。 重くなったり緩くなりすぎる傾向のある熟茶の風味に、キリッと引き締まった印象を与えているのが、このお茶の持ち味です。


崩した茶葉もご用意しました。 手間いらずですぐに飲めます。
1年以上保存する場合は、固形のままでお求め下さい。

また新しい情報があれば、ここに文章を追加してゆきたいと思います。

大益甲級沱茶98年プーアル茶 1個 約235g
2013年05月10日完売

+【5gの茶葉でどのくらい飲めるか?】

保存方法については、以下のコーナーをご参照ください。
+【プーアール茶の保存方法】


お客様の感想

香港F.Uさま
大益の方の甘味と渋みのハーモニー大変気に入りました。
かなり濃くも試してみましたが、陳化進んできたおかげか私にはおいしく感じました。 私がこれまで常飲するお茶の大前提にしていた 「香港倉庫」+「金花の活動跡」もわずかながら 確認できました。

東京都S.Hさま
大益甲級沱茶98年はサイトに記載されているような丸みや甘味を 私はまだ感じることができないのですが、美味しくいただいてます。

+【店長にメール】


次にこのプーアール茶はいかがですか?
下関銷法沱茶90年代プーアル茶
+【このプーアル茶の詳細】



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