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南糯古樹青餅2010年プーアル茶 その1

nan nuo gu shu qing bing cha

南糯古樹青餅プーアル茶

■オリジナルのお茶
2010年早春の茶葉でつくった生茶のプーアール茶です。
当店のオリジナル品です。
+【当店オリジナルのお茶について】

南糯古樹青餅2010年プーアル茶

■2010年春の収茶
このお茶づくりは「収茶」からはじまりました。
収茶とは、はじめの段階の製茶の終わった原料の茶葉のことです。
茶摘みからはじまる他のオリジナルのお茶とは、すこし手順が異なります。話は、2010年の早春からはじまります。

2010年の春は、西双版納の代表的な「易武山」と「巴達山」を選び、山奥の茶摘み現場に入りました。
+『易武古樹青餅2010年プーアル茶』
+『巴達古樹青餅2010年プーアル茶』
旬の茶葉を純度100%で入手し、納得のゆく選別をし、細心の注意で製茶する。それがどんな結果となるのかを知りたかったのです。近年は質を犠牲にしてでも安くたくさんつくるケースが増えているので、いちど現場をしっかり確かめようと思いました。

南糯古樹青餅2010年プーアル茶

農家はよそ者が茶摘みに参加するのを嫌がります。
現場で監視すると小細工ができません。小細工のない仕事では稼げないので、仕事をちゃんとお金で評価することになります。
現場に入っていちいちその労働力に対価をつけてゆくと、かえって割高になるのですが、良い仕事をする余地がたくさん見つけられます。

南糯古樹青餅2010年プーアル茶

茶廠(メーカー)や茶荘(卸兼小売店)が、このように農家に滞在してお茶づくりに参加することはありません。それには2つの不都合なところがあります。
ひとつは、茶葉を見て選べないこと。
茶摘みからうるさく注文をつけると、製茶後に試飲して気に入らないから買わないというわけにはゆきません。一般的な毛茶の仕入れは、農家を訪問しその場で品定めをするので、もしも気に入らなければ買わずに済みます。
もうひとつは、質を追うと業者自身も儲け損なうこと。
2000年以降の生茶のプーアール茶は、新しいマーケットの新しいファンが買い求めたので、質の良し悪しを知らない人までもが売り買いに参加しました。そうなると茶葉の質よりも、価格や包装紙の見栄えが優先されます。
短期的な売り買いに徹すると、下手に農家に注文を付けて高価になるお茶をつくらないほうがましです。

南糯古樹青餅2010年プーアル茶

しかしここにきて少し変化があります。
だんだんと良いお茶を知る人が増えてきています。
歴史的なかんばつの春となった2010年は、茶葉の産量が減って、2008年~2009年と下がっていた価格は上昇に転じました。有名茶山の一部では過去最高の価格を記録しました。
このとき当店は易武山の農家とともに茶摘みをしていたので、村までやってきてはまだかまだかと催促する「収茶」の商人を目の当たりにしていました。
早春の古茶樹の茶葉は小さく、なかなかまとまらず、1袋15~20kgの単位でようやく仕上がってくる毛茶を、ひとつひとつ買い集めるしかありません 。

南糯古樹青餅2010年プーアル茶

大量にしかも安く茶葉を入手したいメーカーには、2010年の早春の茶葉は高くなりすぎました。そして有名茶山の一部ではキャンセルが相次ぎ、4月の終わりごろは農家に在庫となりました。
しかし、それもまもなく規模の小さな茶荘がひとつひとつ拾うようにして集め、5月になると在庫はほとんど姿を消しました。
茶荘にはその店を信じる少数のお客があります。少量で高価になっても、その価値を認めるお客さえあれば、お茶づくりができます。
歴史を振り返ってみると、そもそも高級プーアール茶は小規模な茶荘のものでした。1950年から専売公社による国営メーカーの時代を経て、2000年以降の茶業の自由化と共に高級茶づくりは今ふたたび茶荘にもどってゆこうとしています。

■試飲に一カ月
この南糯山(nan nuo)のお茶をはじめて飲んだのは4月中旬でした。
たまたま知人のオフィスにありました。
お茶どころの西双版納では、来客の多いところにはお茶が集まります。集まるお茶は玉石混合です。オフィスにはいくらでもお茶があるのに、しばらくこの南糯山のお茶だけがみんなに飲まれていました。

南糯古樹青餅2010年プーアル茶

淡麗でおだやかながらほろ苦みがあり、甘い酒粕の蒸しパンとの相性は抜群でした。
聞くと、南糯山の農家が持って来たということですが、過去に飲んだことのある南糯山のお茶とは少し違う感じでした。
どんな素性の茶葉なのかと農家の主人に電話で聞くと、「今年の春の古茶樹である」とのことです。しかしどんな茶葉でもまずは「春の古茶樹」と言うに決まっています。南糯山は樹齢の若い新茶園の茶葉も多くあります。
オフィスの茶葉は日に日に少なくなってゆき、いよいよ残りわずかのところで譲ってもらいました。

南糯古樹青餅2010年プーアル茶

自宅に持ち帰り、試飲を繰り返しました。
数日飲み続けると、いくつかの矛盾点を見つけました。
1. 淡麗すぎる
南糯山には一部の村にこの淡麗風味のあることを知っていましたが、それにしても雑味が少ないのです。
2.火の香りがない
鉄の大きな鍋で茶葉を炒る「刹青」(火入れ)によって独特の火の香りが残るはずですが、製茶されて間もない茶葉に、火の香りが少ないのは不思議です。
3.苦味は本物
旨味の強いお茶ならいくらでもあります。しかし底力のある苦みは、古茶樹の特徴を現わしています。苦味が強くても嫌な感じがしないのは、それをささえる甘味も強いということです。

南糯古樹青餅2010年プーアル茶

4.葉底がキレイすぎる
茶葉の色が均一に仕上がっています。茶摘みのときの袋の底で発熱して赤く変色した部分や、「殺青」の火入れによって焦げた部分など、よくある色のムラがほとんどありません。
5.古茶樹の茶葉
茶葉の厚みも茎の太さも古茶樹の特徴です。新芽がまだ小さく若葉がまるみを帯びていることから、雨の少ない早春の茶葉に間違いありません。
このお茶は、どんな環境で育って、どんな製茶がされたのか?実際に農地を見て確かめたいと思うようになりました。
この時すでに5月中旬。初めて飲んだ時からすでにひと月が過ぎていました。

■その2 農地(つづき)

+【南糯古樹青餅2010年プーアル茶 その2】


南糯古樹青餅2010年プーアル茶 1枚 11,500円 送料込み

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