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大益8582七子餅茶06年プーアル茶

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大益8582七子餅茶06年プーアル茶
大益8582七子餅茶06年プーアル茶

大益8582七子餅茶06年プーアル茶 1枚 約350g
2009/07/25 終了

製造 : 2006年
茶廠 : 雲南孟海茶廠
茶山 : 西双版納孟海茶区
茶樹 : 大葉種
茶葉 : 3級~8級
重量 : 350g
工程 : 生茶
倉庫 : 未入倉

甘味
●●○○○
渋味
●●●●○ おっとりした渋味
とろみ
○○○○○
酸味
●●●○○
苦味
●●●●○ おっとりした苦味
香り
●●○○○ 軽快
熟成度
○○○○○ 熟成なし

雲南省の西双版納(シーサンバンナ)孟海茶区の茶葉でつくられた「大葉青餅」の代表銘柄です。

プーアール茶作りが自由化された1990年代後半以降、いまや「青餅」(生茶の餅茶のプーアール茶)は雲南省やその近辺のあらゆるところで作られていますが、1950年頃~1990年頃までは、「青餅」というと孟海茶廠のことでした。

2000年頃からのプーアール茶ブームによって、孟海茶区にも新しい茶園が増え、個性ある風味の茶葉はほんの一部の高級品にしか使用されなくなりましたが、新しい茶園の茶葉にも、煙臭、樟香、苦味、渋みの特徴はしっかりと受け継がれています。

大益8582七子餅茶06年プーアル茶
大益8582七子餅茶06年プーアル茶
大き目の等級でブレンドされた大葉青餅の「8582」は、力強いながらも、どこかおっとりとしていて、かすかに甘い香りがあります。
自宅に置いて、長年保存熟成を楽しみたい方にお勧めですが、サラッと淹れると今すぐにでも美味しく飲めます。

■このお茶について

大益8582七子餅茶06年プーアル茶
茶号(製品番号)「8582」の餅茶(円盤型のプーアル茶)は、1985年頃から作られています。
参考ページ
+【厚紙8582七子餅茶】

現在は包み紙に「大益」マーク(孟海茶商の独自商標)が使用されていますが、1990年頃までは「八中茶」(国営の貿易会社の商標)マークでした。
参考ページ
+【大益牌について】

大益8582七子餅茶06年プーアル茶
批次:601 (2006年製造1番目の出荷)
一年のうちにメーカーから何度が出荷されます。この8582は、2006年8月8日に、その年の第一回目に出荷されたものです。

大益8582七子餅茶06年プーアル茶
大益8582七子餅茶06年プーアル茶
大益8582七子餅茶06年プーアル茶
大益8582七子餅茶06年プーアル茶
表3~4級、裏5~8級
表に小さめの茶葉、裏に大きめの茶葉を配置する「配方」がされています。原料の「晒青毛茶」の「揉捻」の工程は、おそらく機械による加工です。ねじれが甘く、平たい感じに見えます。すべて手作業で作られていた頃に比べると、やや大衆茶的な品になっています。

大益8582七子餅茶06年プーアル茶
大益8582七子餅茶06年プーアル茶
大益8582七子餅茶06年プーアル茶
葉底(煎じた後の茶葉)
大葉青餅らしく、大きめの茶葉が開きます。孟海茶区の茶葉らしく、ゴワゴワした感じがあります。茎の部分も混ぜられています。
初期の「8582七子餅茶」に比べると、苦味や渋味はやや重く感じます。これは、西双版納の茶山でも、江南(メコン川の南西側)、南糯山など新六大茶山の風味の特徴です。
1990年代後半までの「8582」には、どちらかというと江北(メコン川の北東側)、易武山を含む旧六大茶山の風味の特徴があり、苦味と渋味は軽快です。
+【西双版納の茶山について】

■茶葉の違いと飲み比べ

大益8582七子餅茶06年と大益7582七子餅茶06年
左: 大益8582七子餅茶06年(このお茶)
右: 大益7582七子餅茶06年
大葉青餅として近い銘柄の2006年の「大益7582」を並べると、等級や配合はほぼ同じように見えますが、餅面(餅茶の表面の色があきらかに異なります。孟海茶廠の製茶段階で、何らかの加工の差があると思われます。
1970年代の「7582」の初期のものには、散茶の状態に製茶した茶葉を、そのまま倉庫に寝かしておいた陳年茶葉を使用して餅茶に加工されたという特徴がありますが、南天公司が1985年頃にオーダーした「8582」の初期のものにはそんな特徴が残っていて、実は「7582」も「8582」も中身は同じだったのではないかという説があります。
最近の2007年10月に出版された『大益プーアール茶大事典1994-2007』(台湾五行圓書出版)P29にそのことが触れてあります。1985年当時に南天公司の社長の周綜氏は孟海茶廠に「8582」をオーダーしていますが、周綜氏の兄弟で、別の茶商を営む周漢氏が「8582」をオーダーし、衝突を避けるために周漢氏には「7582」を販売したことが記録されています。
しかし、そのわりには1980年代の「7582」の数が市場に少ないのです。。つまり、「8582」として売られた可能性があります。

参考ページ
+【7582大葉青餅プーアル茶】
+【厚紙8582七子餅茶】

大益8582七子餅茶06年と大益7582七子餅茶06年
大益8582七子餅茶06年と大益7582七子餅茶06年
左: 大益8582七子餅茶06年(このお茶)
右: 大益7582七子餅茶06年
茶湯の色は、写真では分かりにくいですが、やや「大益7582」のほうが赤味が強くなっています。味は、「大益8582」がスッキリし、「大益7582」はやや厚みがあります。
葉底はやや「大益8582」のほうが緑の明るい色が残ります。
+【大益7582七子餅茶06年】

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大益8582七子餅茶06年と大益7532七子餅茶06年
大益8582七子餅茶06年と大益7532七子餅茶06年
大益8582七子餅茶06年と大益7532七子餅茶06年
左: 大益8582七子餅茶06年(このお茶)
右: 大益7532七子餅茶06年
大葉青餅の「大益8582」と小葉青餅の「大益7532」と比べました。「大益7532」は見るからに小さな茶葉が使用されており、「銀白毫」と呼ぶ新芽の白い細かな毛をもつ茶葉が多く混じります。茶葉の大きさが違うために、圧延具合が異なり、「大益7532」は餅身がひとまわり小さいですが、重量は同じです。
味ははっきりと差があります。「大益8582」はおっとりとやさしく重みがあるのに対して、「大益7532」は軽く尖っていて、香りも軽快です。
+【大益7532七子餅茶06年】

■保存環境について


大益8582七子餅茶06年プーアル茶
当店ではこの「大益8582七子餅茶06年」を2006年の秋に入手してから、当店の独自の保存環境で保存熟成させてきました。しかし、それは香港や広州の茶商の倉庫のような、強い熟成で味を変化させるものではありません。したがって、とくにその違いについては触れませんが、経験にもとづいて、常温の室内保存よりは美味しくなるように工夫しています。
茶葉の成分が浮き出て包み紙を汚しているところがあります。(ないものもあります)。これは、室内よりもやや湿度が高いところに保存していたためにできる現象です。香港や広州の倉庫に保存されたものには普通にあります。
このお茶と同じ「大益8582七子餅茶06年」で、店長のブログで紹介している「火入れ60度6分」の大益8582七子餅茶とは別のものです。
保存熟成のため、7枚組みの竹の皮の包みは外しています。

また新しい情報があれば、ここに文章を追加してゆきたいと思います。

大益8582七子餅茶06年プーアル茶 1枚 約350g

茶葉の量のめやすは以下をご参照ください。
+【5gのプーアール茶葉でどのくらい飲めるか?】

保存方法については、以下のコーナーをご参照ください。
+【プーアール茶の保存方法】



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