大益7532七子餅茶06年
da yi qi wu san er qizi bing cha
大益7532七子餅茶06年 1枚 約350g
製造 : 2006年8月27日
茶廠 : 雲南孟海茶廠
茶山 : 孟海茶区
茶樹 : 大葉種
茶葉 : 3級〜6級
重量 : 350g
工程 : 生茶
倉庫 : 未入倉
甘味
渋味
とろみ
酸味
苦味
香り
熟成度 |
●●○○○
●●●●● 強い渋み
○○○○○
●●●○○
●●●●○ 強い苦味
●●○○○ 軽快
○○○○○ 熟成なし |
スッキリとした風味が特徴の「7532七子餅茶」。
メーカーから出荷されて間もない、まだ熟成されていない状態のものです。自宅に10年ほど置く覚悟で、保存熟成を楽しみたい方にお勧めです。
孟海茶廠(メーカー)の茶号:7532は、1970年頃からその配合を研究されております。「75」は1975年ごろから作り始められたことを表し、「3」は3級茶葉を中心に配合されていること、つまり小さめの茶葉で作っていることを表し、「2」は、孟海茶廠に国が割り当てた番号を表します。
小さめの茶葉の配合でつくられる生茶の餅茶(円盤型の固形茶)を、「小葉青餅」と呼びます。「7532」と、それより少し大きめの茶葉で作られる「7542」が、小葉青餅の代表格です。
「7542」は、孟海茶廠で毎年作り続けられる常規茶となりますが、「7532」は、茶商からのオーダーをもとに作られます。そのため、「7542」よりは、市場での数はやや少ないと言えます。
「7532」、「7542」などの番号を「茶号」と呼びます。「茶号」のお茶作りには、社会的な背景が影響しています。「七子小緑印圓茶7542の散茶」のページの「7542七子餅茶の生い立ち」のページでそれを説明しています。
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【7542七子餅茶の生い立ち】
「7542」の前身は「七子小緑印圓茶」ですが、「7532」の前身は、「七子紅帯青餅」ではないかと見ています。茶葉の配合具合といい、試飲した風味といい、共通するものが感じられます。
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【七子紅帯青餅プーアル茶】

孟海茶廠は、雲南の三大国営メーカーのひとつでしたが、2004年に民営化しています。
1990年代中頃からの、雲南のお茶の取引の自由化によって、民間のメーカーでも自由にお茶を作って販売することができるようになりました。老舗の孟海茶廠でも、自社の商標である「大益」マークが包装紙のデザインのお茶を自主的につくって、販売するようになりました。大益マークの七子餅茶は、1994年から販売されております。人気のある「7542」、「7582」や「8582」などもあります。
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【大益牌について】
包み紙の表に、茶号の「7532」が印刷されています。
いくつかの例外を除いて、1990年代後半までには、茶号が表に出ることはありませんでした。

包み紙の裏には、
批次:601 ( 2006年製造の最初に出荷されたもの)
生産日期: 2006年8月27日
これらの情報も、過去には印刷されていませんでした。中国大陸の流通にあわせた、食品の表示ルールに従ったものです。
「7532」は、柔らかい若葉が多く配合されている餅茶です。
餅茶の表面は、とくに細かな茶葉が使用され、スベスベしています。
2006年からの内飛や、標簽(7枚組みの外包みについているもので、内飛と形の同じ紙)には、コピー防止対策がされています。孟海茶廠のサイトにその詳しい情報があります。
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【2006年大益正式発動前沿印鈔技術・孟海茶廠】
「7542」と比べてみます。
右の緑の包み紙のほうが「大益7542七子餅茶06年」です。
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【大益7542七子餅茶06年】
同じ年に製造された七子餅茶です。
左の餅茶が「大益7532七子餅茶06年」
右の餅茶が「大益7542七子餅茶06年」
配合されている茶葉の等級は3〜6級と同じなのですが、「7542」には大きめの茶葉が多いため、すこし餅茶の表面が荒っぽく見えます。

「大益7532七子餅茶06年」
「7532」の特徴で、茶葉が小さく細かいので、しっかりと固まっています。
ところどころに白毫と呼ばれる白い新芽の部分が混じります。
「大益7542七子餅茶06年」
上の「7532」に比べると、「7542」は大きめの茶葉が固められているので、やや表面がデコボコしており、とくに端のほう(右下のほう)の茶葉はゆるくて崩れやすく、実際に手で崩すこともできるくらいです。
「7532」のほうは、きっちり固まっているので、端のほうも簡単には手で崩せません。
茶葉の形をきれいに崩すためにも、千枚通しで表面の茶葉を少しずつはがすようにして崩します。
煎じると、色の差はわかりませんが、味にははっきりと差が出ます。 どちらも熟成していないため、苦くて渋いのですが、「7532」の味わいは軽快で、薄く淹れるとなんとか美味しく飲むことができます。何煎もしてさらに薄くなる頃には、柑橘系の爽やかな風味が感じられ、甘みもほどよく出てきます。
「7542」はとくに苦味が強く、「7532」の2倍くらい苦く感じます。香りも雲南の大葉種特有の煙っぽさが強くなります。どちらかというと、「7532」のほうが熟成が浅くても飲みやすいと言えます。
上の写真が「大益7532七子餅茶06年」
下の写真が「大益7542七子餅茶06年」
葉底(煎じた後の茶葉)は、見た目で違いが分かります。
「7532」は茶葉が小さく、色に黄色味があるのに比べて、「7542」は落ち着いていて、鶯色に見えます。そして、茶葉は大きめです。
湯の色がかすかに白濁しているように見えるのは、白毫と呼ぶ新芽の、表面にある細かい毛が湯の中に舞うためです。緑茶ではこの細かい毛があるものが良く、加工段階で茶葉から離れてしまわないように丁寧にあつかわれます。
このたび仕入れた「大益7532七子餅茶06年」は、2006年8月の製造で、その年の初回に出荷されたものです。当店で販売するまでの間に、茶商の倉庫で熟成されたことがありません。
これを「未入倉」と呼びます。「未入倉」の生茶のプーアール茶は、まろやかな味わいを楽しめるようになるまでの時間がとても長くかかります。
これから先の保存環境にもよりますが、家庭で20年間ほど保存しても、茶商の倉庫のもののように、コクのある風味にはなりにくいでしょう。
茶商の倉庫は温度と湿度が高く、茶葉が水分を多く含む状態になり、菌類の活動や、成分変化がすすみ、数年くらいの短期間でまろやかな風味になります。
しかし「7532」は、倉庫での保存の難しい餅茶の一つとして知られています。
年代モノの七子餅茶を探したときに、「7542」は美味しく熟成したものを見つけやすいのですが、「7532」はなかなかそうはゆきません。「7542」に比べて生産量も少ないのですが、あったとしても、倉庫熟成に失敗したものも多く、カビ臭い風味になっているようなものもあります。
これには、配合されている茶葉の大きさが関係しています。上記に説明したように 「7542」は比較的大きめの茶葉が多く、圧延されてからも、茶葉と茶葉の隙間に余裕があります。空気の通りがよく、茶葉に湿気を溜め込まないので、多少湿気があっても、熟成がうまくゆきやすいのです。
「7532」の茶葉は細かく、その上、強く圧延されると、隙間が少ないため、空気の通りが悪くなり、湿気が逃げにくいのです。そのため、比較的乾燥した場所に保存されるほうが、失敗しにくいと言えます。

上の写真は、「7532七子餅茶」1980年代末期のもの
下の写真は、「厚紙7532七子餅茶」1986年のもの
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「厚紙7532七子餅茶(プーアル茶)」
ほぼ同じ年代の「7532」の餅面(餅茶の表面)の写真ですが、倉庫の環境が異なります。上の写真の1980年代末期のものは、表面にカビの跡がかすかにあり、全体的にくすんで見えます。
下の写真の「厚紙7532」は、白い部分はなく、茶葉の表面にツヤがあります。見かけはほんの少しの差ですが、味の差は大きく現れています。
倉庫での熟成が難しく、比較的乾燥した環境での保存が望まれる 「7532」なので、一般家庭での長期保存には向いています。
家庭で長年保存した場合は、 緑茶のような風味をそのままに維持しつつも、渋みや苦味が穏やかになってゆき、旨味や甘味が増してゆきます。
茶商の倉庫で長期保存したときの、穀物のような強い甘みやコクは期待できませんが、乾燥状態で熟成したものには、それ独自の美味しさもあります。30年を超えると風味は枯れてきて、高級感のある味わいになることでしょう。
1990年代後半の、1997年の香港の返還の時期頃から、台湾でのプーアル茶ブーム、2000年ごろからの中国大陸のプーアル茶ブームがはじまり、近年は熟成風味に慣れていない、上海や北京などの都市の人たちにもプーアール茶ファンが増えました。上海のような緑茶で育った味覚の人たちは、「未入倉」の茶葉や、熟成の弱い茶葉を好む傾向があります。そんなファンに受け入れられやすい、乾燥した環境で長期保存されたプーアル茶が急速に増えています。
日本の家庭でも、保存熟成にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

七枚一組で竹の皮で包まれています。
7枚まとめて竹の包みごと保存することもできます。
また新しい情報があれば、ここに文章を追加してゆきたいと思います。
大益7532七子餅茶06年 1枚 約350g
茶葉の量のめやすは以下をご参照ください。
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【5gのプーアール茶葉でどのくらい飲めるか?】
保存方法については、以下のコーナーをご参照ください。
⇒
【プーアール茶の保存方法】
⇒
【プーアール茶.com店長にメール】
■当店の倉庫熟成 (大益7532七子餅茶06年プーアル茶)
2007年12月より、この「大益7532七子餅茶06年プーアル茶」の倉庫熟成をはじめました。当店の倉庫は、温度と湿度を管理しており、より熟成のすすみやすい環境といえます。
定期的に、室内の常温保存の茶葉と、倉庫保存の茶葉との比較をここに記録してゆきます。
2008年1月10日 左: 室内常温 右: 当店の倉庫
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大益7542七子餅茶06年
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【このプーアル茶の詳細】