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大益7582七子餅茶06年プーアル茶

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大益7582七子餅茶06年
大益7582七子餅茶06年

大益7582七子餅茶06年プーアル茶 1枚 約350g
2010/01/24 終了

製造 : 2006年4月27日
茶廠 : 雲南孟海茶廠
茶山 : 西双版納孟海茶区
茶樹 : 大葉種
茶葉 : 5級~8級
重量 : 350g
工程 : 生茶
倉庫 : 未入倉

甘味
●○○○○
渋味
●●●●○ 鈍い渋み
とろみ
○○○○○
酸味
●●●○○
苦味
●●●●○ 鈍い苦味
香り
●●○○○ 橙香、煙香
熟成度
○○○○○ 熟成なし

大きめの茶葉でつくられた「大葉青餅」の代表的な銘柄です。
強い味ながら、口当たりはおっとりとしています。 メーカーから出荷されて間もない生茶なので、保存熟成を楽しみたい方にお勧めです。

茶号(製品番号)「7582」の餅茶(円盤型のプーアル茶)は、1975年頃~1985年頃まで作られ、その後は、1994年と2005年、2006年に復刻版が作られています。
1990年後半より、プーアール茶作りは自由化され、2004年に国営だった孟海茶廠は、民営化されています。今後は自社商標の「大益」マークを冠にして、「7582」を定期的に作るのではないかと思われます。
+【大益牌について】

茶号については、「7542」の生い立ちを解説している「七子小緑印圓茶7542の散茶」のページをご参照ください。
+【7542七子餅茶の生い立ち】

1970年代の早期の「7582青餅」の特徴は、緑茶の状態の茶葉をしばらく倉庫で寝かした「陳年茶葉」を多く配合していることです。餅茶の表面は美しく仕上げるために細かい茶葉が配置されますが、裏面や、中からは大きめの粗い茶葉が多く出てきます。
+【7582大葉青餅プーアル茶】

1994年の「7582」には、陳年茶葉と思われる茶葉が少し混じりますが、1970年代に比べると少なくなっています。
+【7582青餅94年プーアル茶】

さらに、2006年のこの「7582」には陳年茶葉は使われていないか、ごく少ないのか、「大益8582七子餅茶06年プーアル茶」の紹介ページにて、触れています。
+【大益8582七子餅茶06年プーアル茶】

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大益7582七子餅茶06年
包み紙の表に、茶号の「7582」が印刷されています。

大益7582七子餅茶06年
包み紙の裏には、
批次:601 ( 2006年製造の最初に出荷されたもの)
生産日期: 2006年4月27日

大益7582七子餅茶06年
大益7582七子餅茶06年
「7582」は、粗い大きな茶葉が多く配合されている餅茶です。
餅茶の表面にも大きめの葉が見え隠れしています。

大益7582七子餅茶06年
大益商標の内飛(茶葉に埋め込まれた紙)です。
餅茶タイプの大益商標の製品は、1994年から販売されています。
2006年からの内飛や、標簽(7枚組みの外包みについているもので、内飛と形の同じ紙)には、コピー防止対策がされています。孟海茶廠のサイトにその詳しい情報があります。
+【2006年大益正式発動前沿印鈔技術・孟海茶廠】

「7582青餅94年プーアル茶」と比べてみます。

7582青餅94年プーアル茶
大益7582七子餅茶06年
上: 「7582青餅94年プーアル茶」  1994年
下: 「大益7582七子餅茶06年」  2006年 (このお茶)
メーカーで発酵の加工がされていない生茶のため、2006年のものはまだ緑色です。上の1994年のものは、長年の自然熟成によって茶葉が褐色に変化し、表面には少し光沢があります。

7582青餅94年プーアル茶
大益7582七子餅茶06年
上: 「7582青餅94年プーアル茶」
下: 「大益7582七子餅茶06年」 (このお茶)
2006年の茶葉のほうがきっちり詰まって見えます。長年熟成することで、茶葉の隙間がわずかに空いてゆきます。
また「大益7582七子餅茶06年」 の原料の「晒青毛茶」は機械による「揉捻」です。餅面から見える茶葉は、ねじれがやや甘く平たい感じがします。かつて全て手作業で行われていた高級品から、やや大衆品的になっています。


左: 「大益7582七子餅茶06年」(このお茶)
右: 「7582青餅94年プーアル茶」
色の違いほどに、味の違いがあります。
倉庫熟成によって、「7582青餅94年プーアル茶」は甘味が増し、穀物のようなコクのある風味があります。
「大益7582七子餅茶06年」はまだ苦味と渋味が強く、煙味も残ります。
「7582青餅94年プーアル茶」の苦味と渋味は、江北(メコン川の北東側)、易武山を含む旧六大茶山の風味の特徴があり、あくまでも軽快です。
「7582青餅94年プーアル茶」 の苦味や渋味は重く感じます。これは、西双版納の茶山でも、江南(メコン川の南西側)、南糯山や巴達山など新六大茶山の風味の特徴です。
+【西双版納の茶山について】

大きな茶葉 7582青餅94年プーアル茶
大きな茶葉 大益7582七子餅茶06年
葉底(煎じた後の茶葉)
上: 「7582青餅94年プーアル茶」
下: 「大益7582七子餅茶06年」 (このお茶)
葉底(煎じた後の茶葉)には熟成の色の差が出ています。1994年の茶葉はしっかり「揉捻」されているので、元の形に戻りにくくなっています。

同じ2006年につくられた、茶号の異なる、「大益7532七子餅茶06年」と比べてみます。「7532」は小さめの等級の茶葉で作られた餅茶です。
「7582」が大葉青餅に対して、「7532」は小葉青餅になります。

左: 「大益7532七子餅茶06年」
右: 「大益7582七子餅茶06年」 (このお茶)
やや「7532」の円盤が小さく見えます。
これは、同じ重量の茶葉でも、茶葉が小さい等級のものを固めると、餅身(円盤の形)も小さくなることによります。大きな茶葉が固められたものは、茶葉の隙間も大きいせいか、餅身は大きめになります。

大益7532七子餅茶06年
大益7582七子餅茶06年
上: 「大益7532七子餅茶06年」
下: 「大益7582七子餅茶06年」(このお茶)
「7532」は小さな茶葉がきっちり詰まって、表面がスベスベしています。「7582」のほうは、大きくて粗い茶葉が表面にでてきてザラザラしています。
葉底(煎じた後の茶葉)を比べるとはっきりします。

大益7532七子餅茶06年(プーアル茶)の葉底
大益7582七子餅茶06年(プーアル茶)の葉底
上: 「大益7532七子餅茶06年」
下: 「大益7582七子餅茶06年」(このお茶)
下の「7582」のほうがあきらかに大きめの茶葉が開いています。「7532」のほうは新芽が多く混じるため明るい色をしています。どちらにも茎の部分がほどよく混じっています。茎の部分は、お茶を美味しく発酵させたり、通気をよくするため、熟成には大切です。

大益7582七子餅茶06年
渋み苦味ともしっかりとある緑茶に近い味です。
近年は、熟成させずとも飲みやすい生茶もあるのですが、孟海茶廠の定番の茶号あるものは、長年保存熟成させての味のバランスを考慮した配合がされています。
本当の飲み頃がくるまでには、10年か20年の辛抱が必要と思われますので、自宅で長期保存を試してみたい方にお勧めです。

また新しい情報があれば、ここに文章を追加してゆきたいと思います。

大益7582七子餅茶06年プーアル茶 1枚 約350g

茶葉の量のめやすは以下をご参照ください。
+【5gのプーアール茶葉でどのくらい飲めるか?】

保存方法については、以下のコーナーをご参照ください。
+【プーアール茶の保存方法】


つぎにこのプーアール茶はいかがでしょうか?

7582青餅94年プーアル茶
+【このプーアル茶の詳細】



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