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7532七子餅茶薄紙80年代 プーアル茶

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7532七子餅茶薄紙80年代プーアル茶
7532七子餅茶薄紙80年代プーアル茶

7532七子餅茶薄紙80年代プーアル茶 1枚 約315g
2010/01/02 終了

製造 : 1986~1987年
茶廠 : 雲南孟海茶廠
茶山 : 西双版納孟海茶区
茶樹 : 大葉種 喬木
茶葉 : 3級ー6級
工程 : 生茶
倉庫 : 香港湿倉と乾倉の中間くらい

甘味
●●○○○ 甘さ控えめで上品
渋味
●●●○○
とろみ
●●○○○
酸味
●●●○○
苦味
●●●○○ 7532七子餅茶特有のほろ苦味
香り
●●○○○ 棗香、樟香、橙香
熟成度
●●●●○ 倉庫での熟成やや強め

小さめの茶葉でしっかり固められた生茶の餅茶は、湿度の高いところでの保存熟成が難しいのですが、このお茶は、茶商の倉庫でギリギリの強い熟成がされており、発酵風味に個性あるプーアル茶に仕上がっています。

孟海茶廠(メーカー)の茶号:7532は、1970年頃からその配合を研究されています。「75」は1975年ごろから作り始められたことを表し、「3」は3級茶葉を中心に配合されていること、つまり小さめの茶葉で作られており、「2」は国が孟海茶廠に割り当てた番号を表します。

小さめの茶葉でつくられる生茶の餅茶(円盤型の固形茶)を、「小葉青餅」とも呼びます。「7532」と、それより少し大きめの茶葉で作られる「7542」が、小葉青餅の代表格です。
「7542」は、1970年代中頃から孟海茶廠で毎年きまって作られる常規茶となりますが、「7532」は、茶商からのオーダーをもとに作られますので、市場での数はやや少ないと言えます。
2004年以降、民営化された孟海茶商は、自社ブランドの「大益」シリーズにおいて、「7532」を毎年つくる常規茶としたようで、毎年市場に出回るようになっています。

「7542」の生い立ちについては、「七子小緑印圓茶7542の散茶」のページをご参照ください。
+【7542七子餅茶の生い立ち】

「7542」の前身となったのが「七子小緑印圓茶」でありますが、「7532」の前身となったのは、「七子紅帯青餅」ではないかと当店では見ています。茶葉の配合具合といい、試飲した風味といい、共通するものが感じられます。
+【七子紅帯青餅プーアル茶】

厚紙7532七子餅茶プーアル茶
このお茶「7532七子餅茶薄紙80年代」と最も近いものは、「厚紙7532七子餅茶プーアル茶」です。年代はほぼ同じですが、熟成の具合が大きく異なります。
+【厚紙7532七子餅茶プーアル茶】

7532七子餅茶薄紙80年代 プーアル茶 このお茶「7532七子餅茶薄紙80年代」の包み紙には汚れがあります。湿度の高い倉庫で、内側の茶葉の色が浮き出たり、7枚一組で重なっていた別の餅茶の茶葉がこぼれたりして、包み紙を汚しています。

比較的湿度のあった倉庫で保存された様子なのですが、そもそも「7532」は、温度と湿度の高い茶商の倉庫での保存が難しいプーアル茶です。これは茶葉の等級や圧延の仕方に原因があるのですが、それゆえに上手に熟成されたものは数が少なく貴重です。
小さな茶葉で強く圧延されると、空気の通りが悪くなり、茶葉の水分が逃げにくく、空気に触れにくい部分に、お茶の味を悪くする成分が作られてしまいます。
適度に大きめの茶葉や茎が混ざるようにつくられた餅茶であれば、美味しく熟成する環境でも、「7532」では、うまくゆかないこともあります。
この「7532七子餅茶薄紙80年代」は、そんな湿度の高いめの環境で、めずらしく美味しく仕上がっています。これ以上倉庫での熟成が強いと、不味くなると想像できるギリギリのところの風味を、当店では評価しました。

7532七子餅茶薄紙80年代 プーアル茶
7532七子餅茶薄紙80年代 プーアル茶
上: 表面
下: 裏面
餅面(餅茶の表面)は美しく、黒々とツヤがあります。もしも餅面がくすんでいたら、熟成に失敗している証拠となります。
「白露」と呼ばれる、湿度の高いところで茶葉の成分が浮き出て白くなったところは少ないです。一枚一枚に表情は異なるのですが、数枚確認したところでは、白露が表れているものはありませんでした。もしかすると、崩した時に茶葉の内側には白露が残っているかもしれません。

厚紙7532七子餅茶プーアル茶と7532七子餅茶薄紙80年代プーアル茶
厚紙7532七子餅茶プーアル茶と7532七子餅茶薄紙80年代プーアル茶
厚紙7532七子餅茶プーアル茶と7532七子餅茶薄紙80年代プーアル茶
左: 「厚紙7532七子餅茶プーアル茶」
右: 「7532七子餅茶薄紙80年代」  このお茶
「厚紙7532七子餅茶プーアル茶」と比較すると、色が黒々としていることがはっきりとわかります。ほぼ同じ年代につくられ、はじめは同じような色をしていたと思いますが、保存環境の差が、餅面の茶葉の色に現れています。
「厚紙7532七子餅茶プーアル茶」は、比較的乾燥した環境にて保存されていました。酸味や香りが軽快です。その分、やや渋みや苦味が強く残っており、風味に新鮮な印象があります。
「7532七子餅茶薄紙80年代」は、それに比べて渋みや苦味はまろやかで、甘味が強く、香りには棗や干し葡萄のような、しっとりした重みのある印象があります。

同じく「7532」の茶葉の配合によって作られた、「雪印青餅80年代」と味比べしてみます。
雪印青餅80年代7532七子餅茶プーアル茶
7532七子餅茶薄紙80年代プーアル茶
上: 「雪印青餅80年代」
下: 「7532七子餅茶薄紙80年代」  このお茶
雪印青餅も茶葉が黒々としており、ツヤがありますが、全体的にやや赤味が強いです。
「金毫」と呼ばれる新芽の部分の色に注目すると、7532七子餅茶薄紙80年代は明るい黄色に近く、雪印青餅のほうはオレンジに近いものになっています。
これらは、いずれも収穫してすぐの時は、「白毫」あるいは「銀毫」と呼ばれた、白っぽい色をしています。熟成によって変色しています。
まだ変色していない白っぽい色の「白毫」は、2006年に作られた「大益7532七子餅茶06年」の紹介ページの写真で見られます。
+【大益7532七子餅茶06年】
雪印青餅のほうがやや乾燥した環境に保存されていたはずですが、茶葉の色にはより熟成の進んだ様子が伺えます。これには保存熟成の変化以外に、茶葉の質や、茶山から摘んだ茶葉を緑茶へと加工する晒青毛茶作りの技術の差によるものです。とくに新芽の部分は、火入れをして殺青をする熱の通し具合を半生程度で止める技術が、茶葉の香りや、後の保存熟成での変化を大きく左右します。

雪印青餅80年代7532七子餅茶プーアル茶と7532七子餅茶薄紙80年代プーアル茶
雪印青餅80年代7532七子餅茶プーアル茶と7532七子餅茶薄紙80年代プーアル茶
左: 「雪印青餅80年代7532七子餅茶」
右: 「7532七子餅茶薄紙80年代」  このお茶
湯を注いたときの香りに大きな違いがあります。
雪印青餅は陳皮(みかんの皮を干したもの)のような甘酸っぱい香りが強く。それに比べると、7532七子餅茶薄紙80年代の香りはおとなしく、かすかに木の皮を剥いたような樟香と、棗や干し葡萄のような香りがあります。わずかな差ですが、口に含むと大きな差になります。

雪印青餅80年代7532七子餅茶プーアル茶と7532七子餅茶薄紙80年代プーアル茶
雪印青餅80年代7532七子餅茶プーアル茶と7532七子餅茶薄紙80年代プーアル茶
左: 「雪印青餅80年代7532七子餅茶」
右: 「7532七子餅茶薄紙80年代」  このお茶
茶湯の色に違いは全くありませんが、
「雪印青餅」は口に含んだ瞬間に陳皮のような香りが口の奥から鼻に抜けてゆき、軽いながらも強い印象があります。また、印級のお茶の特徴である、クレヨンのような香りがかすかに口の奥に感じられます。
「7532七子餅茶薄紙80年代」は、香りがおとなしいため、喉の奥へとすっと収まります。香りだけでなく味にも棗や干し葡萄のような熟した風味で、おっとりしています。
6煎めくらいからは香りが薄れるため、この二つの味の差は接近してきます。「雪印青餅」は何煎でもほろ苦味が続いて甘味がそれに勝てないため、軽快で爽やかな印象がつづきます。7532七子餅茶薄紙80年代は、やや穀物のようなコクのある風味になり、甘味が強く出るので、少し重たい印象があります。
「雪印青餅」は、茶商が狙って倉庫でこのような風味を作り出したのに対し、「7532七子餅茶薄紙80年代」の茶商の倉庫は、偶然この風味になったと思われます。それは、価格の差にも現れており、「雪印青餅」は同じ年代の「7532」の中では特別な価値がついています。

雪印青餅80年代7532七子餅茶
7532七子餅茶薄紙80年代
上 : 「雪印青餅80年代7532七子餅茶」
下 : 「7532七子餅茶薄紙80年代」  このお茶
葉底(煎じた後の茶葉)です。
「雪印青餅」は、ややオレンジ色、7532七子餅茶薄紙80年代はやや黄色です。やや雪印青餅のほうが大きな茶葉が目立ちます。また、触るとわかるのですが、「7532七子餅茶薄紙80年代」のほうがふわっと柔らかい感じがします。それに比べて、「雪印青餅」はカサカサしています。
+【雪印青餅80年代プーアル茶】

7532七子餅茶薄紙80年代プーアル茶
7532七子餅茶薄紙80年代プーアル茶
紙の汚れや破れたところがあります。

7532七子餅茶薄紙80年代プーアル茶の白露
崩した断面には、白露と呼ばれる、表面が白っぽくなった部分がありました。茶葉が湿ったときに成分が浮き出て白くなるものですが、温度と湿度が適切であれば、風味に問題はありません。

一枚一枚に茶葉の様子に差があります。
7532七子餅茶薄紙80年代プーアル茶
7532七子餅茶薄紙80年代プーアル茶
7532七子餅茶薄紙80年代プーアル茶
お求めになった一枚は、写真で紹介した数枚とはまた違う様相をしていることもありますが、それについてはあらかじめご了承ください。
ところどころ、茶虫の跡もありますが、年代モノにしては少ないほうだと思います。それは価値を損ねるものではありません。

7532七子餅茶薄紙80年代 プーアル茶 1枚  約315g

量の目安にしてください。
+【5gの茶葉でどのくらい飲めるか?】


■お客様の感想

大阪府O.Kさま
わたしはこの熟成の強い風味は嫌いじゃなかったです。雪印と比べられていましたが、さすがに雪印の美味しさには及ばないと思います。お値段のほうもそれなりの差がありますし・・・。しかし、熟成が強くて、穏かな味になってしまうのであれば、7532でなくとも、もっと大きな茶葉の七子餅茶でいいかとも思いますし、微妙ではありますね。


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+「このプーアル茶の詳細」


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