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大益沱茶05年プーアル茶

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大益沱茶05年プーアル茶
大益沱茶05年プーアル茶
大益沱茶05年プーアル茶

大益沱茶05年プーアル茶 1個 約100g
2008/09/29 終了

製造 : 2005年9月
茶廠 : 雲南孟海茶廠
茶区 : 西双版納孟海茶区
茶樹 : 大葉種 新茶園潅木
茶葉 : 2~4級
工程 : 生茶
重量 : 100g/1個
倉庫 : 未入倉 (常温の乾倉)

甘味
●●○○○
渋味
●●●●○
とろみ
○○○○○
酸味
○○○○○
苦味
●●●○○
香り
●●●○○ 橙香、樟香、煙香
熟成度
○○○○○ 熟成なし

雲南の大葉種でありながら、スッキリとして、やわらかな味わいのプーアル茶です。新茶園の若葉の風味が楽しめます。

お客様からのご要望をきっかけに、この「大益沱茶05年プーアル茶」を仕入れることになりました。

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お客様からのメール:
3年くらい前に大益商標の孟海沱茶の生茶、その当時で5~6年くらいのものをいくつか購入しました。
蒼耳沱茶や特級沱茶のような下関茶廠の沱茶独特の素敵な香りはせず、飲んでみるとスモーキーな香りは良いのですが、渋みや酸味やエグミ?が強く、さっと淹れないと飲めたものではありませんでした。しかし、個人的には、後口のさっぱり感や、独特のスモーキーな香りが好きでした。ただ、胃に負担をかけるようで、さらに茶酔いがひどく、たくさんは飲めない感じでした。
その沱茶を、少しでも早く熟成させてやろうと思い、崩して散茶にして、そのとき運良く手に入った紫砂のお菓子入れに入れてふたをしておきました。時々はかき混ぜたりして、機会があれば飲んだりしていたのですが、それでも1~2年間はあまり変化が無かったように思います。
さらに1年くらい忘れていて、先日飲んでみたのですが、スモーキーな紅茶のようになっていました。とても香りが良く、甘いのです。茶底(葉底)も大分茶色くなっていましたし、これは紫砂マジックなのでしょうか?ただの崩して散茶にした効果なのでしょうか?びっくりしました。 勿論、あまり長く煎じすぎるとまだまだ苦みはありますが、普通の淹れ方だととても香りが良く、上品な甘さなのです。
そのとき3個しか購入しなかったので、もっと購入すればよかったな、と後悔しているのです。もし良かったら、ご検討頂けないでしょうか?
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大益牌(商標)については、以下のページをご参照ください。
+【大益牌について】

プーアール茶の生茶を、まだ新しく安価なうちに確保しておき、自宅で熟成させてみる楽しみ方があります。 ここで一番の関心事は、長期保存によって新しいお茶がどんな風味に変化するか?ということです。

大益沱茶05年プーアル茶
大益沱茶05年プーアル茶
一般的に、年数の経っていない生茶は、エグ味や渋味が強くて飲みにくいと言われますが、近年はプーアル茶にもいろいろあって、新しいうちから美味しく飲める生茶もあります。お客様のコメントにも登場している「下関特級茶」もその一つです。若葉を多く使っているため、甘い香りがして、味は淡く、透き通っています。
しかし、新しいうちから飲みやすいプーアール茶が、熟成して美味しくなるとは限りません。老茶の中には、新しいときには飲みにくい味だったろうと推測できるものもあります。

熟成された味は、保存環境にも関係します。
プロの茶商の倉庫と、自宅で保存する環境の差は、以下のページに紹介しております。
+【茶商の倉庫がプーアールの味をつくる】

熟成してからの味を推測するのは難しいのですが、それでも、上記のお客様のように、自宅でも味の変化を見つけることは容易なことです。ちょっと余分に買っておいて、長期保存による熟成をしてみるというのも楽しみのひとつです。

お椀型に固められた 「沱茶」は、長期保存にはどうなのか?

四角いブロック型の磚茶や、円盤型の餅茶に比べると、沱茶に加工される茶葉は一般的には小さめの茶葉です。それが強い力で圧し固められると、茶葉は隙間無くきっちり詰まります。このために空気の通りが少なくなり、茶葉は長期保存しても香りが逃げ難くなるようです。下関茶廠が鉄の押し型でプレスして作ったカチカチに固まった「鉄餅」もその一つの例で、50年経た今もなお、特有の香りが残っていて、ファンを魅了します。
+【早期藍印鉄餅50年代プーアール餅茶】
上記のお客様の例では、早く味を変化させたいために、崩して散茶にして保存されていました。また、後に報告いただいた情報では、崩さないで保存したものもあり、それとの味の差ははっきりしていたということでした。
沱茶はカチカチに固まっていて崩しにくいのですが、崩さないのと崩したのとの差は大きく、その差を見たい方にとっても、良いサンプルとなることでしょう。

下関茶廠の沱茶と、孟海茶廠の沱茶。
「沱茶」は下関茶廠。「餅茶」は孟海茶廠。といわれるくらい、沱茶は、下関茶廠のほうが種類も量も多く市場に流通しています。臨滄地区の小さめの茶葉には、ほんのり花のような甘い香りがして、エグ味や渋味は孟海の大葉に比べるとひかえめです。そのことから、新しいうちでも美味しく飲めるものが多く、また、比較的安価であるために、なじみやすい生茶のプーアール茶として普及しています。
しかし、今回紹介するのは孟海茶廠の沱茶です。
孟海茶廠のプーアール茶は、孟海茶区の大きくて厚いめの茶葉を使うのが特徴です。大きめの茶葉は小さなお椀型に圧し固めるのが技術的にやや難しいのかもしれません。大きい茶葉を加工しやすい円盤型の「餅茶」が孟海茶廠には圧倒的に多いのです。

この「大益沱茶」にしても、茶葉は下関茶廠の沱茶と比べると、明らかに大きな茶葉であることがわかります。


左: 下関特級沱茶
中: 下関蒼耳沱茶
右:  大益沱茶
いずれも2005年のものです。
この3つを飲み比べてみたところ、予想に反して、「大益沱茶」はどれよりも美味しく飲めました。新芽の多い「下関特級沱茶」がいちばん美味しく感じると予想しておりましたが、「大益沱茶」と比べると味が薄く水臭いとさえ思えます。
「下関蒼耳沱茶」が3つの中では、上記のお客様の、「過去の大益沱茶」の感想にあった、「スモーキーな香りは良いのですが、渋みや酸味やエグミが強く、さっとごく薄く淹れないと飲めたものではありません」・・・・というのに最も近い感じでした。

大益沱茶05年プーアル茶
崩したときは細かく形の崩れた茶葉も、煎じるときれいに開きます。
湯の色は緑茶そのもの。
茶湯の温度も、プーアール茶は沸きたての高温で淹れますが、この大益沱茶はまだ緑茶としての性質があるためか、高温で淹れると香ばしくあっさり。ちょっと低めの温度で淹れると、甘味が出てコクがあるように感じます。
また、プーアール茶は体を温める作用のあるお茶であると紹介しておりますが、緑茶は体を冷やします。2005年に作られたこの「大益沱茶」は、飲みすぎると体が冷える可能性があります。現に、何度も試飲してみたところでは、たくさん飲むと体が冷える感じがしました。夏の暑いときには、飲みやすいお茶になることでしょう。

大益沱茶05年プーアル茶
大益沱茶05年プーアル茶
葉底(煎じた後の茶葉)です。
水につけておくと、ほぼもとの茶葉の形に戻ります。茶葉はとても薄く、やわらかいことから、新茶園のまだ若い茶の樹のものだと思われます。新茶園は、もともとは喬木の大葉の樹だったものを、収穫がしやすいように、人の手の届く高さの潅木に育てなおしたものです。雲南の背の高い古樹にある特有の、強い苦味、渋み、エグミがなく、あっさりとしています。新茶園の茶葉は、若い樹が多く、茶葉をたくさんつけますが、ひとつひとつは小さめで厚みがないのが特徴です。
+【西双版納の茶山について】

大益沱茶05年プーアル茶
5個一組で、紙の袋に詰められています。

大益沱茶05年プーアル茶

茶葉の量のめやすは以下をご参照ください。
+【5gの茶葉でどのくらい飲めるか?】

保存方法については、以下のコーナーをご参照ください。
+【プーアール茶の保存方法】


■当店の倉庫熟成 (大益沱茶05年プーアル茶)

2007年12月より、この「大益沱茶05年プーアル茶」の倉庫熟成をはじめました。当店の倉庫は、温度と湿度を管理しており、より熟成のすすみやすい環境といえます。
定期的に、室内の常温保存の茶葉と、倉庫保存の茶葉との比較をここに記録してゆきます。

大益沱茶05年プーアル茶
2008年1月9日 左:室内常温  右:当店の倉庫

大益沱茶05年プーアル茶
2008年4月11日 左:室内常温  右:当店の倉庫


つぎにこのプーアール茶はいかがでしょうか?

下関乙沱茶プーアル茶
+【このプーアル茶の詳細】


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