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沈香老散茶50年代プーアル茶 chen xiang lao san cha 1950s 沈香老散茶50年代プーアル茶 10g 3,600円 25g 8,500円 50g 16,500円 100g 30,000円 航空便送料込みの価格です。 100g単位の価格は申込みフォームを参照してください。 ⇒【申込みフォーム】 製造 : 1950年代初期 茶廠 : 早期私人茶庄 茶山 : 易武茶区 茶樹 : 大葉種 喬木 茶葉 : 6−9級 工程 : 生茶 重量 : 散茶のためグラム売り 倉庫 : 未入倉(常温の乾倉)
「沈香」の香りが特徴の、枯れた味わいのプーアル茶です。 茶葉の香りというよりは、いわゆる「お香」の香りです。 1700年頃〜1950年頃までに栄えた、易武山の民営の茶荘のプーアル茶です。 ■易武老街の茶荘の歴史
雲南省、西双版納地区の易武山は、海抜の高低差が700メートルから1500メートルの深い山と谷に原生林があり、メコン川支流の南斑江が流れる、雨や霧の多い温暖な気候です。
茶山は標高2200メートルを超える高いところにあり、樹齢数百年〜千年の古樹が残っている「六大茶山」の一つです。ちなみに、西双版納の六大茶山には「革登」、「莽枝」、「蛮磚」、「曼撒(易武)」、「倚邦」、「攸楽」があります。 大きな葉と肉厚の茶葉が特徴で、味はさっぱりしながらも、長期熟成するほどに良くなり、香りには沈香(お香のような香り)や蘭香が特徴です。 山岳少数民族による六大茶山での茶樹の栽培は、西暦220年頃から記録されていますが、この地の茶葉が他の地域に広まったのは、漢民族の移住者とその文化が多く入った明の時代末期の1600年頃からとされています。
易武の茶葉を馬に積んだキャラバンが山岳地帯の難所を越えて、各地にお茶を運びました。「茶馬古道」と呼ばれる、茶葉と馬の交易の道です。清の時代(1616〜1912)には、北京の朝廷に献納する貢茶に選ばれ、「易武正山」のブランドは全国に知られるようになり、民営の茶荘が集まる小さな集落(易武老街)は栄えました。
1600年頃〜1950年頃まで、民営の茶荘は、自ら茶園を管理し、茶葉を加工し、卸売りしました。この間に、茶葉を円盤型に圧延して固形茶をつくることが始められました。茶葉をしばらく保存しておいて、陳化させる試みがされたような記録もあります。 このような民営の茶荘を「私人茶庄」と呼びますが、その中には今も名前が残る、「李聯號」、「同昌號」、「宋聘號」、「慶春號」、「同順祥(同興號)」、「守興昌」、「同泰昌」、「車順號」、などがあります。この他にも易武老街には20軒ほどあったということですが、この「沈香老散茶50年代」をつくった茶荘も、その一つになります。
宋聘圓茶 1930年代 内飛(茶葉に埋められた紙)
易武老街の博物館に収蔵されている石碑 「私人茶庄」が衰退したのには、歴史的な背景があります。 1924年〜の内戦、それに続く1938-1945年の日中戦争から太平洋戦争、その後の内戦のつづきにより、茶葉の生産は一時的に衰退します。 1949年に中華人民共和国が成立し、国内の情勢が平穏になり、茶葉の需要も回復し、1952年頃から、いくつかの「私人茶庄」はプーアル茶づくりを再開しました。 しかし1953年から、国による農業や商工業の社会主義改造の改革が始まり、公私共営、国と個人の共同経営が義務付けられます。雲南の茶葉は、国の計画のもと、統一買付、統一販売の商品になります。これによって、「私人茶庄」は、小売りすることは許されても、卸売りができなくなりました。 さらに、1955年から農村の協同組合化がはじまります。1956年末〜1958年、農村は次々と人民公社となります。(人民公社は毛沢東の政策「大躍進」の前後からはじまり、1980年代前半に解体されます。) 六大茶山の茶葉は、人民公社によって統一買い付けされ、計画的に販売されました。茶葉の多くは紅茶と緑茶に加工され、前ソ連、東欧をはじめとした海外に輸出されました。 雲南の茶葉によるプーアル茶作りは、「私人茶庄」から国営工場に引き継がれます。そのときの技術の粋を集め、最高の原料で作られたお茶が、「紅印圓茶」をはじめとした印級のお茶です。それらはすべて香港経由で海外に販売されました。 「印級」のなかで、もっとも早期に作られたとされる「紅印圓茶」にまつわる歴史を、「早期紅印春尖散茶」のページにまとめているので、ご参照ください。 ⇒【早期紅印春尖散茶】 こうして、プーアル茶をつくる「私人茶庄」は消滅してゆきます。 その一部は、国営工場の下請けでプーアル茶作りを続けたり、タイに移住してプーアル茶作りを続けた「私人茶庄」もあったようです。メコン川でつながるタイでは、雲南の茶葉や、農作物の交易が盛んです。 この「沈香老散茶50年代プーアル茶」は、易武山の「私人茶庄」が衰退するちょっと前の、1950年代初期に作られたものです。 現在は、経済の自由化によって民営のメーカーが自由にお茶作りと販売ができるようになり、2001年には、雲南の茶葉の輸出が完全に自由化されています。 しかし、易武老街にはお茶作りは戻りませんでした。かつての茶荘の建物の面影だけが残る、史跡の観光地です。お茶作りはもっと交通の便利のよい場所で再開されています。 ■このお茶の特徴 ![]() 竹で編んだ籠にこの茶葉は入っていました。 外側は麻の袋です。「豊」という文字が入っており、これが茶荘の名前と関係していると思われますが、「豊」という字のつく茶荘は何軒かあったとされているため、特定できません。麻袋に茶葉がいっぱい詰まって約32kgあります。散茶は、この麻袋のまま取引され、各地に運ばれます。 当店には、香港の茶商から入ってきましたが、数年前まではシンガポールかマレーシアの華僑が所有していたものです。 茶葉は枯葉が堆積しているように見えます。 乾燥しきった茶葉は、軽くパリパリになっていて、指でつまんでも崩れるくらいです。見ると、赤い茶葉と黒い茶葉と二色に分かれています。 茶葉を摘み取るときにすでに大きく成長した茶葉とまだ新しい若葉とを混ぜ合わせています。成長した茶葉は熟成によって黒い色に変わり、若葉の茶葉は赤い色に変わります。また、この茶葉の保存されていた竹の籠の中では、真ん中の茶葉ほど熱を持ちやすく、陳化(熟成して変化すること)が早く、黒っぽい色に変化しています。 ■このお茶の試飲 香りは強いですが、口の中に香るもので、そとから香るほどではありません。味そのものは淡く、控えめながらも、透明感と厚みをあわせもつ繊細なものです。このような味を「口の中ですぐ溶ける」と表現されます。 葉底(煎じたあとの茶葉)は、黒々としていて、まさに枯れた状態で、これ以上の熟成が進みようがないくらいに変化している様子です。 1950年代までの易武正山のプーアル茶には、共通した風味があります。製茶した茶荘の技術は違えど、易武山の茶葉と、加工方法、保存方法に共通したところがあるためです。 この3つは、いずれも「沈香老散茶50年代」とおなじく、私人茶庄の手がけたもので、1920年〜1950年代の易武山の老散茶の茶葉です。見かけの形がちがうのは、茶葉の等級や配合が異なるためです。 これらの散茶は、マレーシアやタイなどの華僑の手元にあったものです。2006年9月の広州にて、マレーシアの老舗のプーアル茶専門店のオーナーが持参したものを、試飲する機会を得ました。
味を 言いあらわすのが難しいのですが、いずれも口に優しく、味があるような、ないような、透明感があるのに、それでいて味の層が厚く、あらゆる微妙な風味が感じられる・・・・・つまり「口に解ける」と言われるものです。さまざまな味が認識できるまでに、ちょっと時間がかかります。 葉底(煎じた後の茶葉) 葉底の茶葉の色や質感や香りにも共通したものがあります。 陳化しきっていて黒っぽく、ところどころに赤味のある茶葉が混じります。指でさわると、ゴアゴアした感じです。茶葉には厚みがあり、表面は鮫肌で、ザラザラしています。茶の茎が適度に混ざるのは、保存熟成のときに通気性を良くし、上手に熟成できると考えられているためです。1970年代からのメーカーでの人工的な発酵では、茎の部分の糖分が菌類に栄養を与え、発酵がうまくゆくということも見つけられています。また、お茶の味に甘味を加えます。 これら特徴のある風味や香りは、人工的に添加したり、燻したり、焙煎したりの二次加工では作りにくいものです。念のため、そのようにして作られた茶葉も当店ではサンプルにして、比べるようにしています。 写真の左:熟茶で焙煎されているもの。 写真の右:生茶で焙煎されているもの。 焙煎のお茶には、独特の火の香りがします。また、味には透明感があるかわりに、厚みがなくなっており、やや単調な風味と感じます。それに対して、老散茶の味は、透明感がありながら、複雑で、厚みを感じます。 独特の香りには、香料を添加するというケースも考えられますが、添加した香りというのは、外から香るもので、老散茶のように、口の中から鼻をとおってぬける息から香るものではありません。また、何煎かすると、添加された香りは流れてしまい、薄れますが、老散茶の場合は、何煎してもそれはつづきます。 ■その他 まれに茶葉に金花といわれるカビの一種が見つけられます。ごく少ないので、購入された茶葉にこれが見つかることはないかもしれませんが、これは、プーアル茶を美味しくし、人の体に良性の成分をつくるカビです。(麹カビの一種とされています)。そのものに栄養や旨味がありますので、茶葉といっしょに煎じて飲みます。 また、木の実、小枝、小石、竹の紐、などなど、茶葉に混じっていました。これも少量で、購入された茶葉からは見つかることは少ないでしょうが、古い茶葉であることが裏付けられるようなものなので、価値を落すものではありません。 沈香老散茶50年代プーアル茶 10g 3,600円 25g 8,500円 50g 16,500円 100g 30,000円 航空便送料込みの価格です。 100g単位の価格は申込みフォームを参照してください。 ⇒【申込みフォーム】 茶葉の量のめやすは以下をご参照ください。 ⇒【5gの茶葉でどのくらい飲めるか?】 保存方法については、以下のコーナーをご参照ください。 ⇒【プーアール茶の保存方法】 お客様のご感想 広島県I.Yさま 早速、楽しみにしていた沈香老散茶50年代をいただいているところです。 堆積した落葉のような大きめの茶葉が印象的ですね。 プーアール専用にしている120cc程の紫砂壷に茶葉3g、軽く洗茶の後、1煎目は30秒程でさらっと淹れてみたのですが、比較的浅めの水色に透明感の有る仄かな甘みと独特の香気が大変心地よく、これはかなり後を引きそうな美味しいお茶だな、と感じました。 2煎目からはやや長めに1分。茶葉の形状の所為か、一気に濃く出るタイプのお茶ではないようで 湯に馴染んだ3〜4煎目辺りから本領を発揮してひときわ甘みが強くなり、第一印象そのままの透明感を保ったままそれが長く続く印象です。 しっかりした味わいのお茶を短期集中でガツンといただくのも好きですが、こういった穏やかで上質のお茶を何煎も長く楽しめるのも嬉しいですね。 静岡県K.Mさま 美味しいです。何煎でもつづくこの香りとほのかな甘味。いいお茶に出会えました。 東京都M.Sさま 沈香。すごいですね。茶葉からの香りが、楠香を通り越して、まさにメンソール。いったいどこの茶葉、どういう保存をすればこういう味になるのか不思議なお茶です。ちょっと、これは飲み続けたら、二日酔いの感じに似た感覚に襲われました。ですから、いつも使う茶葉の量より半分くらいで、サクサクいれないといけないのかなとか、ものすごーく、ゆっくり飲むしかないですね。味は、たしかに沈香という表現で、中国系のお香というイメージだそうです。 ⇒【店長にメール】 つぎにこのプーアル茶はいかがですか? 易武古鎮老散茶50年代 ⇒【準備中】 |