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義安棗香73特厚磚茶プーアル茶
yi an zao xiang hou zhuan cha

義安棗香73特厚磚茶プーアル茶
義安棗香73特厚磚茶プーアル茶
義安棗香73特厚磚茶プーアル茶

義安棗香73特厚磚茶プーアル茶 1枚 約230g

製造 : 1973年頃 
茶廠 : 昆明茶廠販売 景谷茶廠製造
茶山 : 景谷茶区
茶樹 : 雲南大葉種 喬木
茶葉 : 5〜8級
工程 : 熟茶(半生熟茶)
重量 : 230〜245
倉庫 : 香港乾倉から台湾常温倉

甘味
渋味
とろみ
酸味
苦味
香り
熟成度
●●●●○ サラリとやさしい甘み
○○○○○
●○○○○ スルスル飲める
●○○○○
○○○○○
●●●●○ 沈香のあとから棗香
●○○○○ 製造・倉庫とも熟成弱め

熟茶が生産され始めた頃のもので、当店でも以前に紹介している、「73厚磚茶」の一種です。
【73白紙特厚磚プーアル茶】

このお茶は、「73厚磚茶」が市場に出だした1973年頃に、香港の「義安茶莊」がそれを大量に仕入れ、独自の包み紙で包みなおしたものです。

その包み紙は、基本的には「73厚磚茶」のデザインを継承していますが、
緑色の帯があって、そこに、「香港義安茶莊自蔵售純滑好茶味」と書かれているのが特徴です。簡単に訳すと、「香港の義安茶莊が保存販売する滑らかで純粋ないい味のお茶」というような意味でしょう。
義安棗香73特厚磚茶プーアル茶
その下には住所も書かれています。
「 147 Des Voeus Rd. W., Hong Kong. Tel: 5-487689」

お茶を販売した義安茶莊の創業者である「姚計氏」について調べると、 「三醉茶网ー姚計存茶」に詳しく書かれていたので、ここに引用します。多少省略したり解説を加えて書きます。
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姚計氏は、1912年に広東省東莞人で生まれ。教育も受けられず、文盲の少年でした。香港に行って「和隆興」という店で見習いをはじめます。( 「和隆興」はおそらく雑貨屋で、中国の南方と北方のものを扱っていました)

1950年代中期に、友人の李潤氏(広州の茶葉店で働いていた)とともに「聯興隆」という茶荘を創業します。当初は「六堡笠装茶」を生産して、シンガポール、マレーシアに輸出しましたが、しばらくして商売が思わしくなくなり、雲南のプーアル茶葉を仕入れ、加工販売を始めました。

その後、1960年代初期に、姚計は独資で「義安茶莊」を創業。
当初は香港の茶商から茶葉を仕入れ、小売店として販売していたようですが、1970年代初めの頃に雲南の茶葉の供給不足をきっかけに、北越茶(ベトナム茶)を輸入しはじめました。
1970年代中頃から、広交会(広東交易会という展示会)に出展していた雲南のメーカーのプーアール茶を仕入れるようになりましたが、卸売りはせず、自前の店舗でのみ小売販売し、相当数を倉庫で寝かせていたようです。1990年代には何百トンのプーアル茶を保存していると言われ、もしそれが本当であれば、香港では最も多い量のストックでした。
その後、1997年から姚計氏は痴呆症を患い、 2000年88歳にてその生涯を終えます。
姚計氏は、プーアール茶を仕入れるときは、5級〜6級の大きめの茶葉で作ったものを選びました。新芽はおいしい緑茶を作れるが、おいしいプーアル茶を作らないと考えていたようです。
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※当店のお客さまからいただいた情報では、義安茶莊は現在も同じ場所に存在し、代替わりして営業は続けているとのことです。

さて、この「香港の義安茶莊が保存販売する滑らかで純粋ないい味のお茶」の中身の 「73厚磚茶」にはいくつもの種類があります。
そのなかで、この「義安茶莊」のパッケージも数種類の「73厚磚茶」があります。このあたりの詳細は、台湾の五行圖書出版の『深邃的七子餅世界』390ページ〜、および同出版社の『茶藝』No.10の磚茶特集20ページ〜あたりが詳しいです。
このたび入手できた「義安棗香73特厚磚茶」は、その名のとおり、「73特厚磚茶」に相当し、そのなかで、「棗香」(ナツメの香り)に特徴のあるものと推測しています。これは、73特厚磚茶の中でも、価値の高いものです。

義安棗香73特厚磚茶プーアル茶
義安棗香73特厚磚茶プーアル茶
義安棗香73特厚磚茶プーアル茶
義安棗香73特厚磚茶プーアル茶
茶葉の様子です。片面には布の跡がついています。
その当時の押し型のせいで、縁がめくれ上がったように盛り上がっている部分があり、鑑定のポイントのひとつです。
茶葉の色が、5色くらいにわかれています。これも1970年代初期の「73厚紙」の茶葉の特徴です。


写真の上のほうの磚茶が寛版といわれる大きく薄いタイプのもので、そのひとつの「7581後期文革磚80年代」です。
【7581後期文革磚80年代】
下がこの 「義安棗香73特厚磚茶」で、小さくて厚いタイプの「窄版」と呼ばれます。厚みは4cm〜4.2cmあります。

義安棗香73特厚磚茶プーアル茶
少し崩してみると、茶葉の隙間が空いていることがわかります。大きな茶葉は、白っぽい色、赤茶けた色、黒っぽい色の茶葉が混在しています。ボロボロになってほとんど原型をとどめていませんが、茶葉の芯や葉脈が形を残しています。

義安棗香73特厚磚茶プーアル茶
年代モノゆえに、茶葉の香りはほとんどありませんが、お湯を注ぐと、香りがよみがえるように出てきます、その香りは、「棗香」というよりはお香のような「沈香」(ジンコウ)に似ています。当店の「沈香老散茶50年代」の香りにも似ているような気もします。
【沈香老散茶50年代】
熟茶ではありますが、お湯を注いでからしばらくして濃い色が一気にドバッと出てくるようなことはありません。ゆっくりにじみ出てくる感じで、多少煎じる時間を長くしても、あまり色の濃さや味が変わらないといった具合です。透明感のある美しい茶湯です。

義安棗香73特厚磚茶プーアル茶
口に含むと、微笑みがこぼれるくらい美味しいお茶です。
はじめにくる「沈香」は一時だけ口にとどまり、そのすぐ後から「棗(ナツメ)」の甘い香りがやさしく広がります。その香りがなじんだ頃に、甘露飴のような甘みがきます。苦味も渋みも感じない透明な味わいで、飲み込むのが惜しいと思うくらいです。

義安棗香73特厚磚茶プーアル茶
葉底(煎じた後の茶葉)です。
真っ黒です。熟茶ではありますが、それでもここまで真っ黒になる茶葉も珍しいです。茶葉の隅々まで熟成が進んでいるということでしょう。

年代モノなので、 包装紙の特徴と、印字の特徴を記しておきます。
包装紙は「厚油紙」が使われています。光沢のある紙です。包装紙の字は辰砂色(朱砂色)です。

義安棗香73特厚磚茶プーアル茶
「磚」字の田の中にはっきりとした跳ねがあります。

義安棗香73特厚磚茶プーアル茶
「シ耳」字の「シ」の一番上の点が大きめです。

義安棗香73特厚磚茶プーアル茶
雲南の雨の点々が傾いています。

また新しい情報があれば、ここに文章を追加してゆきたいと思います。

義安棗香73特厚磚茶プーアル茶 1枚 約230g

茶葉の量のめやすは以下をご参照ください。
【5gのプーアール茶葉でどのくらい飲めるか?】

保存方法については、以下のコーナーをご参照ください。
【プーアール茶の保存方法】

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お客様のご感想

東京都MSさま
甘露という表現が当てはるような味です。ひたすら甘さが目立つお茶で、かといってくどくはなく、かつ渋みや苦みが全くないがないので、するすると 飲み干せてしまいます。そして、口の中にいれて数秒後にやんわりと棗の香りが広がってすーと消えそうになるんですが、なかなか消えない余韻が心地いいで す。それに、入れ続けて水色は確かに薄くはなるのですが、味がしっかりのりつづけるので長く飲めますね。


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