プーアル茶のことならプーアール茶.com
【プーアール茶リストに戻る】

早期7572七子餅プーアール茶
zao qi qi wu qi er qi zi bing-cha

早期7572七子餅茶プーアール茶
早期7572七子餅茶プーアール茶

早期7572七子餅プーアール茶

製造 : 1975〜1983年
茶廠 : 雲南孟海茶廠
茶山 : 雲南徳宏州与思茅地区
茶樹 : 大葉種 喬木
茶葉 : 5〜8級
重量 : 310g〜325g
工程 : 生茶
倉庫 : 香港乾倉16年、香港常温倉8年、台湾常温倉6年

甘味
渋味
とろみ
酸味
苦味
香り
熟成度
●●○○○
●●●○○ 舌にグッとのしかかる
●●○○○
●●●○○
●●●○○
●●○○○ 口に含むと楠香と蘭香
●●●●○ 熟成強くクセあり

15年間も休耕された茶園の、半野生の茶葉が使われた青餅(生茶の七子餅茶)です。 香港の茶商の倉庫でしっかりと熟成されて、個性ある風味に仕上がっています。

7572の「75」は1975年に初めて製造されたことを表わします。
7572の「72」の「7」は、茶葉の等級を、「2」は孟海茶廠(メーカー)を表わします。
この番号を「茶号」と呼びます。「茶号」のついた時代の背景については、「七子小緑印圓茶7542の散茶」のページで、7542七子餅茶の生い立ちとして紹介しておりますので、ご参照ください。
【7542七子餅茶の生い立ち】

「7572」の、1975年〜1983年あたりの初期に製造された、「早期7572七子餅」またの名を「7572青餅」は生茶です。その後に製造された後期7572七子餅は、「渥堆」(ウォードゥイ)発酵した熟茶になります。
孟海茶廠(メーカー)で毎年決まって生産されつづけている「常規茶」と呼ばれるプーアル茶です。春摘み、夏摘み、秋摘みと一年で3回茶葉が摘まれて、それぞれの茶葉でつくられた「7572七子餅茶」が出荷されています。熟茶の「7572」は以下のページをご参照ください。
【黄印7572七子餅茶99年プーアル茶】

早期7572七子餅茶プーアール茶
早期7572七子餅茶プーアール茶
ここで紹介する第一作めの「早期7572七子餅プーアル茶」は、 1972年に第一回の広交会(広東交易会のことで、現在も年に2回ほど輸出用の日用品の展示会をしている)が香港の「顔奇香茶莊」に依頼し、雲南の孟海茶廠にオーダー生産されました。


「顔奇香茶莊」は、現在も香港島の上環に存在する、静かな雰囲気の町のお茶屋さんです。台湾の出版社の五行圓書出版の「プーアール茶藝 7期 50ページ」を参照すると、 1928年に17歳の潮陽人の顔思敬さんが香港に「顔奇香莊」を創業し、当時は茶葉を保存する「錫缶茶道器具」の販売をしていたようです。錫缶は湿気を防ぐことができ、茶葉の保存に適しています。1970年代からお茶の仕事をはじめ、店名に「茶」の字を入れ、「顔奇香茶莊」となりました。

良質の茶葉を原料にすることが条件とされたため、1958年〜の大躍進政策による農業改革と、それに続く文化大革命のために、15年間も休耕していた茶山が選ばれ、その一番最初に摘まれた茶葉が使用されました。

早期7572七子餅茶プーアル茶
半分に割った部分からも、大きな茎の部分や、茶葉が見えます。
茶樹の成長は良く、その葉は、丈夫で質の良い茶葉だったようです。

早期7572七子餅茶プーアル茶
早期7572七子餅プーアル茶
早期7572七子餅茶プーアル茶
葉底(煎じた後の茶葉)から大きな葉が姿を現しました。
表面には、大葉種の老茶特有のザラザラした感じも見られます。
早期7572七子餅茶の茶葉は5級〜8級と大きめ茶葉が使用されています。写真ではわかりにくいですが、茶葉の厚みがあり、触った感じがゴワゴワと硬く、しかも弾力があります。

香港の顔奇香茶莊は、大茶楼(レストラン)や、香港の茶商にこのお茶を販売しました。1985年頃まで、この早期7572七子餅茶は茶行(小売店)から茶行間でひんぱんに転売されました。ここで紹介する「早期7572七子餅プーアル茶」は、香港「馬頭涌道」にある一つ酒楼(レストラン)で見つけられたもので、そこから転々として、台湾中部の「長江藝術茶行」にたどり着き、台湾の茶商が入手したものです。「長江藝術茶行」は、「顔奇香茶莊」とは姉妹関係にある店です。

おそらく初期の倉庫での保管の問題ですが、例えば、七枚組みのおそらく一番下の一枚などは、形が崩れていたり傷んだりするので、現在は茶商には扱いにくい七子餅茶のひとつとされています。

包み紙もボロボロになってはおりますが、本物を識別する一つの方法となるいくつかのポイントがあるので、紹介します。

早期7572七子餅茶プーアル茶
「雲南七子餅茶」の「雲」の「雨」の部分は、テンテンとカンムリのところが右でつながっています。つづいて、「七子餅茶」の 「茶」の右下の点は水滴のような形です。

早期7572七子餅茶プーアル茶
包装紙の真ん中の「八中茶」商標の緑色の「茶」の字は小さくて、手押しの印鑑です。包み紙ごと倉庫で保存されたため、必ずと言っていいほど茶虫に食われた後が包装紙に残っています。不思議と、どの早期7572七子餅プーアール茶を見ても、包装紙の真ん中の「八中茶」商標の周りをドーナツ状に茶虫が穴を空けた跡があります。

早期7572七子餅茶プーアル茶
包装紙の左下の「中」字の「口」が大きい「大口中」と呼ばれるデザインです。

早期7572七子餅茶プーアル茶
裏側にも、同じように虫食いの跡があります。

早期7572七子餅プーアル茶
内飛(茶葉に埋っている紙」の文字は、「細字尖出美術字」と呼ばれる書体です。「孟海茶廠出品」と書かれており、「出品」の 「出」の字の「山」は、上が小さくて下が大きいタイプです。1970年代までのデザインです。

早期7572七子餅プーアール茶
早期7572七子餅プーアール茶
これは同じ早期7572七子餅プーアル茶ですが、包装が異なります。上の薄いほうが今回ご紹介するもので、古いほうの1970年代のもの。下の紙がのもは、後の1979〜1982年に作られたものです。中国の「中」の「口」の部分が小さい文字の「小口中」と呼ばれるデザインです。


早期7572七子餅プーアル茶はすべて、香港に輸入されてすぐに茶商の倉庫に入っており、強く熟成されて、どういうルートで入手したにせよ、しっかりとした発酵の風味となっていることでしょう。まろやかで、バランスが良い味なのですが、グッと舌にのしかかってくるような重みがあります。甘さはひかえめで高級感があります。小豆のような風味と、樟香と梅香が感じられます。
香港の人の好むような、強い熟成の年代モノのプーアル茶に慣れない人にとっては、難しいお茶かもしれません。
【茶商の倉庫が味をつくる】

本文を作成するのに参照した文献です。
独自の解釈や調査をまじえて文章を作成しています。
● 雲南科技出版社『普シ耳茶続』作者:ケ時海氏と耿建興氏
●五行圓書出版社『プーアール茶藝』5期 110ページ

茶葉の量のめやすは以下をご参照ください。
【5gの茶葉でどのくらい飲めるか?】

【出涸らしプーアル茶がうまい!】

保存方法については、以下のコーナーをご参照ください。
【プーアール茶の保存方法】

【店長にメール】


お客様のご感想

東京都MSさま
もともと、良い茶葉を使用したため、お茶じたいに力があります。そのために、もの凄く体が暖まりますね。あと、渋さが目立つような事が書かれていましたが、バランスが良いためかそういう印象は感じられませんでした。といっても、73-7542のような甘さもなかったですけど。ということは、やっぱり渋かったのかな?


つぎにこのプーアル茶はいかがですか?
黄印7572七子餅茶99年
黄印7572七子餅茶99年プーアル茶
【このプーアル茶の詳細】


【プーアール茶リストに戻る】
プーアール茶・プーアル茶の専門通販
当サイトの文章や写真を転用しないでください
Copyright puer-cha.com All rights reserved.