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小黄印圓茶80年代初期の散茶(プーアール茶)

xiao huang yin yuan cha

小黄印圓茶の崩しプーアール茶散茶

小黄印圓茶80年代初期の散茶(プーアール茶)
2006/01/18 終了

製造 : 80年代初期
茶廠 : 孟海茶廠
茶山 : 易武山茶区
茶樹 : 大葉種喬木
茶葉 : 2~6級
工程 : 生茶 (二分熟茶)
倉庫 : 香港乾倉ー台湾常温乾倉

甘味
●●●●○
渋味
●○○○○
とろみ
●●●○○
酸味
●●●●○ サッパリとした後味
苦味
●●○○○
香り
●●●○○ 橙香、梅香、樟香
熟成度
●●●○○○ 倉庫での熟成やや弱め

易武山の春のお茶の華やかな香りと、スッキリとした酸味、サラッとした喉越し。陳年茶葉の使用されたこのお茶は、「小黄印圓茶80年代初期」の餅茶(円盤型の固形)を崩して散茶にしたものです。

1980年代初期にメーカーから出荷され、香港の茶商の倉庫に10年以上保存されて、1995年に台湾の専門にわたり、1997年に崩されて散茶になりました。
運送中の事故で、餅茶の包み紙と円盤型の茶葉の表面に傷がついて、包装紙つきの餅茶としての価値がなくなったのが崩された理由です。
試飲したところ、中身の茶葉にはまったく問題が見当たりませんでした。

「小黄印圓茶」の名前の由来をさかのぼると、1950年代後期につくられた「黄印圓茶」になります。1950年後期は、名作の「紅印」や「藍印」と同期です。「七子黄印大餅70年代プーアル茶」に黄印のことを詳しく説明しています。
+「七子黄印大餅70年代プーアル茶」

■黄印圓茶について
「黄印圓茶」は、餅茶の表や裏、内側にそれぞれ等級の異なる茶葉を配置して一つの餅茶をつくるの手法「配方」の手法が試みられた初めてのプーアル茶です。

その当時の易武山の標高が1500メートルを超える茶園での茶摘作業は、喬木(背の高い木)に、はしごをかけて行われ、背中に2つの籠、前に首掛けの2つの袋 ふところのポケットにもう一つ。茶葉の等級を5つに分けて茶摘をしていたそうです。
ふところのポケットには柔らかい新芽が入れられ「貢茶」をつくるのに使用されていました。(ここでいう「貢茶」は清の時代1911年ごろ製造されなくなりました。後の「貢茶」は複製品です。)
新芽には荷香(蓮の香り)があるとされます。晒青毛茶にまで製茶されてから、散茶のまま保存していました。これはそのまま散茶として販売されました。
新芽と2級茶葉を混ぜたものには蘭香(ラン)と樟香(クスノキ)があるとされます。この茶葉で「黄印圓茶」が作られました。

新芽と2級をメインにして、他の等級の茶葉を組み合わせてつくる「配方」のお茶は、単一の等級や、一芯三葉などの近い等級の茶葉をブレンドした餅茶に比べると、味が安定し、再現可能となり、しかも保存熟成の仕上がりも安定するというメリットがありました
さらに、 晒青毛茶にまで製茶した茶葉を保存しておけば、茶葉の不作の年に備えることができます。

小黄印圓茶の崩しプーアル茶散茶
小黄印圓茶の崩しプーアール茶散茶
茶葉の新芽に細まかい毛がある「芽毫」と呼ばれる部分が混じっています。この特徴を、外包みのラベルの「茶」マークの黄色で表現したということです。

晒青毛茶を倉庫で一定期間寝かせたものを「陳年茶葉」と呼びます。台式といわれる成型方法により、硬い餅茶が作られましたが、「陳年茶葉」は他の生茶にくらべると風味のやさしく甘いものになりました。
「陳年茶葉」を使った製造方法を、他の生茶の製造方法と分けるために、「二分熟茶」と呼ばれました。「中茶」マークの黄色は、熟成した色を表現しているという説もあります。
二分熟茶は、 1970年文革以降の、茶葉に水を撒く「渥堆(オードゥイ)」加工の「熟茶」ではありません。「渥堆」の熟茶とは風味が大きく異なります。「陳年茶葉」は生茶の熟成年数の長いものと同じ風味になるので、当店ではこれを生茶と分類しています。

小黄印圓茶の崩しプーアール茶散茶
小黄印圓茶の「中茶」マークは黄色の字。黄印です。
「黄印七子餅茶」には、「中茶」マークが緑色のもあります。「陳年茶葉」を使用したものを黄色、新しい茶葉のものを緑色という具合に色分けした可能性もあります。

■小黄印圓茶について
「小黄印圓茶」は 「黄印圓茶」の流れを受け継ぎ、1970年代から作られました。この頃「黄印圓茶」の大きさは2種類になり、大きいほうが「大黄印」、小さいほうが「小黄印」と呼ばれています。「大黄印」はおそらく出荷時の1枚の重量が345g程度、「小黄印」は320g程度で、見た目の大きさ(直径)も少し異なります。
「芽毫」が混じっていることと、「陳年茶葉」を餅茶に成型する特徴を受け継いでいます。
大黄印については、以下のページをご参照ください。
+【七子黄印大餅70年代プーアル茶】

小黄印圓茶1970年中期 プーアール餅茶
小黄印圓茶1970年中期 の内飛
小黄印圓茶1970年中期 1枚325g 
包み紙は画仙紙です。「小黄印圓茶」が登場した1970年初期のものです。透けた外包みから中の内飛が見えますが、内飛は緑色の字です。

小黄印圓茶1970年後期 プーアール餅茶
小黄印圓茶1970年後期 1枚305g
包み紙は綿紙です。
1970年後期の「小黄印圓茶」です。このお茶「小黄印圓茶80年代初期の散茶」は、もともとこの紫色のデザインの包み紙のものです。

小黄印圓茶の崩しプーアル茶散茶
葉底(煎じたあとの茶葉)です。8煎めくらい。
大きめの茶葉と小さめの茶葉が混在しているのがわかります。芽の部分は細く丸まっています。

小黄印圓茶プーアル茶
小黄印圓茶プーアル茶
散茶での保存によって、空気にさらされやすいのですが、強い茶気(お茶の香り)があります。口当たり、のどごしともにまろやかですが、軽快な酸味、渋み、苦味があります。とくに酸味には、オレンジのような柑橘系の華やかさがあります。
喉の渇きをいやし、暑さを除去する風味は、夏のお茶としても良いでしょう。

茶葉の量のめやすは以下をご参照ください。
+【5gの茶葉でどのくらい飲めるか?】

保存方法については、以下のコーナーをご参照ください。
+【プーアール茶の保存方法】


■お客様の感想

神奈川県SHさま
すっきりした味でとても飲みやすいお茶でした。じわじわあとからもどってくるような甘味も上品でした。

新潟県AKさま
小豆系の香りとはちょっと違いますが、程よい酸味と苦みがバランスがよく、さっぱり飲めてよかったです。冷やして飲むのもなかなか良いですね。私はたくさん煎れて冷やしてがぶがぶ飲みました。さっぱりしていて、食事時や普段に飲みたい感じです。油っぽいものとかにもかなり合う味なのではないかと思うので、今度試してみたいと思います。このお茶も私のお気に入りです。それに葉底がとてもきれいで感動してしまいました。また、20年くらいの生茶だともう少しピリピリする感じがあるのではないかと思っていたのですが、全くそういった事はなかったです。


つぎにこのプーアル茶はいかがですか?
雪印青餅7532七子餅茶
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+【このプーアル茶の詳細】


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