プーアル茶のことならプーアール茶.com
【プーアール茶リストに戻る】

小黄印圓茶80年代初期の散茶(プーアール茶)
xiao huang yin yuan cha

小黄印圓茶の崩しプーアール茶散茶


小黄印圓茶80年代初期の散茶(プーアール茶)


製造 : 80年代初期
茶廠 : 孟海茶廠
茶山 : 易武茶区
茶樹 : 大葉種喬木
茶葉 : 2〜6級
工程 : 生茶 (二分熟茶ともいわれる)
倉庫 : 香港乾倉ー台湾常温乾倉(1995年〜)

甘味
渋味
とろみ
酸味
苦味
香り
熟成度
●●●●○
●○○○○
●●○○○
●●●●○ サッパリとした後味
●●○○○
●○○○○ 柑橘系
●●○○○ 倉庫での熟成やや弱め

このお茶は「小黄印圓茶80年代初期」の餅茶(円盤型の固形)を崩して散茶にしたものです。1980年代初期にメーカーから出荷された餅茶だったものが、香港の茶商の倉庫に10年以上保存されて、1995年に台湾の専門店にわたり、1997年に崩されて散茶になりました。
運送中の事故で、餅茶の包み紙と円盤型の茶葉の表面に傷がついて、包装紙つきの餅茶としての価値がなくなったのが、崩された理由です。
試飲した印象では、まったく問題が見当たらないので、餅茶の包み紙があるものに比べると、茶葉は安価になりお得です。

「小黄印圓茶」の名前の由来をさかのぼると、
1950年代後期につくられた「黄印圓茶」になります。
この1950年後期は、名作の「紅印」や「藍印」が作られたのと同時期です。
「七子黄印大餅70年代プーアル茶」に黄印のことを詳しく説明しております。
「七子黄印大餅70年代プーアル茶」

小黄印圓茶の崩しプーアール茶散茶
小黄印圓茶の「中茶」マークは黄色の字。黄印です。

「黄印圓茶」は、
孟海茶廠で等級の異なる茶葉をブレンドして一つの餅茶をつくり、製品化した初めてのプーアル茶です。
雲南地方の標高が1500メートルを超える茶園は、この当時はすべて喬木(背の高い木)でした。お茶を摘む作業は、人が木にはしごをかけて登って行われ、背中に2つの籠、前に首掛けの2つの袋 ふところのポケットにもう一つ。茶葉の等級を5つに分けて茶摘をしていたそうです。
ふところのポケットには柔らかい新芽が入れられ「貢茶」をつくるのに使用されていました。(ここでいう「貢茶」は清の時代1911年ごろ製造されなくなりました)
新芽には荷香(蓮の葉)があり、散茶の状態で熟成させられました。これは散茶としてそのまま販売されます。
新芽と中級(2級)の茶葉を混ぜたものには蘭香(ラン)と樟香(クスノキ)があるとされ、この茶葉で「黄印圓茶」が作られます。
等級の異なる茶葉で作られたお茶は、ひとつの等級で作られた他のお茶に比べて、保存環境による味の差が大きくなりにくいという特性があります。

小黄印圓茶の崩しプーアル茶散茶
小黄印圓茶の崩しプーアール茶散茶
茶葉の新芽に細まかい毛がある「芽毫」と呼ばれる部分が混じっています。この特徴を、外包みのラベルの黄色の「茶」マークに表現したということです。

「黄印圓茶」の茶葉は、熱で酸化発酵を止めた緑茶をつくって、そのまま倉庫で一定期間寝かせてから、餅茶に成型されます。 台式といわれる成型の方法により、硬い餅茶が作られましたが、すでに熟成されている茶葉が使用されたので、他の生茶にくらべると風味はやさしく甘いものになりました。
この製造方法を、他の生茶の製造方法と分けるために、「二分熟茶」という言い方がされて、その印に「中茶」マークに、熟したという意味にも取れる黄色が用いられているという説もあります。
逆に、「七子黄印」という名前がついているのに、「中茶」マークが緑色のもあります。茶葉を陳化させたものと、させていないものをと、色分けした可能性もあります。
ここで言う二分熟茶は、 1970年文革以降の、茶葉に水を撒く「渥堆(オードゥイ)」加工の熟茶ではありません。「渥堆」の熟茶とは、実際に風味が大きく異なります。どちらかというと生茶の熟成年数の長いものと同じ風味になるので、当店ではこれを生茶と分類しています。

「小黄印圓茶」は、
「黄印圓茶」の流れを受け継ぎ、1970年代から作られました。この頃「黄印圓茶」の大きさが2種類になり、大きいほうが「大黄印」、小さいほうが「小黄印」と呼ばれています。「大黄印」はおそらく出荷時の1枚の重量が345g程度、「小黄印」は320g程度で、見た目の大きさ(直径)も少し異なります。
「芽毫」が茶葉に混じっているのと、散茶のプーアール茶にした茶葉を餅茶に成型しているという特徴を受け継いでいます。
大黄印については、以下のページをご参照ください。
【七子黄印大餅70年代プーアル茶】

小黄印圓茶1970年中期 プーアール餅茶
小黄印圓茶1970年中期 1枚325g 
包み紙は画仙紙です。
「小黄印圓茶」が登場した1970年初期のものです。

小黄印圓茶1970年中期 の内飛
透けた外包みから中の内飛が見えますが、内飛は緑色の字です。これで正しいのです。

小黄印圓茶1970年後期 プーアール餅茶
小黄印圓茶1970年後期 1枚305g
包み紙は綿紙です。
1970年後期の「小黄印圓茶」です。
今回の小黄印圓茶80年代初期の散茶は、もともとこの紫色のデザインの包み紙のものです。

小黄印圓茶の崩しプーアル茶散茶
葉底(煎じたあとの茶葉)です。8煎めくらい。
大きめの茶葉と小さめの茶葉が混在しているのがわかります。芽の部分は細く丸まっています。

小黄印圓茶プーアル茶
小黄印圓茶プーアル茶
散茶での保存によって、空気にさらされやすい茶葉の面積が大きくなるため、もしかしたら香りはすこし衰えているかもしれないと思いましたが、煎じて飲んでみると、その心配はなく、強い茶気(お茶の香り)を感じました。渋みは控えめで、一煎めからまろやかで、おいしく飲めます。3煎め以降はやさしい甘味がありますが、オレンジやミカンの酸味をおもわせる、柑橘系の香りがそれをひき締めて、サッパリとした印象があります。喉の渇きをいやし、暑さを除去すると言われているので、夏のお茶としても良いかもしれません。

もちろん出涸らしもイケるお茶です。
【出涸らしプーアル茶がうまい!】

茶葉の量のめやすは以下をご参照ください。
【5gの茶葉でどのくらい飲めるか?】

保存方法については、以下のコーナーをご参照ください。
【プーアール茶の保存方法】


お客様の感想

神奈川県SHさま
すっきりした味でとても飲みやすいお茶でした。じわじわあとからもどってくるような甘味も上品でした。

新潟県AKさま
小豆系の香りとはちょっと違いますが、程よい酸味と苦みがバランスがよく、さっぱり飲めてよかったです。冷やして飲むのもなかなか良いですね。私はたくさん煎れて冷やしてがぶがぶ飲みました。さっぱりしていて、食事時や普段に飲みたい感じです。油っぽいものとかにもかなり合う味なのではないかと思うので、今度試してみたいと思います。このお茶も私のお気に入りです。それに葉底がとてもきれいで感動してしまいました。また、20年くらいの生茶だともう少しピリピリする感じがあるのではないかと思っていたのですが、全くそういった事はなかったです。


つぎにこのプーアル茶はいかがですか?
雪印青餅7532七子餅茶
雪印青餅7532七子餅茶
【このプーアル茶の詳細】


【プーアール茶リストに戻る】
プーアール茶・プーアル茶の専門通販

当サイトの文章や写真を転用しないでください
Copyright puer-cha.com All rights reserved.