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中茶牌簡体字鉄餅プーアル茶
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中茶牌簡体字鉄餅プーアル茶
中茶牌簡体字鉄餅プーアル茶
中茶牌簡体字鉄餅プーアル茶

中茶牌簡体字鉄餅プーアル茶 1枚 約330g


製造 : 1974〜1979年
茶廠 : 下関茶廠
茶山 : 下関茶区
茶樹 : 大葉種
茶葉 : 2級〜7級 3〜5級の茶葉が多い
重量 : 330g
工程 : 生茶
倉庫 : 香港乾倉−台湾常温倉

甘味
渋味
とろみ
酸味
苦味
香り
熟成度
●●●○○
●●○○○
●○○○○
●●○○○
●●●○○ 軽い苦味
●●●○○ 梅の香り
●●○○○ 倉庫での熟成やや弱め

中茶牌簡体字鉄餅プーアル茶 1枚 約330g 

このお茶を作った下関茶廠(雲南省大理市のメーカー)は、1941年に「康蔵茶廠」として創業し、1950年に「雲南省下関茶廠」となり、主に緊茶(キノコ型のプーアル茶)と沱茶(お碗型のプーアル茶)の生産をしていました。
下関茶廠は1950年代に初めて餅茶をつくっています。それが「早期藍印鉄餅圓茶」で、当店でも過去に紹介しました。
【早期藍印鉄餅50年代】

■このお茶の茶葉について

1970年代から1980年代末期ごろにかけて、孟海茶廠(雲南省西双版納の老舗メーカー)の餅茶(円盤型のプーアル茶)の生産が追いつかず、納期が大幅に遅れたため、下関茶廠に餅茶の生産が委託されました。
そのため、1970年代から1980年代末期には布を使用した鉄餅が多く作られており、それらには裏面に窪みがあります。
「中茶牌鉄餅」と名のつく餅茶はこの時期から作り始められ、現在も作り続けられています。ちなみに、「中茶牌」とは、1951年からのもので、雲南の茶葉の取引が国の管理下にあった当時の国営の貿易会社「中国茶葉総公司」の登録商標です。現在は茶葉の取引が自由化されているため、メーカーは独自の登録商標でのお茶の販売が可能となり、「中茶牌」のデザインだけが残っています。

裏面に窪みのない早期藍印鉄餅プーアル茶
中茶牌簡体字鉄餅プーアル茶
上: 早期藍印鉄餅50年代 (裏面)
下: 中茶牌簡体字鉄餅プーアル茶 このお茶
1970年代にこの「中茶牌簡体字鉄餅」が作り始められるまでは、裏面にくぼみのない「鉄餅」が下関茶廠の唯一の餅茶でした。「中茶牌鉄餅」は、鉄の押し型を使われてはいますが、茶葉を布で包んでから押し型に入れる技術が採用されているため、布の跡となる窪みや、餅面(餅茶の表面)に布の跡が残っています。

中茶牌簡体字鉄餅プーアル茶
中茶牌簡体字鉄餅プーアル茶
中茶牌簡体字鉄餅プーアル茶
表の面は、裏の窪みが作られた圧力によって、こぶのように盛り上がっています。 裏面の窪みのあるほうには、布のシワの部分の跡形がついています。これらも布を使用したことによる形の特徴です。

中茶牌簡体字鉄餅プーアル茶
比較的湿度の低いめの倉庫に保存されていたため、茶葉の表面はきれいです。茶葉の内部には、かすかに白露とよばれるところがあります。茶葉が湿ったときに成分が浮き出て白くなるものですが、温度と湿度が適切であれば、熟成具合に問題はありません。乾燥した倉庫での保存が長かったせいか、白露が出た頃の倉庫臭はまったくありません。

早期藍印鉄餅圓茶と中茶牌簡体字鉄餅プーアル茶
上: 早期藍印鉄餅圓茶
下: 中茶牌簡体字鉄餅
「早期藍印鉄餅圓茶」は、側面がシャープに削られたようになっていますが、「中茶牌簡体字鉄餅」は、布で包まれてから圧延されていることで、自然な丸みがあります。

中茶牌簡体字鉄餅プーアル茶
崩してみても、やわらかく、手で簡単に崩せます。茶葉のすきまの空き具合からも、布を使用しする製法によって、圧延が弱くなっていることが伺えます。どちらかというと一般的な餅茶に近く、鉄餅の特徴が希薄なのですが、下関茶廠の餅茶=鉄餅というイメージが定着しており、これも鉄餅と呼ばれます。
表面、内側、裏面とも、茶葉の配合は均一です。

このお茶の作られた1974〜1979年の同じ時期には、孟海茶廠ではすでに「配方」のお茶作りが試されています。「配方」とは、餅茶の表、裏、内側に、それぞれ異なる等級の茶葉を配置し、ブレンドすることにより、見かけを綺麗に見せたり、保存熟成を安定させたり、茶葉の収穫によるバラつきを安定させる効果をねらうものです。大躍進政策や文化大革命による農業改革の影響を受けたお茶作りの技術です。
このお茶のメーカー下関茶廠の鉄餅では、「配方」のある製品が1980年代に入ってから出荷されています。 「中茶牌繁体字鉄餅」がそれです。「配方」につけられる「茶号」(製品番号)には「8653」と「8863」があります。
詳しくは「83鉄餅プーアール茶」のページに記します。
【83鉄餅プーアル茶】

■包装紙のデザインについて

中茶牌簡体字鉄餅プーアル茶

上: 中茶牌簡体字鉄餅 このお茶
下: 中茶牌繁体字鉄餅
「中茶牌簡体字鉄餅」は、1974〜1979年に作られています。名前のとおり、 簡体字が包装紙の文字のデザインが採用されており、「中国土産畜産進出口公司・・・」 の部分が簡体字です。
簡体字に対して、 繁体字の文字のデザインが採用されているものがあります。それは、1985年〜1990年に作られた「中茶牌繁体字鉄餅」と呼ばれるものです。

このお茶、 「簡体字版」には、
印刷されている「中国土産・・・・・・・公司」の文字の数が異なるものが3種類あります。今回紹介のは「標準版」といわれるもので、17文字です。
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「中茶牌簡体字鉄餅」は1972年から生産が始まりました。はじめは「九字版」を生産、次に「標準版」を生産し、最後に「十九字版」を生産しました。初期の「九字版」の生産量はこの3種のなかで一番少なく、「標準版」、「十九字版」と生産量が多くなります。
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五行圖書出版有限公司 『深邃的七子世界』 著者:陳智同氏
2005年10月出版 348ページを参照しました。

中茶牌簡体字鉄餅プーアル茶
■標準版 17文字:
「中国土産畜産進出口公司雲南省分公司」
■九字版 9文字:
「雲南省下関茶厂出品」
■十九字版 19文字:
「中国土産畜産進出口公司雲南省茶葉分公司」

中茶牌簡体字鉄餅プーアル茶
「雲南七子餅茶」の「雲」の「雨」の丸で囲んだところが長いです。

中茶牌簡体字鉄餅プーアル茶
「七子餅茶」の 「茶」の右下の点はきれいに三角になっています。

中茶牌簡体字鉄餅プーアル茶
「八中茶」商標の緑色の「茶」の字は手押しの印鑑です。そのため、濃いものや薄いもの、中央からずれているものがあります。

■試飲について

中茶牌簡体字鉄餅プーアル茶
中茶牌簡体字鉄餅プーアル茶
煎じると、栗色に赤味の加わる色がゆっくりと出てきます。
葉底(煎じた後の茶葉)です。 2級〜7級の幅広い等級の茶葉が使用されていますので、小さな茶葉や大きな茶葉が混ざっています。茶葉の色の違いはあまりなく、均一です。

中茶牌簡体字鉄餅プーアル茶
中茶牌簡体字鉄餅プーアル茶
梅子香(梅の香り)と、微かに荷香(ハスの香り)がします。
味のバランスがよいため、ひとくちで美味しいと誰もが感じるようなお茶です。熟成具合も程よくて、濃いめに煎じても渋くなることはありません。
軽い苦味があって、それがかえって高級感を感じさせます。
保存されていた倉庫の環境によって味は大きく変わります。
同じ年代の「中茶牌簡体字鉄餅」であっても、保存環境の違いによる熟成はさまざまですが、このたび仕入れることの出来たものは、当店の考えるちょうど良いレベルの熟成具合だったと思います。

また新しい情報があれば、ここに文章を追加してゆきたいと思います。

茶葉の量のめやすは以下をご参照ください。
【5gのプーアール茶葉でどのくらい飲めるか?】

保存方法については、以下のコーナーをご参照ください。
【プーアール茶の保存方法】

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お客様のご感想

埼玉県K.Tさ
梅香とほのかな甘味がよかったです。いわゆる鉄餅とは違う味ですね。


つぎにこのプーアール茶はいかがでしょうか?
83鉄餅プーアル茶
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