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下関茶磚80年代プーアル茶

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下関茶磚80年代プーアル茶

下関茶磚80年代プーアル茶 1枚 約240g
2012/09/13 終了

製造 : 80年代中期
茶廠 : 下関茶廠
茶山 : 臨滄地区
茶樹 : 雲南大葉種 喬木
茶葉 : 1級~4級 2級茶葉が多い
工程 : 熟茶
重量 : 約240g 5g程度の誤差あり
倉庫 : 香港乾倉ー台湾常温乾倉

甘味
●●●●● 透明な甘味
渋味
●●○○○
とろみ
●●○○○
酸味
●●○○○ 生茶のよう
苦味
●●○○○
香り
●●●○○ 花蜜香、梅香、棗香、倉味
熟成度
●●●○○ メーカ熟成弱め、保存熟成適度

新芽を含む小さな茶葉でしっかり押し固められた茶葉。
軽やかで透明な味わい。甘い香りのする上品な熟茶です。
1980年代の香港倉庫熟成で、老味があります。

下関の「蒼山泉水」の甘い清らかな水と、「下関風」といわれる四季を通して吹く風が、この良質な茶葉を育てています。

鉄の押し型により、強い圧延がかけられています。
下関茶廠が1950年代初期に最初の鉄の押し型による固形茶を作っています。
+【早期藍印鉄餅50年代】

熟茶は1975年頃から下関茶廠で量産がはじまりますが、四角いレンガ型の磚茶にされることが多く、このお茶「下関茶磚80年代」も熟茶の磚茶として誕生します。

下関茶磚80年代プーアル茶
下関茶磚80年代プーアル茶
下関茶磚80年代プーアル茶
磚茶の表面にボツボツと突起が鮮明に残っているのは、鉄の型でつくられた特徴を現しています。小さめの茶葉は、強い圧力で押し固められると、空気を通し難く、その状態で長期保存されると、他の磚茶とは異なる風味をもつことになります。

下関茶廠の「鉄餅」(円盤型の固形茶)は、独特の風味に人気があります。生茶の鉄餅が、ワイルドな風味のある「陽」とされ、それに対して、熟茶の下関茶磚は、繊細でやさしい味の「陰」とされています。

下関茶磚80年代プーアル茶
下関茶磚80年代プーアル茶
表面の茶葉は細い芽が使用され、きめが細かく美しい仕上がりです。
空気を通しにくいので、香港や広東の茶商の倉庫のように、湿度の高い環境での保存熟成が難しいタイプです。 茶葉に湿気が多くなりすぎると、不良発酵します。どちらかというとこのタイプは乾燥した環境のほうが向いています。

下関茶磚80年代プーアル茶
写真の上は「7581雷射磚茶88年」。
写真の下は「下関茶磚80年代」。
小さめの茶葉で強く押し固められているために、同じ重量の茶葉ですが、下関茶廠の磚茶は小さくなっています。


下関茶磚80年代プーアル茶
カチカチで手で崩せるようなものではありませんので、崩すときには千枚通しを使います。茶葉の層に斜めに刺して、テコの要領で起こすようにすると、ポロッとかたまりがはがれます。茶葉の固まりはなるべく小さくして煎じるとよいでしょう。大きなかたまりのまま煎じると、色の出がわるくなります。また、他の茶葉よりも少なめにしてください。少なくても重量があるので、茶葉の量は多いのです。

包装紙は、 手漉きの白竹皮紙が使われています。 1980年代のものであることを表します。 後期(90年代)の下関茶磚は包装紙が模造紙になります。
印刷字には二種類あります

下関茶磚80年代プーアル茶
下関茶磚80年代プーアル茶
包み紙の中央あたりに「浄含量250克」と印刷されています。
包み紙を含めて、総重量が250gあるということです。これは第一批と呼ばれるもので、つまり「下関茶磚」第一作目として市場に流通したものです。小さめの茶葉が多いのが特徴で、香りがよく、口あたりがなめらかと評価されています。第二批以降、つまり第二作目以降は、「浄重250克」と印刷されています。正味の重量が250gという意味です。

当店で入手した「下関茶磚80年代」は、2001年に台湾の長楽茶行から確保されたもので、その後も台湾の茶商に保存されていたものです。2005年3月に上海に移りました。その後は、上海の当店の棚に保存しています。

下関茶磚80年代プーアル茶
下関茶磚80年代プーアル茶
茶葉は、カチカチに固まっていて、湯をそそいでもすぐには開きません。この写真は、ためしに小さな塊りの茶葉に湯をそそいで、色の出方をみました。ごくゆっくりと赤味の強い色が茶葉からにじみ出る様子がわかります。3煎めくらいから、茶葉が開くと、色の出るのは少し早くなるので注意します。

下関茶磚80年代プーアル茶
下関茶磚80年代プーアル茶
葉底(煎じた後の茶葉)は、もともと小さな茶葉なので、形がはっきりとしませんが、さらに強く押し固められることで、茶がまるく包まった状態で開きにくくなっています。手もみによって加工された若葉が混じっています。茎の部分もパラパラと混じっていますが、これは甘味を出します。色は熟茶らしく赤黒い感じです。

下関茶磚80年代プーアル茶
下関茶磚80年代プーアル茶
一煎、二煎めくらいまで、倉庫熟成独特の老味があります。
煎を重ねるほどに透明で甘くまろやかになり、口に残るやさしい渋みと酸味が軽快で、かすかに甘い香りが上品です。熟茶の特有のクセや、発酵臭による土臭さは一煎めからしてありません。生茶の年代モノにも似たこの上品な味わいは、おもてなしのお茶としても良いでしょう。

下関茶磚80年代プーアル茶
紅茶にも似た軽快な風味は、ミルクティーにもピッタリです。是非お試しください。

茶葉の量のめやすは以下をご参照ください。
+【5gの茶葉でどのくらい飲めるか?】

保存方法については、以下のコーナーをご参照ください。
+【プーアール茶の保存方法】


お客様からの感想

東京都H.Kさま
下関茶磚80年代は熟茶なのだけど、良く熟成された生茶のような 落ち着きがあり、ほのかな香りも好きです。

大阪府S.Mさま
ほんとうに上品な味で、なにも言われなければ、熟茶のプーアル茶とは思わないかもしれませんね。手元におなじような四角い形の熟茶(日本のお店で見つけたもの)があるのですが、ぜんぜん違う味でした。

東京都MSさま
下関というと、生茶のガツンとしてた味の印象を持っていたので、熟茶もどうかな~と思ったいたら、あら、飲みやすいし、美味しいですね。最初に口に含むと、あれ、陳年の生茶に近いかなという風味で、のどを通り過ぎる頃にはあ~やっぱり熟茶だと感じて面白かったです。

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