| 同興號後期圓茶70年代プーアル茶 tong xing hao hou qi yuan cha
同興號後期圓茶70年代 プーアル餅茶 25g 3,800円 80g 11,000円 1枚 45,000円 約370g 航空便送料込みの価格です ⇒【申込みフォーム】 製造 : 1970年中ごろ 茶荘 : 易武同興茶荘 茶山 : 易武山 茶樹 : 大葉種喬木 茶葉 : 3級 工程 : 生茶 倉庫 : 香港乾倉ー台湾常温乾倉ー広州常温乾倉
易武山の1970年代の茶葉でつくられた老茶です。 熟成がすすんで、枯れた風味があります。 1950年代から衰退した民営の茶荘の味が蘇ります。 台湾の個人収集家の倉庫で長年寝かされていたものが、広東の専門業者の手にわたり、そこの倉庫でまた数年寝かされて、上海に届きました。
台湾の壺中天地雑誌社出版の「普シ耳茶」によると、同興號の茶荘、「易武同興茶荘」は「同順祥号」という名で1733年に易武山の茶荘があつまる易武老街に創設されました。同興號というお茶は、1920年〜1930年ごろに作り方が確立されたようです。この頃の「同興號圓茶」の竹の皮の包みが残っている七子餅茶には骨董価値があり、今や博物館に収められるほどの品です。現在市場に流通するものは、ほとんどが一枚モノで、年数がかなり経つので、保存状態の良し悪しの問題があり、鑑定の難しいお茶のひとつです。
易武老街のかつて同興茶荘のあった場所には、「同興號跡地」と看板がありますが、小さな雑貨屋さんをしている茶農家の家になっています。 現在の易武同興茶荘については、専門家に聞いても詳しくはわかりませんが、雲南の易武にはなく、隣国のタイで、雲南から分家した茶荘がひっそりとプーアール茶かもしくは地元のお茶を作っているという話があります。(雲南とタイはメコン川でつながっており、メコン川は当時のプーアル茶の輸送ルートのひとつです) 1948年中華人民共和国成立後、1950年代前後から、農業や商工業の社会主義改革による国営化がはじまり、小さな民営の茶荘のお茶作りは、国営の茶廠に引き継がれました。易武老街にあった私営の茶荘は自由に商売ができなくなり、ある茶荘は廃業し、ある茶荘は国営工場に技術が移管されるまでの間、下請けとしてひっそりとプーアル茶を作り続けました。 さらに文化大革命(1966年〜1977年)のときには、中国伝統文化が否定され、昔ながらのお茶作りをしていた小さな茶荘は、廃業に追い込まれました 。 同興茶荘が、いつ頃まで易武山で仕事をしていたか、はっきりとしません。 もしもタイに移動したという話が本当であれば、1950年〜1970年の間に、技術を継承するために国を出たと推測できます。
・・・そうすると、この同興號後期圓茶70年代は、年代からすると、タイで作られたかもしれません。雲南の易武山の茶葉を、メコン川の船に乗せて、タイに運び、そこで製造してから、さらに川を下って、ベトナムから海に出て、香港に輸出というルートもあります。 易武山の近くに流れるメコン川の支流の南斑江 この当時、香港の茶商の「南天公司」が、雲南でのお茶作りが自由にできないために、同じようにしてタイで作っていた記録があります。そのほか、いくつかの茶荘も同じようにタイでプーアル茶作りをしていた記録もあります。 ⇒【南天公司/天字沱茶90年代初期】 現在も同興號のブランドのお茶がプーアル茶の専門店では販売されています。1990年代からは、お茶の取引が自由化され、民営のメーカーも自由にお茶作りができるようになりました。香港の茶商が監修して、雲南の小さなメーカーに過去の復刻版を作らせた製品が多くあります。 しかし、このタイに移った「同興號」がその後もお茶作りをしているという情報は入ってきません。 易武同興茶荘のように古い歴史があり、1950年代の国営化によって消滅した小さな民営の茶荘を「私人茶庄」 と呼びます。茶荘の名前に「○○号」というのが多く、それがそのままお茶の名前にもなっているので、この頃のプーアール茶は「号級」(号クラス)のお茶として、市場では最高値がつきます。「私人茶庄」 の歴史については、「沈香老散茶50年代プーアル茶」のページにて触れていますのでそちらもご参照ください。 ⇒【沈香老散茶50年代プーアル茶】
大葉喬木(背の高い木)のおよそ3級茶葉は、しっかりした形があります。 この餅茶には、「餅配」と呼ばれる、餅茶の表面と裏面に等級の異なる茶葉を配置する技術が使われていませんので、表と裏の茶葉の様子には差がありません。実際のところ、表面のほうがやや大きめの茶葉が多く見えますが、これは、バラバラの茶葉を集めて餅茶にするときに、自然と上のほうに大きめの茶葉がくることによると思われます。 30年もの熟成期間と、保存熟成による変化で、かんたんに手で崩すことができます。 茶葉の香りは、がかすかに木の皮や穀物のような落ち着いた香りが残るのみです。
煎じると、赤みがある栗色が3〜4煎までつづきます。 煎を重ねるうちに、乾燥して縮みきった茶葉はゆっくりと開いて、何煎もじわりと色が出てきます。5煎めくらいからは、強い甘みと、口の中だけに広がるお香のような香りが際立ちます。 白檀とか、八角とか、沈香とか、お寺に漂うような落ち着いた香りです。 味には厚みがあり、茶葉というのではなく小豆とか大豆とか穀物の類から抽出されたような感じさえします。おとなしくおっとりとした味わいに、キリッとした酸味や、口にスースーとする爽快感。お香のように鼻に抜ける繊細な香りが漂います。 お腹の底が温まってホッコリする感覚も、こころなしか他のお茶よりも強く感じます。 もしも、これを生茶ではなく熟茶といって出されても疑わないほどに味に丸みがあるのは、もしかしたら、茶山から採取した茶葉に霧吹きをして運んだ、昔の茶荘時代の運搬方法が引き継がれていたせいかもしれません。それについては、以下のページをご参照ください。 ⇒【プーアル茶の生い立ち】 美味しく淹れるコツがあります。 長年の熟成によって、味はまろやかで、甘味も強いため、つい一煎めから濃く淹れてしまいがちですが、それではこのお茶の繊細な美味しさを楽しめません。
茶葉は、表面に味が浮き出ています。それを、例えば昆布や鰹の一番だしをとるように、さっと湯で流すように淹れ、色が薄いかな?と思うくらいのところで、一煎め、二煎めを味わってください。
あくまでも色はうすく、明るい栗色くらいのところで、すぐに杯に注ぎきります。湯を注いでから、杯に注ぐまでの手返しをすばやくしなければなりません。 このようにした同興號後期圓茶70年代の一番だしには、爽やかな春の日を思わせるような風味が楽しめます。もしも間違って濃くなった場合は、お湯を足して薄めてください。 三煎めくらいから、徐々に時間をとり、茶葉の内側からの風味を出すようにしてください。煎じるごとの風味の変化も楽しめます。 葉底(煎じた後の茶葉)です。 茶葉がひとつひとつきれいによじれています。職人の手で「揉捻」されているようです。ところどころにある橙色の茶葉は、若葉だったと思われます。茶葉の他に、茎の部分も多く交じりますが、これが甘みを強くしています。 「一芽二葉」と呼ばれる、二つの茶葉が茎でつながっているものが多く見られ、意図的に茎の部分を混ぜたということが推測できます。茎の部分は、長期保存をする際に、固形の茶葉の通気をよくし、味をダメにするカビの発生や成分の変化を防ぎます。 白い綿のようなものは、茶虫の繭(マユ)です。 茶虫は、茶商の倉庫にあったときに活動していたもので、現在は茶葉には居ません(羽化して飛んでいったと思います)。 茶虫の活動の跡には一枚一枚に差がありますが、品質を落とすものではありませんので、あらかじめご了承ください。 ⇒【茶虫の跡のあるプーアール茶】
この写真は、同興號を崩したときに茶葉の層にそってふたつに割ったものです。茶葉の内側に別の茶葉が仕込まれていたり、カビなどがないことがわかります。熟成はまんべんなく進んでいて、内側と外側の茶葉に風味の差はほとんどありません。
内飛(茶葉に埋め込まれた紙) ------------------------------------ 「当店は、悠久の歴史を持ち、正山(易武山)の専門茶荘です。丹念に選びぬかれた茶葉からつくる品質は、世界各国にも名声があります。ご申込みを心よりお待ちしております。この内飛に記します。 同興號監製」 ------------------------------------ 内飛はコレクション価値もあるので、周りの茶葉ごと取り出して、ガラス瓶に入れて保存しています。
手押しの印鑑です。かすれたり、ボケたりして見えます。ひとつひとつインクの濃さやノリがちがいますが、そういったものとご理解ください。 ![]() 夏にはアイスで飲むのも美味しいお茶です。 濃いめに淹れたのに、氷をたくさん入れて薄めてください。 出涸らしを温めておしるこプーアール茶にしてもいいです。 ⇒ 【出涸らしプーアル茶がうまい!】 いろいろお試しになってみてください。 同興號後期圓茶70年代 プーアル餅茶 25g 3,800円 80g 11,000円 1枚 45,000円 約370g 航空便送料込みの価格です ⇒【申込みフォーム】 量の目安にしてください。 ⇒【5gの茶葉でどのくらい飲めるか?】 お客さまの感想 北海道I.Kさま 穀物系の香りで、深みのある味です。五、六煎後はじわりと甘みが にじんできました。生茶らしい酸味も軽くあって、それが深みの元 でしょうか。軽い苦みもありますが嫌な感じではありません。渋みは ほとんど無いですね。飲んでいると体が温かくなり、汗も出てきました。 大きな茶葉で茎の部分も多く、味からも熟成された易武山の茶葉の感じが 良く出ているのでは、と初心者ながら思いました。とろみも多いのですが、 7〜8煎ののち穀物系ポクポク感が無くなり、透明な甘みが残ります。 この種のお茶で定番と言いたいお茶ですね。 愛知県K.Kさま 淹れるのに慣れが必要です。最初淹れた時に茶葉を入れすぎて濃くなりすぎ、 このお茶の上品さが消えてしまいました。しかし、こつをつかんだ後はこのお茶の香り、“滑”、“順”の すばらしさに感動しました。非常にデリケートで上品なお茶だと思います。まだ40年も経っていないお茶ですが 50年オーバー物に匹敵するのではないでしょうか。 神奈川県 S.Eさま 10煎くらいして色が薄くなってきても香り味も衰えません。香りも味も煎じるほどに軽やかになって、花のような香りを感じます。ほんとうに美味しいお茶だと思います。実はまだ半分ほどあるのですが、売り切れないかと気になって仕方なく、リピートさせていただきます。 新潟県 AKさま 本当に美味しく、時間が経つのも忘れてずっと飲んでしまいました。どこか花のようでお香のような香りが煎の最初のほうではして、これがまた自然で良いですね。煎が進むに従って、優しくほっこりした感じや小豆のような香りが少し強くなってきて、甘くなってきて・・・それに飲んだ後の口の中に来る戻り香がとても良くて、花のようで上品なお香のような香りで・・・この戻り香は私が愛飲している7542の30年物にもあるので、保存の場所や作られた時期が違うのに、味も違うのに、この共通な良い香りに、ちょっと驚きました。今回の大発見です。でも同興號のほうが、より柔らかく、優しく、味の柔らかさとマッチしているような気がしました。 久しぶりに同興號後期圓茶70年代プーアル茶を飲みました。やっぱり相変わ らず癒される香りで、秋の夜長を楽しんでしまいました。お香?のような気品のある高貴な香りと言いましょうか、ほんとうに落ち着くのです。濃い目にたく さん煎れて、冷茶にもしました。濃いめだとちょっと見た目がお醤油のようですが・・・熱くても冷たくても舌にまろやかにまとわりついて、甘く、本当に美 味しいと思います。改めてこのお茶が大好きだと思いました。 東京都MSさま おいしくいただきました。 詳しい人にいわせると、この年代の同興號はほとんど資料が残ってないせいか、怪しいですよといわれましたが、試飲してみますと、同興號らしい味わいかな ということでした。まぁ、自分はこれ以外飲んだ事がないので、よくわかりませんが。 お茶は、30年にしては、茶葉が思っていたよりもろく、これは、最初の保存状態(茶虫をつかせるときかな)が悪かったのではないかということでした。しかし、後半の保存状態が良かったおかげで、カビ臭や土臭さが全くなく飲みやすいお茶になっていました。長時間茶壷にいれた状態でも苦くもなくすっきりと 飲める事ができました。 改めて同興號を飲みましたら、最初の煎は雑味が出ましたが、すっきりとした甘さで飲みやすいお茶だな〜と実感。なおかつ、飲んだ後すぐに香りが鼻に抜け るのですけど、本当にお香の香りで、茶仲間に言わせるとインド系のお香の香りということでした。 つぎにこのお茶はいかがですか? ![]() 沈香老散茶50年代プーアル茶 ⇒【このプーアル茶の詳細】 |