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【オリジナルのお茶の記録】


紫・むらさき秋天紅茶2011年 その4

murasaki qiu tian hong cha

巴達古樹紅餅紅茶

■圧延
次の日の朝は晴れました。
ほんの2時間ほどで二度干し完了。
茶葉をつまむ指の力を加減しないとパリッと折れてしまうほどカラカラになりました。

しかし、その後またすぐに雲が厚くなってきて、午後は細く冷たい針のような雨が降ってきました。

紫・むらさき秋天紅茶2011年

紫・むらさき秋天紅茶2011年

紫・むらさき秋天紅茶2011年

紫・むらさき秋天紅茶2011年

巴達山は雨の多いところです。それなりに湿度も高いです。
滞在中に湿度計をこまめに見ていたのですが、カラッと晴れても65度。曇ったり雨が降るとすぐに75度くらいになります。

このまま山に毛茶を置いておくと湿気てしまいます。すぐに下ろして孟海のメーカーに持ち込んで圧餅してもらうことにしました。

巴達山の海抜1800メートル付近の山を出る時の気温は14度。
孟海鎮の海抜1200メートルのメーカーに着いたら気温は19度。
しかも孟海は晴れていて、雲はずっと後ろの山にかかっています。
ここまでちがうと、ひとつの土地にふたつの気候があると言えます。
実際に、つくられている作物も、住んでいる民族も異なります。

紫・むらさき秋天紅茶2011年

紫・むらさき秋天紅茶2011年

圧餅は2010年の『巴達古樹紅餅2010年紅茶』と同じやり方です。
成形のために茶葉をいったんやわらかくする高温の蒸気と、乾燥室での熱風とが、最終的な火入れとなって風味を固定します。つまり、圧延が仕上がるまでこの紅茶の風味はよくわからないのです。

紫・むらさき秋天紅茶2011年

紫・むらさき秋天紅茶2011年

紫・むらさき秋天紅茶2011年

紫・むらさき秋天紅茶2011年

紫・むらさき秋天紅茶2011年

紫・むらさき秋天紅茶2011年

紫・むらさき秋天紅茶2011年

■品茶
『巴達古樹紅餅2010年紅茶』ができたすぐのときに、「こんなものかな?」と思いました。ところが3ヵ月も経った頃から風味がしっかりしてきて、半年も過ぎた頃にはお客様からの評価もぐんと良くなってきました。
さらに1年後には、圧延していない毛茶と比べると風味に大きな差が生じていることがわかりました。この作り方による本来の風味が現れるのは、数カ月かかるということになります。
【巴達古樹紅餅2010年紅茶 その5】

この経験があるので、現時点での品茶はあまり役に立つ情報にはなりません。風味の仕上がり具合は、これから数カ月後に行う「熟成レポート」や「お客様の感想」で明らかになってゆくと思います。
しかし茶葉の見た目の違いは今すぐにでもわかります。

紫・むらさき秋天紅茶2011年
左: 巴達古樹紅餅2010年紅茶
右: 紫・むらさき秋天紅茶2011年

『巴達古樹紅餅2010年紅茶』(左)は、熟成期間が1年過ぎてより深い色になっていますが、新芽にあたる白っぽい茶葉が少ないのがわかります。これはかんばつのために茶葉がゆっくり育って小さいためです。小さく育って濃厚な成分を湛えています。茶の原種に近い雲南大葉種はもともと産毛が少なく、新芽が白っぽくならない特徴があります。

雨の多かった2011年秋の茶葉(右)は、ゴールドチップやシルバーチップと呼ばれる薄い色の新芽や若葉がやや多く混じります。これは水分が比較的多くて育ちの良かった茶葉です。おおらかでやさしい風味になります。

ほんとうは春の茶葉のくすんだ色のほうが質的には上等なのですが、おそらく他の産地の高級品に、明るい色の茶葉が上等という見方があって、そういうふうに見えてしまうのでしょう。

紫・むらさき秋天紅茶2011年

生茶のプーアール茶にも言えることですが、ぱっと見て全体が明るいのよりも、全体が黒っぽい色をしているほうが上等です。

このお茶『紫・むらさき秋天紅茶2011年』の色は、春の旬と比べると明るい色ですが、他の雲南紅茶に比べるとかなり濃いほうです。
森の古茶樹の秋の旬の色です。

紫・むらさき秋天紅茶2011年
左: 巴達古樹紅餅2010年紅茶
右: 紫・むらさき秋天紅茶2011年

茶湯の色を比べた場合、このお茶『紫・むらさき秋天紅茶2011年』のほうが赤味が強く出ます。これはまさに軽発酵をしっかりさせた結果です 。

巴達山では後日曇り空のために製茶がうまくゆかなくなり、夜がさらに冷え込んで古茶樹の発芽は止まりました。
結局このお茶をつくった日が2011年の最終日でした。冬支度のために茶葉に集まった栄養の豊富さは、飲んだ後に背中にじわっと汗をかく感覚でわかると思います。

紫・むらさき秋天紅茶2011年

ところで、このお茶を「紫・むらさき」と名付けたのは、秋の古茶樹の森に紫色の花が美しかったからです。巴達山の秋の太陽光線もなんとなく紫色でした。 森に漂う茶の花の香りも紫色を連想させました。製茶場に村人がふらふら寄ってくるのもその香りに惹かれてのことです。
ブログにも書いています。
+【紫・むらさき/茶想】
熟成によって、さらに深い秋のイメージに近づいてゆけばよいと思います。

紫・むらさき秋天紅茶2011年

紫・むらさき秋天紅茶2011年

1枚385g。ダイ族手工芸の竹の皮の箱入り。
7枚組1筒は竹皮包み。
そのまま長期保存熟成していただけます。

保存は、常温の室内で他の臭いの影響を受けない乾燥したところに置いてください。臭いのないビニール袋で竹皮の箱ごと包んでもよいです。乾燥にこだわるなら、お菓子や乾物についている乾燥材をいっしょに入れていただくとよいでしょう。
日光は避けて暗いところに置くてください。

手元に到着してからしばらくは風味が落ち着かないことがあるので、中身を確認した後で、1週間くらいは包みのままでそっとしておくとよいでしょう。

■その5 熟成(つづき)
【紫・むらさき秋天紅茶2011年 その5】


紫・むらさき秋天紅茶2011年 1枚 380g


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