漫撒生態紅餅2015年　その１，

man sa sheng tai hong bing cha

漫撒生態紅餅2015年

その1　早春　＜
その2　製茶

■概要
製造　：　2015年4月20日（3月9日茶摘み）
茶葉　：　雲南省西双版納州孟臘県漫撒山丁家老寨生態茶樹
茶廠　：　漫撒山工房
工程　：　紅茶
形状　：　餅茶180gサイズ
保存　：　西双版納―上海　紙包＋竹皮
数量　：　26枚

漫撒生態紅餅2015年

■オリジナルのお茶
2015年の春のお茶です。
当店のオリジナル品です。
+【当店オリジナルのお茶について】

■紅茶
天日干しで仕上げる製法の紅茶です。
プーアール茶のように圧延して餅茶にしました。
2015年の早春の初摘み。
１日摘み＋翌日１日仕上げのお茶です。
出品数は26枚。（26枚✕180g＝4680g）

漫撒生態紅餅2015年

■早春
西双版納からミャンマー・ラオス・タイ北部にかけて、この一帯の11月から３月中頃までは冬の乾季です。冬といっても暖かくて春のようですが、雨の降らない日が続くために空気は乾燥しています。山は緑を保ったまま眠ったようになります。
乾季は山に生きる農家の焼畑の季節でもあります。農地の開拓や整備のために、乾いた草木を焼く煙が山のあちこちに上がります。
また、植物の種子が空に舞う季節でもあります。
これらのためにこの一帯の冬は広い範囲で空気が霞みます。

漫撒生態紅餅2015年

冬から春になり、ひと雨降るたびに空気は澄んでゆきます。
山の緑は眠りから覚めて大きく呼吸をしだします。
ひと雨降るたびに茶葉は成長して、春から夏の太陽を浴びる葉へと成分構成を変えてゆきます。
まだ雨の降らないうち、冬の眠りから覚めた新芽・若葉が雨を受けて大きく呼吸をはじめないうち。
静かな呼吸で眠りから覚める、その限られた期間が「早春」です。
毎年、天気の都合により期間は異なりますが、長くても10日間あるかないか。今年は茶山によっては3日間ほどでした。
少し雨が降るようになってから本格的な春が訪れます。
ひと雨ごとにお茶の味が変わってゆきます。ひと雨を「一水」、ふた雨を「二水」と数えます。
南の風が暖かい空気を運んできて、白い雲が高く昇りだす4月中頃までが春です。
春のお茶の味はひと雨ごとに変化します。茶山によっては一水・二水のグレードを分けることもあります。
雨の降らない早春の味。
2015年3月9日の茶摘みで確かめます。

漫撒生態紅餅2015年

■生態茶
丁家老寨の「生態茶」は自然栽培（無農薬・無肥料）の小茶樹のことです。小茶樹とは、村の先祖が種子や苗を植えたことのはっきりしている茶樹で、樹齢は数十年から100年程度のものです。農地には小茶樹の他に、いつの時代からそこにあるのか誰も覚えていない古茶樹もところどころにあります。樹齢はこの地域のお茶づくりの歴史から推定して少なくとも200年以上。古いものは800年以上と言われています。
古茶樹だけを選んだお茶づくりは、過去に『丁家老寨青餅2012年』や『漫撒古樹青餅2013年』で試しています。
+【丁家老寨青餅2012年】
+【漫撒古樹青餅2013年】
一般的に古茶樹は新芽・若葉の出てくる時期が遅いです。小茶樹は早い時期から新芽・若葉を出します。
早春の純度を高めるには、自ずと小茶樹を中心に茶樹を選ぶことになります。

漫撒生態紅餅2015年