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刮風生態青餅2018年

gua feng sheng tai qing bing cha

刮風生態青餅2018年

■概要
采茶 : 2018年4月8日
茶葉 : 西双版納州孟臘県漫撒山刮風寨小樹
茶廠 : 店長と茶友たち
圧餅 : 2018年4月26日
工程 : 生茶
形状 : 餅茶180gサイズ
保存 : 西双版納 紙包+密封
数量 : 23枚
出品 : 2018年7月頃

■オリジナルのお茶
2018年の春のお茶です。
当店のオリジナル品です。
+【当店オリジナルのお茶について】

刮風生態青餅2018年

■刮風寨
刮風寨は西双版納旧六大茶山のひとつ漫撒山に属します。
山深く孤立したような土地にある村で、周囲の山々がすべて国有林として管理されているので、生体環境は西双版納でも群を抜く良さです。
写真ページ。
+【刮風寨古茶樹 写真】

■小樹(生態茶)
小樹は樹齢30年から70年ほどのもので、村に近い中国からラオスにかけての山に植えられています。種子は刮風寨の古茶樹のある「茶王樹」や「茶坪」から採取された原生種です。

刮風生態青餅2018年

栽培方法は農家によって異なりますが、当店の選んだ小樹は剪定をしないで枝を自由に伸ばしています。樹高3メートル以上に成長しているのもあります。基本的に枝がまっすぐ上に高く伸びるほど根が深いので、お茶の味わいも深く、古茶樹に似た風味になります。近年の古茶樹の中には茶葉をたくさん収穫するために頻繁に剪定を行い枝の分岐を増やして、むしろ古茶樹らしい味わいを失っているケースもあるので、剪定をしない小樹を選択肢に入れました。
この小樹の茶地は鍬入れせずに年に2回ほど草刈りをしています。管理はそれだけです。もちろん無農薬・無肥料です。
また、山の峰にある森林に近く、東向きの斜面にあるため、太陽光線を浴びるのは半日程度になり、スッキリした甘いお茶に育っています。
このように自然栽培されているのを「生態茶」と呼ぶことが多いので、名前は「小樹」ではなく「生態」としました。

刮風生態青餅2018年

刮風生態青餅2018年

■采茶
2018年4月8日に茶摘みをしています。
一天一采、その一日の暦のめぐり、天気、茶葉の成長が、お茶の味に色濃く反映されます。
2018年の春節は2月16日で、農暦ではちょっと遅めに春が巡ってきました。さらに刮風寨は漫撒山の中では遅めに春がやって来ます。例年なら3月末あたりの初摘みが4月になったのはそのせいです。
小樹は一般的にはもっと早めの3月中には芽を出しますが、背が高く伸びている茶樹ほど新芽の出るのが遅くなる傾向があるので、4月8日まで待つことになりました。
3月末頃と4月はじめにまとまった雨の降った日が2回あったので、理想的とは言えませんが、それでも2014年の春以来の4年ぶりに恵まれた天候になりました。

刮風生態青餅2018年

刮風生態青餅2018年

刮風生態青餅2018年

■製茶
萎凋・殺青・揉捻・晒干。
製茶工程は茶友の協力を得てすべて手作業で行いました。
農家から摘みたての茶葉「鮮葉」を仕入れて自らの手で製茶するこの方法が近年普及しつつあります。
農家がつくった晒青毛茶は製茶の失敗、例えば殺青で焦がしたり悪天候で直射日光の晒干ができなかったり、出来の悪いものを混ぜられる可能性があります。産地偽装や粗悪品を掴まされる可能性もあります。
自ら製茶することで品質を保証できるだけでなく、茶葉の形状や質感に現れる品種特性や、一日一日変化する茶葉のコンディションに合わせた、繊細な加工ができます。

刮風生態青餅2018年

刮風生態青餅2018年

刮風生態青餅2018年

刮風生態青餅2018年

殺青は薪の火です。一鍋ごとに薪を選び、火をつくり、自らの手で炒りました。(深夜に行いましたが写真は早朝の茶友の殺青です。)
揉捻はすべて手揉みしました。しっかり揉捻して、布袋で一晩渥堆(茶葉を布に入れて水分を保つようにする)することで軽発酵を促しました。
晒干は直射日光です。刮風寨の村は涼しい谷風が吹くので、茶葉が蒸れることなく気持ちよく乾燥します。
一般的には雨よけの半透明のボードの下で乾燥させるので、茶葉が蒸れたり太陽の焦げが得られなかったりします。
晒青毛茶となってからも、室内で数日かけてゆっくりと水分を抜き、理想的な仕上がりになっています。

■圧餅
圧餅もすべて自らの手で行いました。
設備は家庭の厨房で蒸し器をつかったカンタンなものです。
蒸した茶葉を布でくるんで、石型の上に乗って揺すって圧延します。
工房でで行うと数人一組の分業で、1日に数百枚も圧餅できますが、ひとりで行うと20枚ほどで精一杯です。

刮風生態青餅2018年

石型の上に乗る

刮風生態青餅2018年

蒸しの熱(火入れ)はお茶の性質を最終決定する工程です。蒸し時間を決めるためにいくつかテストして、甘い香りになる蒸し具合にしました。長期熟成しなくてもすぐに美味しく飲んでいただけます。

■品茶
1枚180g 小餅サイズ。
1回3gにすると60回分、4gにすると45回分飲める計算です。

刮風生態青餅2018年

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刮風生態青餅2018年

刮風生態青餅2018年

刮風生態青餅2018年

標準的な生茶よりも軽発酵をすすめているので、茶湯の色は黄色っぽく、葉底(煎じた後の茶葉)はところどころ赤味があります。
桃のような果実味が香りに出ています。長期熟成すると薬味に変化してゆきます。
できたてから数年くらいの新しい生茶は、蓋碗でサッと湯を切るように淹れるのが一般的ですが、軽発酵をすすめた生茶は茶壺の高温で蒸らしてもエグ味が出にくく、透明感のある味になりやすいです。
小樹といえど原生品種の特性が色濃く、森の水気の多いところで育った刮風寨の茶葉は、茎の長いのが多く混じります。この茎にある甘味を抽出するには、保温力のある茶器で蒸らし時間をやや長めにするのが有効です。
旬の茶葉なので、いつもよりは量を少なめにするのが美味しく淹れるコツです。
店長のブログ「茶想」にて紹介しています。
+【刮風生態青餅2018年 その1.】


■熟成壺入り
2018年の夏から熟成壺に入っています。

熟成壺

竹皮包

餅茶7枚分。
一枚ごとの紙包のまま、7枚をまとめて竹皮に包んであります。
このまま長期保存していただけます。
一枚ずつ崩して飲んでゆくもよし。ずっと寝かせるもよし。
熟成壺は180gから200gサイズの餅茶が、6枚から7枚入ります。
ひきつづき茶葉の熟成に使用していただけます。
竹皮は裂けたりして劣化しますが、緩衝材として内側に敷いて使えます。

刮風生態青餅2018年 1枚 180g 


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