倚邦は西双版納旧六代茶山のひとつです。
元祖「生茶」づくりが行われた場所です。
どこの国ともまだ定まらなかった時代から、
山岳民族の瑶族や彝族(イ族)この地域を支配していたダイ族、
交易品を求めて来た回族や漢族商人などのゆるい連携により、
この地域のお茶は商品となって外地へ販売されていました。
漢族の都市からはじまった喫茶習慣が世界中に伝搬してゆき、
需要が急拡大した明代(1368年 ー1644年)に、
倚邦にて大規模な中国茶の生産がはじまります。
その痕跡に、この地域には無かった小葉種の茶樹が現在も残っています。
茶業は隆盛を極め、茶庄(お茶メーカー)が集まり、
深い山々に隔離されたような辺境地の山頂に小さな町ができました。
他に大きな産業のない時代、茶の莫大な利益を求めた紛争が絶えず、
町は焼失して、茶業の中心は易武山へと移ります。
清代には交易のさらなる発展を経て、
西双版納の周辺地域へ茶山の開拓と中国茶の生産が普及してゆきます。
雲南省南部はプーアール茶および産地偽装の様々な茶の最大の生産地となります。
その発祥地とも言える倚邦は、現在はどちらかというと廃れた茶山で、
かつて栄光の面影はありません。
メインストリートの石畳が現在も山の上に残っています。
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